目次
- 帯状疱疹を予防するためのワクチンは効果があるの?
- 帯状疱疹とは?
- 帯状疱疹の原因は?
- 帯状疱疹の合併症は?
- 帯状疱疹の治療法は?
- 帯状疱疹の予防法は?
- ワクチンは何回接種する必要がありますか?
- シングリックスの予防効果は?
- 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の副作用は?
- 帯状疱疹にすでに罹患した場合も、シングリックスワクチンを接種することは可能でしょうか?
- 予防接種を受けることができない状況を教えてください。
- もしもワクチンによって健康被害が生じた場合の対応はどうしたらいいですか?
- 帯状疱疹は、他人に感染する事はあるのでしょうか?
- 帯状疱疹ワクチンは、2つあると聞いていますが、違いはなんでしょうか?
- シングリックスワクチンの価格について教えてください。
- シングリックス接種後の注意点
- シングリックスワクチンをどうしたら接種できますか?
帯状疱疹を予防するためのワクチンは効果があるの?
- 帯状疱疹ワクチンってどのくらいの効果があるの?
- 帯状疱疹は一度なると、再発する人もいるのですか?
- 帯状疱疹の予防法は?
- 帯状疱疹になってしまったときの治療法をおしえてください。
- 帯状疱疹ワクチンの副作用について知りたい
皆さん こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。上記のような疑問をもっている方は、こちらのページをご覧ください。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹の症状は、体の片側の一部にピリピリした痛みが出現して、その部分に赤い発疹ができます。痛みは徐々に悪化する場合もあり、睡眠にも影響がでることもあります。
症状の多くは、上半身にあらわれますが、
顔や目、頭などにも出現することもあります。
発症のきっかけ
- 加齢
- 疲れ
- ストレス
- 免疫力の低下
特に50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
帯状疱疹の原因は?
原因ウィルスは、多くの人が子供の時に感染する「みずぼうそう(水痘)」のウィルスです。
「みずぼうそう(水痘)」が治ったあとも、ウィルスは体内に潜伏していて、過労やストレス等で免疫力が低下するとウィルスが再び活性化して帯状疱疹を発症します。
発症すると皮膚の症状だけでなく神経に炎症を起こすことで痛みが現れることがあります。
神経の損傷がひどいと皮膚の症状が治った後も痛みが続くことがあります。これを帯状疱疹後神経痛と呼びます。
帯状疱疹の合併症は?
一般的には、帯状疱疹を発症しても1ヵ月以内に90%の方が治癒します。
※年齢や免疫状態によって異なる
ただし残り10%の方は帯状疱疹後神経痛に悩まされます。
皮膚がズキズキしたりチクチクした慢性的な痛み
他にも、帯状疱疹は頭や顔面に出現することもあり、目や耳の神経が障害されることがあります。
- めまい
- 耳鳴り
といった合併症が見られる場合もあります。
重症化すると、
- 視力低下
- 失明
- 顔面神経麻痺
など重い後遺症が残るリスクがありますので早めの皮膚科受診をお勧めします。
帯状疱疹の治療法は?
帯状疱疹には、抗ウィルス薬による治療を行います。
発症早期に治療を開始するほど、効果が期待できます。発疹の部位には感染予防のために抗生剤入りの外用剤を塗布します。
チクチクした痛みについては痛み止めの処方をさせていただき、数日後に薬の効果を確認します。
帯状疱疹の予防法は?
- 日ごろからストレスや疲れを溜め込まない
- 免疫力が低下しないようにする
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 趣味を楽しむ
など、帯状疱疹を予防するためにはメリハリのある生活が大切だと考えます。
また、帯状疱疹には50歳以上が対象の予防ワクチンがあります。
それがシングリックスです。
ワクチンは何回接種する必要がありますか?
1回目と2回目の間隔は2ヶ月あける必要があります。
2回目は、遅くても6ヶ月後までに接種してください。
シングリックスの予防効果は?
帯状疱疹に対する予防効果は
- 50歳以上で97%
- 70歳以上で90%
と言う結果が出ています。しかも、
接種後10年経過しても効果は持続する
ことがわかっています。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の副作用は?
接種した多くの方に注射部位の痛みや腫れが現れますが、これは体内で強い免疫を作ろうとする仕組みが働くためと考えられています。
シングリックス接種後7日間に起こった主な副反応としては、以下の通りです。
【注射部位】
- 痛み78%
- 赤み38%
- 腫れ26%
【注射部位以外】
- 筋肉痛40%
- 疲労39%
- 頭痛33%
- 悪寒24%
- 発熱18%
- 胃腸症状13%
副反応の多くは3日以内でおさまりますが、気になる症状があれば医師にご相談ください。
帯状疱疹にすでに罹患した場合も、シングリックスワクチンを接種することは可能でしょうか?
はい、可能です。
1度かかった患者さんでも、体の免疫力が下がると、再びかかる可能性がありますので、帯状疱疹の予防がとても大切です。
予防接種を受けることができない状況を教えてください。
①明らかに発熱(37.5度以上)している方
②重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
③過去にこのワクチンの成分によって※アナフィラキシーを起こしたことがある方
④その他医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
通常接触30分以内に出現する呼吸困難や全身性の蕁麻疹を伴う重いアレルギー反応のことを指します。
もしもワクチンによって健康被害が生じた場合の対応はどうしたらいいですか?
シングリックスの接種により健康被害が発生した場合は、医薬品副作用被害救済制度により、治療費等が支給される場合があります。
詳しくは独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページなどをご覧ください。
帯状疱疹は、他人に感染する事はあるのでしょうか?
帯状疱疹は体内に潜伏しているウィルスが原因で発症するため、他の人から帯状疱疹として感染する事はないと考えられています。
ただし、まだみずぼうそう(水痘)にかかったことがない人は、帯状疱疹の患者さんから伝染してみずぼうそう(水痘)として発症することがあります。
当院では乳幼児で水痘のワクチン未接種の方がいる場合は、帯状疱疹の患者さんを院内で隔離しています。
帯状疱疹ワクチンは、2つあると聞いていますが、違いはなんでしょうか?
シングリックスと言う予防効果の高いワクチンが利用できるようになるまでは、みずぼうそう(水痘)のワクチンを代替していました。
水痘のワクチンの特徴は以下の通りです。
- シングリックスよりも予防効果が60~70%と低い
- シングリックスよりも1本あたりのワクチンの価格(7400円)が安い
- 1回接種
帯状疱疹の予防効果という点では、
シングリックスのほうが、90%以上で、効果も10年以上持続することから、メリットが大きい
ことがわかります。
シングリックスワクチンの価格について教えてください。
当院では1回あたり22,000円(税込み)となっています。
シングリックス接種後の注意点
- 接種後30分程度は安静にしていましょう。
- 接種当日は激しい運動を避け、注射部位を清潔に保ってください。接種当日の入浴は差し支えありません。
- 注射部位の異常な反応や体調の変化を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
- シングリックスの接種により健康被害が発生した場合は、医薬品副作用被害救済制度により、治療費等が支給される場合があります。詳しくは独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページなどをご覧ください。
シングリックスワクチンをどうしたら接種できますか?
在庫状況もあるため、こちらに電話でご予約ください。
電話番号 0475-36-7011