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脂漏性角化症(老人性いぼ)とは?原因と放置リスクを解説【千葉市・茂原市からも通える】

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気になる「老人性いぼ」…放置しても大丈夫?その正体とリスクを解説

かなしい 男性

先生、茶色いイボみたいなものが最近大きくなってきて…放っておいても大丈夫ですか?

そのようなご相談はとても多いです。
これは脂漏性角化症、「老人性いぼ」ともいわれます。

 

この記事の共同監修・執刀医

今西 俊介 医師

あまが台ファミリークリニック

医師:今西 俊介

  • 外科専門医
  • 消化器外科専門医
  • 内視鏡外科技術認定医
私は2024年まで千葉大学医学部附属病院で大腸外科を専門とし、消化管手術や外傷手術を多く経験してきました。その経験を活かし、現在は当院にて皮膚の黒子やでき物でお悩みの患者さんの希望に応じて手術対応をしております。

脂漏性角化症とは?(老人性いぼとは)

脂漏性角化症は、俗に「老人性いぼ」とも呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。
加齢とともに皮膚の表面に盛り上がるように現れ、色は茶色や黒っぽいものが多く、顔や体幹、手足などに出現します。

原因

明確な原因はわかっていませんが、以下が関係していると考えられています。

・加齢

・遺伝的要因

・紫外線の影響

 

放置のリスク

脂漏性角化症自体は良性腫瘍ですが、放置すると次のようなリスクがあります。

  • 徐々に大きくなり、見た目の違和感や衣類との摩擦による炎症を起こす
  • 紫外線を浴び続けることで、日光角化症(前がん病変)へ進展するリスクがある(※1)
  • さらに進行すると、基底細胞癌、有棘細胞がんなど悪性腫瘍に移行するケースも報告されている(※2)

がんの可能性があるんですか!?びっくりです。

はい。そのため「ただのいぼ」と軽視せず、医師の診断を受けることが大切です。

 

 

治療法

脂漏性角化症を根本的に治すには、医療機関での治療が必要です。

液体窒素療法

小さな病変や茎のあるタイプでは、凍結療法で縮小・脱落させることができます。こちらは。当クリニックでは実施しておりません。

外科的切除

より確実に、再発を防ぎ、見た目をきれいに整えるためには外科的切除が推奨されます。
局所麻酔で行うため外来で日帰りで可能です。

切除って…経験もないし、なんだか怖いです。

最初はみなさんそう言われますが、術中の痛みはほぼなく20〜30分程度で終わる手術です。
傷跡がなるべく小さく、きれいに治るよう丁寧に縫合します。
医師や看護師が最後まで責任をもって経過を観察いたしますので安心してください。

👉 詳しい手術の流れや費用などはこちらをご覧ください:
日帰り皮膚腫瘍切除(外来手術)のご案内

【⚠️必ずご確認ください】手術の対象と保険適用について

当院では、トラブル防止と安全確保のため、以下の基準を設けております。ご来院前に必ずご確認ください。

❌ 手術の対象外となる部位

現在、今西医師による「顔面(顔)」のほくろ手術は行っておりません。
顔面は傷跡が目立ちやすく、美容的な観点での高度な専門性が求められるため、形成外科専門の医療機関へのご相談をお勧めしております。
※首、背中、腕、足などの「体」のほくろ・しこりは対応可能です。

❌ 保険が適用されないケース(自費)

健康保険は「病気の治療」にのみ適用されます。以下のような場合は保険適用外(自費診療)となります。

  • 「見た目をきれいにしたい」など、美容目的のみの場合
  • 悪性の疑いがなく、日常生活に支障(痛み、出血、引っかかり等)がない場合
  • レーザーによる除去をご希望の場合(当院では行っておりません)

※保険適用になるかどうかは、医師が診察した上で医学的に判断いたします。

 

まとめ

脂漏性角化症は良性腫瘍ですが、放置すると徐々に大きくなったり、前がん病変から皮膚がんへ進行する可能性もあります。
気になる「しこり」や「できもの」がある場合は、早めに皮膚科を受診して治療を検討することが大切です。

脂漏性角化症の「日帰り手術」について

当院では「脂漏性角化症」などの皮膚腫瘍の「しこり」「できもの」の日帰り手術を専門的に行っております。
どのような流れで手術を行うのか、費用や傷跡のことなど、患者様の不安にお答えする詳しいページをご用意しました。

千葉市、茂原市で脂漏性角化症などでお悩みの方は、ぜひ一度ご覧ください。

外科医による皮膚腫瘍の日帰り手術について詳しく見る

 

参考文献

(※1) Nehal KS, et al. “Management of actinic keratosis.” New England Journal of Medicine. 2019;380:2180-2189.
(※2) Peris K, et al. “Cutaneous squamous cell carcinoma: from pathophysiology to novel therapeutic approaches.” Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology. 2021;35(10):1954-1971.

 

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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