子育てや生きづらさに悩んだときにおすすめの本
こんにちは。あまが台ファミリークリニックの斎藤です。
今回は、稲垣 栄洋著【はずれものが進化をつくる】という本の内容が、生きずらいなと感じている方や子育て中のお母さんにおすすめの本だと感じましたので、ご紹介させて頂きます。
著者は、農学博士で、雑草を研究していており、植物や生物の生態を人間になぞらえて一つとして同じ人間はいない、自分という【個性を大事にしてほしい】といっています。
例えば、【オオナモミ】という雑草は、
- 早く芽を出す場合と
- 遅く芽を出す場合
の2つ種子があり、どちらが生き延びるのかは、その時の自然環境により変わるので、そこにどちらが優れているかという優劣はつけられない。
それが、雑草にとっての個性=多様性であり、この多様性こそが、植物が生き延びるための強みなのです。
- 手先が器用な人
- 走るのが早い人
- 料理が上手な人
- 計算が得意な人
色々な人がいて社会が成り立っている。そこに優劣はありません。
ですが、人間は社会をまとめるために人間がつくりだした物差し、尺度により括られた世界にいるため、【多様性】であることの価値が失われてしまっている。
人間社会で生きている以上、社会の尺度を無視することはできず、
- 勉強でいえば偏差値
- スポーツでいえば記録
- 社会人になれば職場での成果
などでしょうか?
これらは現代社会において評価されるべきものではあるし、人より秀でる成績をおさめることができるのも、個性の一つかもしれませんが、それで人間の優劣がつくわけではなく、物差し以外の価値も大切にしていくべきだと言っています。
それは、著者がさまざまな理由で学校へいけなくなった子供たちの集まる学校を訪れた時、物事を深く掘り下げて考える子や誰よりも柔らかな発想をもつ子などに触れ
【まるで優秀な子供たちを選りすぐって集めたような子たち】だったと感じ、【大人が作り出した社会は一体何だろう?】と深く考えさせられた
と言っています。
この本は、ひとと違う【個性】を大事にしてほしいというメッセージのはかにも、【普通って何か】【弱いことが強さ】など、雑草の生態から生きるヒントがたくさん詰まった1冊となっています。
もし興味のあるかたは、ぜひお読みになってはいかがでしょうか?
今日もブログを読んでいただきありがとうございました。
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