みずいぼ(伝染性軟属腫)
軟属腫ウイルスによる子供さんに好発する感染症の一つです。夏に流行することがあります。一部の方で、長引くことがあるので注意が必要です。
当院の水イボの治療について
大きく2つの治療に別れます。
ひとつは他の部位に、広がらないようにするための治療、もう一つは、水いぼそのものの治療になります。
1.他に広がらないようにするための治療方法
ドライスキンといって、肌が乾燥している人は、水いぼが、他の場所にも広がりやすいことから、広がらないようにするために、徹底的な保湿をお勧めしています。
保湿の方法としては、ワセリンや、ヘパリン類似物質軟膏あるいはローションなどによって保湿をお願いしています。また1日2回、朝晩に、病変部位に、軟膏を塗ることで水いぼ自体を密閉してしまって、他の場所に広がらないようにする必要もあります。
2.水いぼそのものの治療
水いぼそのものを除去するための治療方法として当院で採用しているやり方を紹介します。
一つは、液体窒素治療です。患部に数秒、液体窒素を当てることを繰り返すことで、ウイルスが消滅するのを期待します。
デメリットは、一部の患者さんで、液体窒素による低温やけどで、皮膚に水疱が出たり、2,3日ヒリヒリしたりする場合があります。こういった副作用については、できるだけ不快な症状がでないように、炎症を抑える外用剤で対応しています。
1つはスピール膏といまして、サリチル酸ワセリンと言うお薬が含まれている貼り薬を患部に入ります。これを数日貼ったままにして、剥がしたあとに、4,5日は貼らないでおき、その後、また貼るということを繰り返します。皮膚がふやけてきますので、やっているうちにウィルスそのものも自然に消えてしまいます。
デメリットとしましては、患部がかぶれてしまう場合がありますので、その場合は別の方法を採用することがあります。
ペンレステープを貼って1時間程、待機していただき、みずいぼをとってしまう方法がありますが、当院では、摘除は実施しておりません。
水イボは消えるんですか?
自然に消えますが、どれぐらいの期間できるかは個人差があります。半年で消える場合もあれば3年程かかる場合もあります。
ただし、自家感染といって、放置することで全身に広がることがあるので注意が必要ですので、早めの受診がおすすめです。
幼稚園、小学校の登園登校は?
登園登校については制限はありません。
プールについては、水中ではうつりませんので入っても構いません。しかしながらタオルやビート板、浮き輪などを媒介して感染することはありますので、これらは自分専用のとして、お友達と共有しないことが大事です。プールの後はシャワーで肌を綺麗に洗いましょう。
当院のご案内
電話番号 0475-36-7011
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