体のむくみ(浮腫)
年齢によって原因が変わってくることが多いように見受けます。
例えば若い女性ですと、朝はスッキリしているが夕方から足がむくんでくると言う主訴が多いです。
体重が1ヵ月で3kg、4kgも理由もなく増えてくる場合は、心臓や肝臓などの病気を疑いますが、そうでなければほとんどは体質的なものが多いので漢方薬で対応できる場合もあります。また、食事の塩分量が多いくないか?確認もします。
高齢者の場合は、複数の原因が重なっていることが多いですが、膝、腰が痛くなり、動けなくなったために、足の血液の戻りが悪くなり、むくんでくることが多いです。
膝、腰などの痛みによるADLの低下→循環障害→足のむくみ病態です。
本質的な解決のためには、膝、腰の痛みをとってあげたり、適切な食生活(たとえば、ミネラルたっぷりの塩にかえて、適切な水分摂取を指導)にかえたりすることが大切ですが、以下のような原因を見逃さないよう、問診、診察、検査が必要になることもあります
器質的原因
- 心不全
- 肝不全(肝硬変)
- 低栄養
- 腎不全(相当進行しないとむくみはでない)
- 疼痛障害によるADL低下→局所還流障害
- 不適切な塩、味噌などの摂取による水分摂取過多
上記以外にも、お薬によるもの、腫瘍などによる血管の圧迫によって生じている浮腫もあります。
腎臓や肝臓、腎臓など、内臓が原因の場合は大体において、体重が徐々に増えてくる、足にかぎらず全身(手や顔)がむくむ、1日中むくむ(朝になってもとれない)といった場合が多いので注意が必要です。この場合は、原因疾患に対する治療が大切です。
簡単ではありますが、体のむくみ(浮腫)についての説明です。わからないこと、心配なことがあればスタッフ、ドクターまでご相談ください。