食物アレルギーについてよく聞かれる質問

食物アレルギーについてよく聞かれる質問

食物アレルギーについてよく聞かれる質問

こちらのページでは、皆さんからよく聞かれる食物アレルギーについての質問について簡単な回答を掲載します。食物アレルギーは個人差があり、程度も子供さんによって様々です。ここでの回答はあくまで目安にしていただき、実際の食事や調理についての詳細は直接主治医によくご相談ください。

離乳食の開始は遅らせた方が良いでしょうか?

離乳食の開始を遅らせる必要はありません。離乳食の開始を遅らせても食物アレルギーの発症予防する効果はなく、生後5から6ヶ月を目安に開始することが推奨されています。

現在、食物アレルギーを予防する方法として、乳児早期から介することの有効性が示唆されています。少なくとも、現段階では離乳食の開始を遅らせることで食物アレルギーを含めたアレルギー疾患の発症予防する効果はないと考えられています。一般的には生後5から6カ月位を目安に離乳食を開始、月齢ごとに摂取可能な食材、量を適切に摂取していくことが望ましいと考えます。

口腔アレルギー症候群ではすべての果物を除去しなければいけませんか?

口腔アレルギー症候群では、食べると症状が出るもののみ除去し、すべての果物の除去は不要です。加熱した果物や加工品の大部分は摂取可能であることが知られています。原因食物を除去するが、加熱した果物や加工食品は問題なく摂取できることが多いです。明らかな症状がない食物を摂取しても良いですが、下記の表に示す近縁の食物で症状を呈する場合や、特異的IgE抗体陽性の場合には口腔アレルギー症候群を発症する可能性があります。果物はしばしば隠し味に使われる場合があり注意が必要です。また必要に応じて抗アレルギー薬、アドレナリン自己注射薬等を携帯する必要があります。

■表 花粉と交差反応のある果物、野菜

花粉 果物・野菜
シラカンバ、ハンノキ リンゴ、桃、いちご、さくらんぼ、梅、大豆、西洋梨、
キウイ、マンゴー、ビワ
スギ トマト
ヨモギ セロリ、にんじん、マンゴー、スパイス
イネ科 メロン、スイカ、キウイ、オレンジ、ピーナッツ
ブタクサ メロン、スイカ、キウイ、バナナ

醤油や味噌、油などの調味料は使用することができますか?

小麦allergyでも原材料に小麦と記載されている醤油を利用することができます。

大豆allergyでも、ほとんどの場合が大豆から作られている醤油、味噌、ダイズ油は利用できます。

基本的に除去の必要がない調味料など

アレルギー 基本的に食べることができる
鶏卵 卵殻カルシウム
牛乳 乳糖(牛乳のタンパク質含有量が非常に少ない)
小麦 醤油、酢、麦茶
大豆 大豆油、醤油、味噌
ゴマ ゴマ油
かつおだし、いりこだし
肉類 エキス

※アレルゲンを、極微量摂取して重症なアレルギー反応が起きる場合でも、前述した調味料などの摂取は可能なことが多いですので、積極的に症状の有無を食物経口負荷試験などで確認することが大切です。

原因食物は加熱をするとアレルゲン性が弱くなるのでしょうか?

必ずしも加熱によりアレルゲン性が弱くなるわけではありませんが、鶏卵や果物野菜などでは加熱により症状が出にくくなることがわかっています。

食物アレルゲンは、タンパク質で構成されていますので、加熱や酸処理によって構造が変わったり、消化酵素によってアミノ酸が切断されます。このような変化によって特異的IgE抗体が結合しにくくなり、アレルギー反応が減弱します。ただし一部のアレルゲンではアレルギー反応がかえって強くなることがわかっています。

鶏卵アレルゲン

鶏卵の主要アレルゲンは卵白に存在します。卵白の主要アレルギンには、オボムコイド、オボアルブミン、オボトランスフェリン、リゾチームなどがあります。この中で、オボムコイドは加熱や酵素消化に耐性でありますので、アレルゲン性が低下しにくいことがわかっています。一方で、オボアルブミンは加熱によって蛋白構造が変化しやすいため、アレルゲン性は低下しやすいです。このような違いがありますので、加熱卵に対する耐性獲得の診断にはオボムコイド特異的IgE抗体価の方が、有用な検査です。

しかしながら加熱による低アレルギン化の程度は調理方法により様々であるようです。実際の外来では、固ゆで卵1個を症状なく摂取できる患者さんが、スクランブルエッグや厚焼き玉子、カキタマ汁の摂取で症状が誘発されることも経験します。同じスクランブルエッグでも加熱時間や、火力により症状が出たり出なかったりすることもあります。

千葉県長生郡長生村のあまが台ファミリークリニック(内科/小児科/皮膚科/糖尿病内科/健康診断/予防接種)
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