デキる看護師の上手な「報連相」5選
皆さんこんにちは。あまが台ファミリークリニックの細田です。
今回は上手な「報連相」について考えてみたいと思います。
「報・連・相」の大切さ
約20年前の研修医時代、初期研修・後期研修(合わせて4年間)をしていて、指導医がいたり病棟の看護師さんがいたり、いろんな方に鍛えていただいた思い出があります。
報連相は、自分自身が研修医時代を乗り越える意味でも、職場の円滑なコミュニケーションという意味でもものすごく大事です。
私は現在クリニックを運営して、様々なスタッフとコミュニケーションを取っています。
救急患者さんへの対応などもありますから、報告・連絡・相談というのは日常的に当たり前のように使うことです。
報告・連絡・相談の頭文字を取って「報・連・相」ですが、ポイントがあるように思います。
上手な「報・連・相」のポイント1:普段の人間関係を良好にしておく
普段の人間関係が悪いと
といったようになってしまいます。
私自身まだまだ人間として未熟ですし、学ばなくてはならないこともありますが、私が心がけていることは
ということです。
人は話を聞いてもらうだけで安心するものです。聞き手に回るというのはすごく大切だと思います。
もう1つ大切だと感じていることが
ということです。
応援する気持ちを持ち、誰かが困っていたら手伝ってあげるということは、人間関係を良好にするという意味でとても大事ですよね。
他にも
- 約束を守る
- 誠実な態度で接する
- 雑談をする
など色々ありますが、こういったことを積み重ねて普段からの人間関係を良好にすることが重要だと思います。
雑談は最近話題になっているニュースの話や、お互いの共通点、同じ趣味の話なんかがあれば話が盛り上がってお互い安心しますよね。
上手な「報・連・相」のポイント2:結論から言う
私自身、救命救急(麻酔科)で研修した時に相談の電話を上司(指導医)にしました。
その時に電話越しに怒られたのは、
ということでした。
たとえば相手がすごく忙しそうにしている時や、患者さんが一刻も早く対応しなくてはならない状況の時、結論から言わないことで相手の手を止めてしまうことにつながりますよね。
たとえば
- 55歳男性
- お腹の痛みが激しい
- 虫垂炎を疑っているので相談させてほしい
という形で、まとめて結論から言うことが大切です。
これは相談の内容にもよりますので、一概には言えませんが、何を目的に相談するのかということが大切です。
上手な「報・連・相」のポイント3:こまめに報・連・相を伝える
特に新人の方はどんな風に職場で立ち振る舞った方がいいかどうかわからないと思います。
そういった時、とにかく
ことが大切です。
こまめに相談をしていると、
- 相手も自分が何に困っているのかを理解できる
- ここは相談しなくてもいいんだなとわかる
- ここは報告せず自分の判断で行っていいのかなと分かってくる
こういったことを得られます。
そういうことを繰り返すことがすごく大切です。
人は接触頻度が多ければ多いほど安心するものだと思います。
たとえば企業CMが何回も同じ映像を見せることは安心感を与える効果があったりします。
ですから、こまめに報告するというのは信頼関係を作る意味でもとても大事だと思います。
上手な「報・連・相」のポイント4:自分の考えを言う
業務の中で医師に患者さんの状態を伝える際、たとえば
- 70歳の女性が救急外来に歩いてきました
- バイタルは血圧が180/100
- すごく頭が痛い
- 血圧が高く頭痛があるためくも膜下出血も心配
こういった形で自分の考えもいれて伝えていただけるととてもいいと思います。
これは看護師さんに診断までしてほしいという意味ではありません。どういう原因が考えられるのか、考えをもって伝えるのとそうじゃないのとでは、看護師さんご自身の今後の成長がまったく変わってきます。
また考えを持って伝えていただけることによって実のあるディスカッション、相談内容になると思います。
上手な「報・連・相」のポイント5:相手をよく観察する
忙しい中で話しかけてもお相手は聞く準備ができていなかったりします。
ですから、たとえば
- コーヒーを飲んでいる時
- 手を洗っている時
など、相手を観察したうえで話しかけるタイミングをはかるといいと思います。
私自身、研修医時代に先輩方に話しかけていいタイミングがわからずすごく悩んだ経験があります。
絶対的な正解というものはありませんが、日頃から相手を観察しているとこのタイミングをつかめる確率があがると思います。
こういった言葉を聞いたことがあります。今はできていないと感じている方も、ぜひ心がけてみてはいかがでしょうか。
上手な「報・連・相」のポイントまとめ
看護師さんは特に報・連・相が求められる場面が多いと思います。
私自身が研修医の時に困ったことも多かったですし、今自分でクリニックを運営する立場・医師としての立場で「報・連・相」について気がついたこと、感じていることをお話させていただきました。