水痘(みずぼうそう)

水痘(みずぼうそう)

水痘

水痘の特徴は?

水痘は症状が出てからある程度時間が経過した場合は、診断は容易につきます。それぞれの発疹は、体中バラバラに出現し、症状の早期は虫刺されなどと区別が難しい場合があります。水疱は少しずつ頭や口の中も含めて全身に出現するようになります。診断は水疱のみではなく体全身にバラバラに出現する。かさぶたや赤くなる発疹がヒントになります。抗ウイルス薬による治療があります。

症状診断

初期は、虫刺されと区別が難しい場合があります。潜伏期間は約2週間です。空気感染しますのであちらこちらにウイルスをばらまいてしまう可能性があります。大人も含めて日本人では年間20~30万人発症することがあります。そのうち5歳までに90%の小児が感染するか免疫を持つことがわかっています。この傾向は毎年変化があまりありません。冬から初夏までに多く、夏はやや減少する傾向があります。これだけ多くの患者がいますので、1年中いつでもみられる疾患と考えてよいと思います。

水痘と区別する必要がある病気は?

虫刺され:
水痘の初期は、区別が難しいことがありますので、紛らし場合は経過を見る必要があります。虫刺されと違い、水痘の場合は、頭の皮膚や口の中にも発疹があることが多いですので、そこを確認して、もしあれば水痘の可能性が高くなります。

手足口病:
手足にはわずかな発疹しかなく、たまたま手足に広い範囲で赤い発疹が出ている場合は手足口病との区別が難しいことがあります。この場合は経過をみてことで区別をしていきます。

治療は?

早い段階で、抗ウイルス薬の内服をおすすめします。
小児の場合は5日間のみ保険がききます。

保育園幼稚園学校は?

すべての発疹が乾燥(かさぶたになる)するまで禁止です。もちろんプールも禁止です。大体1、2週間で治癒します。大変ですが、我慢が必要です。一度かかると終生免疫ですので、再び感染する恐れはないと思われます。

ワクチンを接種しても感染する可能性はありますか?

あります。予防接種が不完全の場合は、不完全な水疱が出現する場合があります。しかしながら非常に軽い症状であることが多く水疱は数個のみ出現することがあります。

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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