検診で便の検査が陽性と言われたけれど、実際に大腸がんの確率はどれくらいなの?
上記のような疑問を持たれている方少なくないと思います。この疑問を今回のブログで解決します。
便ヘモ陽性の患者さんの大腸がんの確率は?
皆さん こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。
この記事を書いている私は、総合診療、プライマリ・ケアを専門に医者歴23年の経験と知識を活かして最新のエビデンス(医学的根拠)をもとに皆さんに役立つ健康情報を解説していきます。
便ヘモ(便ヘモグロビン)が陽性が意味するもの
便潜血陽性ともいいます。大腸からの出血の存在を表しており、大腸がんや、大腸ポリープ、外痔核、内痔核などでも陽性となります。
人の血液にしか反応しないため、便ヘモグロビンと読んでいます。
便ヘモ陽性の場合の大腸がんの確率は?
過去の文献よると、仮に100人の患者さんが、便ヘモ陽性だとすると、そのうち、2~3人は大腸がん、残りは、大腸ポリープや痔などが主な原因です。
この数字をみてどう思われますか?
少ないと思う方もいれば多いなあと感じる患者さんもいらっしゃるかもしれません。
大体は、この検査は、市町村の検診でしかも、50歳以上を対象に実施されます。
理由は50歳以上になると、急に大腸がんになる方が増えてくるからです。
大腸がんの8割は、大腸ポリープからできる??
また、大腸がんの8割は大腸ポリープからできるため、便ヘモ陽性で大腸カメラをして、仮に大腸ポリープが見つかるだけでも、検査した意義があります。
もし初期であれば、大腸カメラを使った治療で5年生存率は94%と高い訳ですから、繰り返しになりますが便へも陽性の方はぜひ大腸カメラを推奨します。