じんましん(蕁麻疹)

じんましん(蕁麻疹)

蕁麻疹

アトピー・湿疹の男の子のイラスト

  • 急に下の写真のような盛り上がった発疹がでてきて痒くて仕方がない。
  • 盛り上がった発疹ができるけど、数時間すると自然に消える
  • 蕁麻疹と診断されたが、数ヶ月間繰り返して治らない

上記のような悩みを持った方は参考になると思います。

 

蕁麻疹とは

数時間から、1日ないし2日で、消えるあるいは移動する皮膚の盛り上がりが特徴で、一般的にはかゆみを伴います。(盛り上がりがない場合もあります。)

蕁麻疹の原因について教えてください。

原因不明

結論から伝えますと、蕁麻疹の7割から8割は原因不明と言われています。

ほとんどの蕁麻疹は、特にきっかけがなく現れては消え、そしてまたすぐ出現する。それを繰り返します。大体30分から3時間程度続き消えることが多いようです。

この原因がわからないものを、特発性蕁麻疹といいます。発症してから4週間以内でのものとか特発性急性蕁麻疹、4週間以上続いているものの、特発性慢性蕁麻疹といいます。

成人では慢性が多いのに対し、小児では圧倒的に急性のまま終わってしまうケースが多い印象があります。

原因がある

蕁麻疹が、何らかの特別な理由や、刺激で誘発される場合は、刺激によって出現する蕁麻疹に分類されます。主な刺激には7種類程度あります。意外に思われるかもしれませんが、食物アレルギーが原因の蕁麻疹は、4%程度という報告もあります。

刺激、原因の種類 解説
アレルギー物質 食べ物で出る蕁麻疹など
食物依存性運動誘発アナフィラキシー ある食べ物を食べた後に、運動した、そういった状況で蕁麻疹が出てきて、アナフィラキシーになることがあります。とても危険な状況です。息苦しくなったり、お腹が痛くなったり、血圧が下がったりします。救急車を呼ばなければいけません。
非アレルギー性 虫刺され、蜂さされ、蛾の毒などが代表的です。ヒスタミンを多く含んだ物質を体内に取り入れてしまった場合に起こります。
アスピリンによる蕁麻疹 文字通り、痛み止めに含まれるアスピリンと言う成分に反応することで起きます。
物理性蕁麻疹 特殊な船になります。圧迫などの刺激があったときに、出現します。しかしながら原因不明であることが多いです。圧迫によって蕁麻疹が出たり、寒冷刺激、温熱刺激、日光の刺激、水に触るなど様々です。
コリン性蕁麻疹 汗の刺激によって起きます。鳥肌のような蕁麻疹が特徴的です。ある程度時間が経つと消失してしまいます。
接触蕁麻疹 ラテックスアレルギーが代表的です。

※これ以外にも、膠原病や自己免疫疾患によって起きる蕁麻疹もあります。血管炎によって起きる場合は、24時間以上蕁麻疹が続くことで疑います。

必要な検査について教えてください。

蕁麻疹を引き起こす、皮膚描記法と言う検査が有名です。棒などで皮膚を軽く線をひくようにして、蕁麻疹では赤く盛り上がります。しかしながらこれは物理性の蕁麻疹で起きる場合であり、他の蕁麻疹では起きませんので、ないからといって否定はできません。

お薬を飲んでも改善しない、じんま疹が24時間以上続くなど、難治性の場合は、血液検査で原因を調べ参考にすることもあります。

じんま疹の治療について教えて下さい。


治療はシンプルです。基本的には抗アレルギー薬の内服をお勧めします。お子さんの蕁麻疹はほとんど急性の範囲に収まりますので、1週間から4週間以内に治癒する例がほとんどです。

慢性蕁麻疹は、4週間以上続く場合のことをいいます。この場合は、症状が消えた後、約3ヶ月ぐらいはお薬を継続した方が最も再発が少なかったと言う研究があります。

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