皆さんこんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。
今回は腹痛についてお伝えします。
実は、医師が診断で一番むずかしいと言われる症状のひとつが「腹痛」です。
例えば症状には、胸痛や、頻尿、発熱、咳などいろいろありますがその中でも特に注意が必要なのが腹痛です。
何故かといいますと、お腹の中って当たり前なんですけど外側からは見えないですよね。
ですから患者さんの訴え(いつから始まり、どんな痛みの性質なのか?何をすると痛くなるのか?など)から、痛みの原因を推察していきます。
実はある程度原因を絞っていく方法と言うのはあるんですけれども、例えば虫垂炎ですと、はじめの数時間はみぞおちがなんとなく重いと言う症状だけだったりしますので、1回の診察だけで100%診断できないと言うことも珍しくありません。
例えばお腹の風邪(急性胃腸炎と呼んだり、急性下痢症と言ったり、ウイルス性の胃腸炎と言ったりします。)は、腹痛、嘔吐、下痢の3つが揃っていれば診断が確実にできるわけなんですけれども、実際の外来では、下痢が1回しか出ていないとか、吐き気だけでお腹の痛みも軽くある程度ということも普通にあります。
こういう時に簡単に急性胃腸炎と診断してしまうと、実は虫垂炎(盲腸)だったとか、胆嚢炎だったとか、病気を見逃してしまう可能性があります。
ですので患者さんからお話を聞く上で、実際に下痢なのか?便の性状はどうだったのか? (お水のような便だったのか、泥状だったのか?)そういった事まで細かく聞く必要があります。
また腹痛だと思ったら心筋梗塞だったとか、10人に1人はなくなってしまうような急性膵炎だったりとか、見逃すと死に直結するような病気もあります。
そういった場合は水分もほとんど取れないとか、痛みが極端に強いとか、痛みが持続するとか、危ない兆候を見逃さないための目安と言うものがあります。
今回は動画で危険な腹痛を見逃さないための6つの兆候について解説していますので、興味ある方はご覧ください。
動画についてはこちらになります。↓↓↓