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診療で心がけたい3つのポイント

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診察の様子 家庭医療の考え方

診療で心がけたい3つのポイント

皆さん こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

今回は私自身が医者として23年やってきて、毎日外来で心がけていること3つのポイントについてお話ししたいと思います。

これを読んでいただくことで

  • ご自身の診療が楽しくなる
  • 患者さんの健康度が上がる
  • 訴訟率も、医療訴訟の確率も下がる

こういったメリットがあれば読んでみたくなりませんか?

診察のイラスト

まずは私自身の簡単な自己紹介からしたいと思います。

私自身は大学校2000年に北海道家庭医療センターと言うところで、4年間プライマリケア総合診療の専門医の資格を得るために勉強しました。

卒業して3年目から北海道更別村というところで、24時間365日対応のクリニックでも修行させて貰いました。

学生の頃から医者と患者のコミニュケーションに興味があり、大学5年生の時に北海道家庭センターで見学したときに教わった方法も今回含まれるのですが、それを聞いたときに私自身とてもインパクトがあり、ここで学ぼうと思った位でした。

総合診療外来のトレーニングで心がけたいポイント①患者さんの不安や心配、解釈を聞き出す

例えば頭痛で患者さんが来たとします。

頭痛のイラスト

その時に肩こりがひどくて、締め付けられるような痛みと聞けば、おそらく緊張型頭痛が思い浮かぶのではないでしょうか?

もちろん頭が割れるほど痛いとか、さらに吐いてしまうとかということであれば、くも膜下出血なども思い浮かべる必要があると思いますが、そうでない場合は緊張型頭痛が思い浮かぶと思います。

その時に患者さんの自己解釈を聞いてあげることで、例えば

自分のおじいちゃんが赤出血で1ヵ月前に死んでしまったので、とても心配である

とか患者さんの訴えの背景には何かしら不安があるものです。

カウンセリングのイラスト

そこをダイレクトに聞くことも大事だと思っています。

また今回の頭痛で思い当たる原因はありますかと聞くと、例えば

  • 睡眠不足
  • 気圧の変化

などいろいろな情報を引き出すことができます。

例えば、頭痛、偏頭痛の方は気圧の変化にとても敏感で、気圧の頭痛と言われる位優位になることも少なくありません。

天気痛のイラスト

このように自己解釈を聞くことで診断に近づくこともありますから、患者さんの訴えに耳を傾けるということは大変重要だと思います。

総合診療外来のトレーニングで心がけたいポイント②雑談から始める

雑談と言ってもいろいろありますが、

読書する人のイラスト

  • 時事的なニュース
  • 趣味
  • 家族のこと
  • 好きな食べ物
  • 余暇の過ごし方

などもありますよね。

ただ、私の場合は、70%以上が天気の話から入ることが多いです。

天気図のイラスト

今このブログを書いているのが2023年の年末なのですが、例えば

もう今年も残りわずかですね。月日が経つの早いですよね。
一段と寒さが厳しくなってきましたね。お風邪などひいてないですか?

あげるとキリがないのですが、天気の話から入ることでどんな効果があるでしょうか?

天気に限らず他にも色々とあると思いますが、天気は共有しやすく、患者さんと共通点や共感というところから始められるので、雰囲気がなごやかになります。

こういった雑談を挟むか挟まないかで、その後の診察の雰囲気と言うのはガラッと変わるんですね。

22年間医者をやってきてそれをとても感じています。ぜひ外来で使ってみてください。

総合診療外来のトレーニングで心がけたいポイント③患者さんが受診した本当の理由を探る

患者さんの中には遠慮して、診察の最後の最後まで何が理由でクリニックに来たのか言わない方もいると思います。

例えば咳で来院しても、

咳のイラスト

夜も度々起きてしまうので、早く治してほしい

という人もいれば、

長く咳が続くけど、特に夜は眠れているんだが、親戚の人で肺がんの人がいたから、精密検査をしてほしい

という人もいると思います。

ですので、最初に特に希望されている事はなんですか?と私は聞くようにしています。

この質問することで本当の受診理由を把握することができますし、どうしても日本の外来は患者さんの人数が多い傾向がありますから、その限られた時間の中でしっかりと患者さんの人数を把握するという意味でも役立つ質問です。

まとめ

相手の表情をよく観察することはとても大切です。

面接技法やコミュニケーション技法の本を読むと、様々な方法が書いてありますが、それらはあくまでも方法の1つであり、患者さんとの関係によって決まるので、絶対正解と言う方法はありません。

  • 患者さんにどう思われるか心配
  • こういう風に言ったら患者さんを傷つけてしまうのではないか?

と言う気持ちはとてもわかります。私自身も研修の時はそうでした。

もし、当院で総合診療、プライマリ・ケアを学びたい方はこちらの募集記事をご覧ください。

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

 

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細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
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年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
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