目次
四種混合ワクチン
四種混合ワクチンは何を予防するワクチンですか?
ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)の4種類を予防します。
接種できる時期と接種回数を教えてください。
1期:生後3か月から接種できます。
標準的なスケジュールでは、3~8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)、かつ1才以上で4回目を接種します。
2期:11歳から、二種混合ワクチンを1回接種します。就学以降の百日せきの予防のためには、二種混合ワクチンに代わって三種混合ワクチンを任意接種で接種します。
就学時前の接種(任意接種):百日せきワクチンの抗体は小学校入学前に低下するため、百日せきの感染を予防するには、MRの2期に合わせて三種混合ワクチンの接種を推奨しています。とくに乳児への家族内感染が心配な場合は、4歳以降での接種を推奨します。小学校入学前の時期の接種はWHOも推奨しています。
おすすめの接種スケジュールを教えてください。
1期:生後3か月になったらすぐに1回受け、その後3~8週間隔で2回続けて受けます。B型肝炎、ロタウイルス、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンなどと同時接種がおすすめです。4週間ごとに同時接種で受けましょう。追加接種も、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンの追加接種と同時接種ができます。
2期:ジフテリアと破傷風の二種混合ワクチンを11歳になったら受けましょう。
就学時前(任意接種):百日せき予防のためにMRの2期に合わせて三種混合ワクチンを任意接種で受けましょう。
ワクチンの副反応を教えてください。
接種したところが赤くはれたり、しこりになったりする場合があります。
回数を重ねるごとにはれることが少し多くなりますが、ほとんどは問題になるほどまでにはなりません。まれに腕全体がはれたりしますが、その時はかかりつけ医を受診してください。
2種混合ワクチンについて
日本も海外と同じく小学生高学年以上の年長者の百日せき患者が急増しています。
海外では、就学前と二種混合ワクチンの接種時期に三種混合ワクチンの追加接種をするスケジュールに変更になっています。
日本では、2018年1月に三種混合ワクチンが再発売となりましたが、二種混合ワクチンの三種混合ワクチンへの変更ができていません。ここにもワクチンギャップが存在し、日本ではまだ多くの人が百日せき発症の危険にさらされています。
二種混合ワクチンのかわりに任意接種で三種混合ワクチンを受けることもできます。かかりつけ医と相談しましょう。
0歳~1歳までのワクチンスケジュール(表をクリックすると拡大できます)
※2019年4月時点のスケジュールです。変更、改定になることがありますので、ご自身で最新の情報を確認してください。
上記表は「KNOW VPD!VPDを知って子どもを守ろう!」から出典しました。http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age0.pdf
↑ 上のスケジュールを見ていただくとわかりますが、早いと生後2ヶ月からロタウイルスワクチン、B型肝炎、ヒブ、小児肺炎球菌ワクチンの計4種類のワクチンが接種開始が可能です。また、3ヶ月目には4種混合も加わり5種類のワクチンを同時接種可能です。
このように、生後7ヶ月から8ヶ月目までが接種回数も多いため、お子さんそしてご家族の通院負担軽減、重症疾患予防のためにも、出来る限り複数同時接種をお勧めしています。
1歳になると、MRワクチン、みずぼうそうワクチン、おたふくのワクチンに加え、ヒブ、小児肺炎球菌ワクチン、4種混合の計6本を同時接種で受けることが可能です。
0歳~13歳までのワクチンスケジュール(表をクリックすると拡大できます)
※2019年4月時点のスケジュールです。変更、改定になることがありますので、ご自身で最新の情報を確認してください。
上記表は「KNOW VPD!VPDを知って子どもを守ろう!」から出典しました。http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age0.pdf
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