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ドクターがプライマリ・ケア、総合診療クリニックで働くメリット3選

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ドクターがプライマリ・ケア、総合診療クリニックで働くメリット3選

皆さんこんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

今回はドクターがプライマリ・ケア、総合診療クリニッククリニックで働くときのメリットについてお話ししたいと思います。

私自身は2001年に卒業してから北海道家庭医療学センターと言うところで研修し、家庭医療専門医、総合診療医として22年間プライマリ・ケアの現場に携わってきました。

タブレットを使う医師のイラスト

初期の4年間は病院でも働きましたが、活動の場のほとんどがクリニックでした。もともと「よくある病気を診ることができる医者になりたい」と言う気持ちから、家庭医療と言う専門の分野を選んだわけですが、2019年9月には自分のクリニックをオープンし、かれこれ4年以上が経ちます。

その経験も踏まえて、もちろん地域によりますが、クリニックで求められる考え方やメリットを自由に書いてみたいと思います。

ドクターがクリニックで働くメリット①夜勤が無く働く時間が予想できる

病院に勤務し、

月に何回も当直を経験して辛いなぁ

と感じている先生は、夜勤が無いということはとてもメリットに感じるのではないかと思います。

私自身も医師になってから10年目位までは当直をやっていましたが、救急病院などで当直することも多く、実際にほとんど眠れないような現場でも働いていたため、

当直は辛いなぁ

と言うのが正直な印象です。

転びそうになる医師のイラスト

もちろん救命救急のドクターがいるからこそ日本の医療は成立しているわけで、今も日々夜間の救急病院や、夜間診療などに携わっておられる医療関係者の方には頭が下がる思いです。

今でも医師会の当番として夜間救急当番を時々やっていますが、朝まで寝ないでやると言う環境ではないため、そういった現場からはだいぶ遠のいてしまいました。

徹夜の人のイラスト

ただ実際に30~40代になると

  • 寝ないで当直と言うのは大変体にこたえる
  • 生活リズムが崩れてしまう

ため、当直の翌日が休めるならまだしも、当時は丸1日診療を続けるということが続いており精神的にも肉体的にも参ってしまいました。

そのため、例えば朝8時半~夕方6時までなど、診療時間がある程度決まっていると言うのは生活リズムも整いやすく、健康的な生活を送れるという意味ではメリットだと感じています。

ドクターがクリニックで働くメリット②同じ患者さんを長期間担当できる

同じ患者さんを数年から数十年続けて担当できること。こちらは私がクリニックを選んだ最も大きな理由の1つかもしれません。

もちろん具合が悪い時だけしか行かないと言う診療科目もあると思いますが、私のように

  • 内科
  • 糖尿病内科
  • 皮膚科
  • 小児科

と幅広い分野を見ていると、家族みんなで受診してくれることも少なくなく、ご家族の生活背景から診察の参考にすることができます。

家族のイラスト

お子さんの成長を見守ることもできる

といったことや、

最初は生活背景がよくわからなかったご年配の方でも、診療を毎月継続していく中で、旦那さんが数年前に亡くなってしまって、毎日孤独で寂しさを抱えているので、不安になりやすい

とか、

子供が2人いるけれども、旦那さんの帰りが夜遅くサポートが少ないので、不安定になりやすいお母さん

など、生活体系が見えて来やすいというのがあります。

もちろん家族構成を教えてくださいといったストレートな聞き方はしませんが、例えば

頭痛の原因として思い当たる事はないですか?

と聞くと、

介護のイラスト

最近親の介護が大変で睡眠不足が続いているせいかもしれません

といった形で、患者さんの家族構成や生活背景が見えてくることも珍しくありません。

そういった患者さんの後に見える家族や仕事、環境を頭の片隅に置きながら、患者さんに寄り添った診療ができると言うのは、外来診療の最大の魅力の1つだと思っています。

ドクターがクリニックで働くメリット③よくある病気に対応できるスキルが身につく

よくある病気に対応できるスキルが身に付く。今の日本ではほとんどの開業医が、病院で勤務していたところから、急にクリニックでの勤務をスタートするということがまだまだ珍しくないと思います。

病院では

肺炎のイラスト

  • 肺炎
  • 腎盂腎炎
  • 腹膜炎

といった重症な病気を入院管理することが珍しくないと思うのですが、外来では基本的に患者さんは歩いてきます。

軽症なことも多く、例えば内科で1番多い訴えは咳です。

他にも胸痛や腹痛など診断がつかない形で来ることもあるわけですが、

高カロリーな食事をする人のイラスト

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症

といった生活習慣病が大半を占めますので、そういった患者さんの行動変容をどうしたらいいか?本を読みながらあるいは、勉強会に出た知識をすぐに実践できると言うのも魅力的な仕事だと思います。

私自身、プライマリ・ケア専門医を志して今年で22年目になります。当院で総合診療、プライマリ・ケアを学びたい方はこちらの募集記事をご覧ください。

もし、当院で総合診療、プライマリ・ケアを学びたい方はこちらの募集記事をご覧ください。

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

 

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
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