CPAP 卒業 院長ブログ
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CPAPはやめられる?医師が解説する「睡眠時無呼吸症候群」卒業条件|千葉市・茂原市からも通院可【あまが台ファミリークリニック】

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医師が教えるCPAP卒業の条件とは?

皆さんこんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田です。
私はプライマリ・ケア(総合診療)を専門に医師歴25年。
日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医、日本糖尿病学会・日本睡眠学会に所属しています。
当院では年間1,200名以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを診療しており、豊富な経験と実績をもとに本記事を執筆しています。

☑ いびきがうるさいとご家族に言われたことありませんか?
☑ 日中なぜか眠くて仕事に集中できないなんてことありませんか?

それ、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群という治療のサインかもしれません。
そしてすでにCPAP治療を頑張っている方からはこんな質問をよくいただきます。

先生、CPAPっていつまで続ければいいんですか?やめられるんですか?

毎晩マスクつけるの、正直ちょっと大変ですよね。
その気持ちよくわかります。

そこで今回はこの長年の疑問に、私の考えを本音でそして真っ向からお答えします。

このブログを最後まで読んでいただくと、
CPAPは卒業可能なのか?そのための具体的な条件とは?当院だからできる特別なサポート体制、といった内容が全て分かります。

ぜひ最後までご覧ください。

CPAP治療の目的

CPAPとはどんな治療?

本題に入る前にCPAP治療について簡単に説明します。
CPAPとは日本語で「持続陽圧呼吸療法」と呼びます。

Happy,And,Healthy,Senior,Man,

これは寝ている間に専用の機械からマスクを通して空気を肺に送り込むことで、空気の通り道である気道が塞がってしまうのを防ぎ、呼吸をしっかりサポートする治療法です。

マスクなんて苦しそうです…

そのように心配される方は多いですが、最近の機械は驚くほど進化していて「つけているのを忘れるぐらい快適」とおっしゃる方も少なくないんですよ。

CPAPはいわば「命の眼鏡」

まずCPAP治療について絶対に知っておいて欲しい大前提があります。
私はよく患者さんに「CPAPは眼鏡と一緒ですよ」と説明します。

例えば目が悪い人が眼鏡を外すと見えなくなってしまって生活できなくなっちゃいますよね。

では、CPAPを使うのをやめた瞬間からいびきや無呼吸は
ほぼ100%元の状態に戻ってしまうということですか?

そういうことになります。

ですから自己判断で中止することは絶対にしないでくださいね。

CPAPが守る未来の健康

そもそもCPAP治療の本当の目的は、無呼吸によって引き起こされる病気や事故のリスクを下げることにあります。
将来の深刻な病気を減らすために役立つわけです。

・認知症
・脳梗塞
・心筋梗塞
・交通事故

といった深刻なリスクを下げられます。

夜ぐっすり眠れれば日中の眠気も取れ、やりたいことにも集中できそうですね。

そうなんです。
私が実際に担当している睡眠時無呼吸症候群の方の多くが
日中の眠気から解放され、仕事や運転に支障がなくなった」
とおっしゃっています。

 

CPAPはこれらのリスクからあなたの命を守ってくれる、いわば「命の眼鏡」なんです。これが治療を続けるべき1番大切な理由です。

CPAP治療をやめられる条件とは?

ここまでが治療の大前提です。
でも根本原因を取り除くことができれば、CPAPを卒業できる可能性は十分あります。

鍵は「減量」にあり!

根本原因を取り除くことができれば、CPAPを卒業できる可能性があります。
その最も効果的な方法は 減量 です。

ある研究では、体重が10%減ると無呼吸(AHI)が26%も減ることが分かっています。

そんなに減るんですか!?
体重が睡眠時無呼吸症候群にそれほど関係があったなんて。

26%は無視できない数字ですよね。

減量でどれくらい改善するのか?

例えば
体重80kgの方が72kgに減量した場合、無呼吸が1時間40回から30回に減る計算になります。

7時間眠れば一晩で70回も無呼吸が減るのです。
これは心臓や脳へのダメージを減らす意味で大きな一歩です。

当院だからできるサポート体制

先生の言っていることはわかるけど…その減量が1番難しいんです!

仕事も忙しいし、食事制限や運動なんて続かない…。
その気持ち痛いほど分かります。

実際、私が毎日たくさんの患者さんと話していても、やはり最大の壁は「減量」です。
分かってはいるけどできない。
そのお気持ちは決して特別なことではなく、ほとんどの方が同じ悩みを抱えています。

だからこそ、私たち専門家の出番なんです。
これまでダイエットを「孤独な戦い」だと思っていませんでしたか?
うまくいかないと自分を責めてしまったり…。

しかし睡眠時無呼吸症候群における減量は、もはや自己責任で片付けていい問題ではありません。
これは医師や専門家と「チーム」を組んで一緒に取り組むべき治療の一環なんです。

具体的にどんなサポートがあるんでしょうか?

当院の取り組みを一部ご紹介します!

管理栄養士による食事サポート

当院には管理栄養士が4名在籍しており、栄養相談(食事療法のカウンセリング)にも力を入れています。
食事療法に興味はあるけど「どうやったらいいか分からない」という方はぜひお気軽にご相談ください。
プロの管理栄養士があなたに合った続けやすい方法を一緒に見つけていきます。

GLP-1によるメディカルダイエット

さらに、管理栄養士による食事療法以外にも、減量を達成するための方法があります。
それが GLP-1というお薬によるメディカルダイエット です。



肥満治療として初めて承認されたウゴービやゼップバウンドといった薬を使いながら、肥満治療を支えていく自費診療プログラムもご用意しています。

興味のある方はこちらをご覧ください。

まとめ:CPAPは「命の眼鏡」でも卒業も目指すことができる

CPAPは今あるリスクから体を守る「命の眼鏡」です。
しかし、治療を続けるだけでなく「いつか卒業する」という目標に向かって、私たちは患者さんと一緒に歩んでいきます。

自分もしかして無呼吸かも?
今の治療を続けていていいのかな?

そう思った方は、ぜひ一度あまが台ファミリークリニックにご相談ください。

遠方の方も安心できるオンライン診療

オンライン診療

「千葉県長生郡長生村は遠いな」と感じた方もご安心ください。

当院ではオンライン診療を導入しており、初診もご自宅から可能です。
治療を開始してからも、3か月に1度の対面以外はオンラインで対応できます。

この仕組みがあるからこそ、近隣だけでなく千葉市内や県外から1時間以上かけて通ってくださる患者さんもいらっしゃいます。


私たちは「遠いから」という理由で治療を諦めてほしくないのです。

距離に関わらず悩んでいるすべての方の力になりたいと本気で思っています。

オンライン診療の詳細・ご予約はこちらから

YouTubeでも睡眠時無呼吸症候群について詳しく解説しています

今回のブログの内容は、より詳しくYouTubeでも解説しています。ぜひご覧ください。

最後に

まずは一人で悩まず、オンラインからのご相談でも結構です。
一人で悩まず、ぜひ私たちにあなたの悩みを聞かせてください。

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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