皆さん おはようございます。
2019年9月9日に千葉県長生村(あまが台公園前)で開院予定のあまが台ファミリークリニック院長の細田です。
「最近、油ものが多いせいかコレステロールの数値があがった。」
「コレステロールがあがったので、どうしたらいいですか?」
外来を担当していますと上記のような質問をよく受けます。
今回は、コレステロールについて簡単ですがお伝えできればと思います。
医食同源という言葉があります。
毎日、口から入る食事は、薬と同じ位あるいはもっと大事なものだと思っています。
毎日の食事で取り入れるべき栄養素はたくさんありますが、重要な栄養素の1つがコレステロールです。
動物性脂肪は控えめに、オススメはオリーブオイルです。
コレステロールや中性脂肪は脂質(脂肪)の一種です。
当然毎日の食事で摂取する油の量が多ければその値は大きく増加します。
一般的に油を取りすぎると中性脂肪が増えますが、不足すると脂溶性ビタミンの吸収が悪くなったり、低体温になったりする心配もあります。
ですから油を全く取らないと言うのもダメです。
しかしながらどうせ取るのであればできるだけ質の良いものを選んで適量取ることをお勧めしています。
そこで今回お伝えしたいのが油の取り方です。
飽和脂肪酸
コレステロールや中性脂肪を増やすのは、動物性脂肪などの飽和脂肪酸(常温で固まるバターや、ラード、牛脂などです)肉を食べるなら鶏肉、中性脂肪を減らす作用なるエルカルニチンが含まれる羊肉がお勧めです。
牛肉や豚肉は部位を選ぶ、脂身を除くなどして食べることをお勧めしています。
不飽和脂肪酸
一方で不飽和脂肪酸(常温で液体のママのと植物性脂肪や魚類の油など)にはコレステロールや中性脂肪を下げる働きがあります。
特にオススメしたいのはオリーブオイルです。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、悪玉のDLコレステロールを減らすことができます。
また、魚油やえごま油、シソ油、アマニ油など、オメガ3系脂肪酸は中性脂肪を減らしたり、血栓を予防したりする作用がありますのでぜひ毎日の食事の中に取り入れていきたい油のひとつです。
家庭でよく用いられる大豆油やコーン油はリノール酸です。
リノール酸は摂りすぎると悪玉、善玉両方のコレステロールを下げ、免疫力を低下させるので摂取量には気をつけましょう。
病気予防にコレステロールのとりすぎには気をつけましょう
コレステロールのとりすぎは、動脈硬化を促進させて、心筋梗塞や脳卒中といった、寝たきりの原因となる病気のリスクになります。
長く元気で毎日を過ごせるように、毎日の食事にもぜひ気をつけていただければと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。