あかちゃん 健診 院長ブログ
院長ブログ

9~11ヶ月健診で医師が注意しているポイントとお母さんからよく聞かれる質問

あかちゃん 健診 院長ブログ

9~11ヶ月健診で医師が注意しているポイントとお母さんからよく聞かれる質問

こんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。
今回は乳幼児の9~11ヶ月健康診査についてお話しします。

お子さんがどの月齢でどのような発達をするのか、また健診を行う医師がどのような点を重視しているのかを解説します。

診察風景

接種当日の持ち物

  • 母子手帳
    事前に9~10ヶ月ページのアンケートを記載してください。
    なお、3~4ヶ月ページと6~7ヶ月ページも確認させていただきますので、あわせてご確認お願いいたします。
  • 該当する月齢の無料券
  • 診察券・保険証(マイナンバーカード)・こども受給券

 9~10ヶ月健診で確認する事項

基本情報の確認

母子手帳を使いながら以下の情報を確認します

妊娠・分娩時の状況
出生から4ヶ月健診までの記録
③保健指導の内容
予防接種の進捗状況

母子手帳

 

身体測定

身長、体重、頭囲を測定し、母子手帳に記録します。
成長曲線に記載し、その子なりに順調に発育しているか確認します。

 

保護者からの情報収集

問診票を通じて、離乳食の進み具合やお子さんができること(例えばお座りやつかまり立ちなど)を把握します。

人見知りが始まっている場合もあるため、診察で泣くことが多いですが、これは正常な発達段階の一環と説明します。

 

 

9~11ヶ月健診の診察ポイント

運動発達の確認

お座り 一人で安定して座れるかどうか確認します。
ハイハイやつかまり立ち 移動方法やつかまり立ちの有無をチェックします。

※ハイハイをせず「お尻歩き」をする子(シャフリングベビー)もいますが、必ずしも異常ではありません。ただし、大きな運動発達の遅れがないか経過を観察します。

お座りするあかちゃん

手先の発達
手のひらで物を掴む(把握運動)などの発達を確認します。

赤ちゃんの手

 

診察の流れ

 

1. 心臓や呼吸音を聴診し、異常がないか確認。

2. お母さんにお子さんを仰向けに寝かせてもらい、以下をチェック
頭、首、胸、腹部の異常の有無
外陰部や肛門周囲の異常

3. ハンカチテスト:顔にタオルをかけ、子どもが自力で取れるかを確認します(視覚や手の連携をチェック)

4. お座りや寝返り、うつ伏せからハイハイへの移行を観察します。

5. かまり立ちとフィッシング反応
子どもの脇を支えて立たせ、体を左右に揺らし、倒れないように足を踏み出すか確認。
転倒を防ぐために両手を広げるパラシュート反射もチェックします。

 

あかちゃん ハイハイ

 

9~11ヶ月健診でよくある質問

Q1: 卵アレルギーが心配です。1歳まで卵を避けた方が良いですか?

かつては、アレルギー予防のために1歳まで卵を控える指導がありました。
しかし最近では、摂取を遅らせることでアレルギー発症リスクが高まることが分かっています。
湿疹がある場合は、しっかり治療した上で、6ヶ月頃から少量の卵を離乳食に取り入れることが推奨されています。
万が一、卵摂取で症状が出た場合は、すぐに小児科に相談してください。

卵

 

Q2: 歯が生えてこないのですが大丈夫ですか?

平均的には、生後7ヶ月頃から歯が生え始め、1歳頃には数本揃うのが一般的です。
ただし、個人差が大きいため心配はいりません。
歯がまだ生えていない場合、固い食べ物は避け、離乳食の進み具合に合わせて調整してください。

赤ちゃんの歯

 

Q3: 離乳食を始めてから便秘がちになりました。どうすれば良いですか?

この時期の便秘は珍しくありません。
水分を十分に与えながら、消化吸収を確認しつつ食事を進めましょう。
必要に応じて、便を柔らかくする薬や浣腸を使用しても問題ありません。
癖になることはありませんので安心してください。
時間が経つと自然に解消するケースが多いです。

 

まとめ

9~11ヶ月健診は、個人差が顕著に現れる時期です。
周囲の赤ちゃんと比較してしまうこともありますが、その子なりに成長・発達していることが一番大切です。

保護者の不安に寄り添い、適切なアドバイスを行いながら、赤ちゃんの成長を一緒に見守っていきましょう。
心配なことがあれば、いつでも小児科にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

スタッフ募集のお知らせ

当院では以下の職種を募集しています。

■プライマリケアとして成長したい医師
■プライマリーケア(地域医療)を支える看護師
■超音波検査をはじめ様々な検査を担当し、がんなど重大な病気を見逃さないための医師のサポートをする臨床検査技師
■不安な患者さんが来院されたときに笑顔で患者さんを癒せる医療事務

あかちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで安心笑顔で暮らせる地域社会というビジョンに向けて当院の仲間に加わりませんか?

まずは見学からお越しいただいてもOKです。

詳細はこちらをクリックすると、ご覧になります。ご連絡お待ちしております。

医療事務求人バナー

待ち時間なしで帰宅!

「待ち時間を少なくして、少しでも院内滞在時間を減らして皆さんの時間を有効に活用していただきたい!」

そんな気持ちからクロンスマートパスという仕組みを導入しました!

こちらを活用することで診察後に会計なしで、すぐに帰宅できます。詳細は、下記をクリックするとご覧になれます。

さらに、ウェブ問診を受診前(ワクチンの問診表も含む)に利用できますので、ご自身の不安、悩み、おくすりの希望など伝えやすくなり、満足度の高い診療につなげることができます。

web問診表(事前に予約されている方のみ利用可能)

↓↓↓ ★事前に予約されている方に限り、web問診がご利用できます。待ち時間短縮に役立ちますのでぜひご活用ください。

WEB問診票

電話番号は0475-36-7011

インターネット予約はこちらです。

↓当院のご予約方法(ネットで予約・電話で予約)

スマホ、PCから予約する場合は下記をクリックすると予約画面に移ります。

→ネット予約はこちらです

電話番号 0475-36-7011

インターネット予約はこちらです。

お電話がつながりにくい方は、こちらの外来専用携帯電話におかけ直しください。
070-2318-1966

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

タイトルとURLをコピーしました