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夜間頻尿の治し方8選

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夜間頻尿の治し方

皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。

今回は夜間頻尿をテーマにブログを書いてみたいと思います。

  • 夜3回も4回もトイレに行くから朝までぐっすり眠れない
  • おしっこのことはなかなか病院に行っても相談しづらい

そんな方はぜひ見ていただきたい内容です。

夜間頻尿の定義は夜何回トイレに行くこと?

夜間頻尿とは、夜1回以上トイレに行くことを意味しますが、実際外来をやっていると3回とか4回以上トイレに行く方

困っているんだけど、どうしたらいいんですか?

と言って相談される印象があります。

意外と多い!夜間頻尿に悩む人の割合

たくさんの人のイラスト

2023年の日本排尿機能学会の調査では、日本人のトータルで5,000万人程度の方が夜間頻尿があるということで、軽視できないと思います。

女性(40歳以上)…62.1%(2,580万人)
男性(40歳以上)…71.4%(2,640万人)

今回のブログを見ることで、夜間頻尿の原因がわかり、またその解決方法について理解することができるので、ぜひ最後までご覧ください。

夜間頻尿を放っておくリスクとは?

夜間頻尿の定義についてはお話ししましたが、この夜間頻尿を放置しておくとどんな怖いことが起こり得るのでしょうか。

リスク①転倒

転倒

夜間1回よりも2回起きる人の方が転倒のリスクが大きく増えるということが分かっています。

寝たきりの10%程度が骨折が原因と言われていますが、夜間頻尿になることで、

眠気まなこで、夜トイレに行く途中で、転んで骨を折ってしまって救急車で運ばれてくる

という方を何例か診察したことがあります。

リスク②うつ病

夜間頻尿が多い方はうつ病になるリスクが高いということがこちらの文献でも分かっています。

リスク③睡眠不足による影響

あくびをする男性

他にも、夜間3回も4回もトイレに行く場合は、眠れなくなってしまうという方も多いです。眠りが浅くて、睡眠時間も短くなってしまうと、昼間好きなことに没頭できなくなったり、ぼーっとして運転事故の原因にもなったりするかもしれません。

リスク④怖い病気の危険性

また、先ほどもお伝えしました夜間頻尿は、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 膀胱がん
  • 尿管結石

といった怖い病気が原因になっている場合もありますから、放置するのは危険です。

夜間頻尿になる原因

夜間頻尿の原因としては、以下のようなものがあります。

  1. 夜間多尿
  2. 睡眠障害
  3. 膀胱蓄尿障害
  4. 高血圧や糖尿病、心不全、膀胱がん、尿管結石といった病気

実は夜間頻尿の原因のうち80%程度は夜間多尿ということがわかっています。

細田先生、夜間多尿が原因というのはわかったんだけど、夜間多尿って何ですか?

夜間頻尿と同じように聞こえるんですけど…

そんな風に思った方に、くわしく解説していきます。

夜間多尿とは?

トイレのイラスト

夜間多尿
1日の尿量のトータルの33%以上が就寝中にトイレに行きたくなって排尿すること

例えば1日1500ccの尿が出る方は、ざっくりですが500cc以上、夜寝ている間にトイレに起きて排尿する場合は夜間多尿に該当するということです。

夜間トイレに行った場合に、1回1回の尿量が多いということが特徴です。

夜間多尿の治し方①

1つ目が足のむくみを改善するということです。

ここでなぜ足のむくみが夜間多尿の原因になるのか説明したいと思います。

血液循環のイラスト

私たちの心臓は、頭や腕、内臓、足に酸素や栄養を含んだ血液を送っています。

昼間に運動をしなかったり座ってばかりいると、足は重力の影響を最も受けやすいので、血液がよどんで心臓になかなか戻っていきません。

デスクワーク

そうすると足のところに血がうっ滞(流れや動きが滞ること)してきて、お水が溜まってしまいます。年齢を重ねるほど静脈から心臓に戻す機能が弱ってくるため、うっ滞しやすくなります。

通常はふくらはぎにある筋肉で血液を上に戻していきますが、年齢とともにふくらはぎのポンプ機能が落ちることで、心臓に戻す力が弱くなります。

そういった方が夜、横になるとどうなるでしょうか。

夜眠れない男性のイラスト

足に溜まっていた血液は心臓に一気に流れ始めます。そうすると心臓から左右にある腎臓に対して血液がたくさん流れ込みます。

この腎臓には1日でだいたい150リットルの血液が流れ込み、1.5リットルのおしっこが出ると言われていますが、昼間足に溜まっていた血液が横になることで心臓に戻り、腎臓に大量の血液が流れることでおしっこが夜にたくさん出てしまうわけです。

ということは、夜寝る前までにふくらはぎに溜まった水を無くせばいいわけですよね。

寝るまでに足に溜まった水を無くすための方法

①足を夕方上げる

もしウォーキングなどができない方は、寝転んだ状態で壁を使って足を上げてみましょう。

壁に足をついた状態で5~10分の間、一旦足を下ろしたり上げたりを繰り返すことで血液が心臓に戻りやすくなるわけです。

そうすることで夜間のおしっこの量が減ります。

②マッサージ

ふくらはぎのマッサージ

足に溜まっている血液をマッサージすることで心臓に戻すことができます。

特にお風呂に入っている時は水圧もかかりますから、お風呂に浸かりながら足のふくらはぎを揉んであげるというのは、夜間多尿を改善するためにとても良い方法です。

③弾性ストッキング

弾性ストッキングというのをご存知でしょうか。

これは薬局などに売っていますが、少しキツめの靴下のことを意味します。

これを履いておくことで、ふくらはぎに血液が留まらず心臓に戻る力が強くなりますから、足のむくみの改善に役立ちます。

夜間多尿の治し方②

2つ目は水分の飲み過ぎや塩分の取り過ぎ、アルコール、カフェイン、柑橘類の摂り過ぎを避けるです。

ここでクイズです。
一般的に夜間多尿に繋がりやすい飲み物はどれでしょうか?

  1. 生ビール
  2. 焼酎のお湯割り
  3. レモンサワー

さて、どれでしょうか?

答えは3番目のレモンサワーになります。

なぜレモンサワーなのか考えてみてください。

レモンサワー

夜間頻尿になりやすいものとしては、まず柑橘類が挙げられます。そして、もう1つがアルコールです。

さらに炭酸水も利尿作用があることが分かっていますので、これらの3つが重なるレモンサワーは夜間多尿の方は控えてみてください。

 

また、コーヒーや紅茶、ウーロン茶といった飲み物にはカフェインが入っていますから、
飲むのであれば午前中、あるいは遅くとも2時か3時くらいまでが良いと思います。

カフェインを飲むのはなぜ2~3時までがいいのか?
コーヒーの血中濃度が半分ぐらいになるのに5~6時間かかるということがわかっているため、夕方から夜にかけて飲むと、それが作用して夜中におしっこを出したくなるためです。

 

また、塩分の摂り過ぎも大量の尿の原因になります。

なぜ塩分の摂り過ぎが多尿の原因になるのでしょうか。

塩がいっぱい入った濃い塩ラーメンや濃い味の食べ物は、塩分がたくさん入っています。その塩分を体に取り入れると、血液の中にナトリウムが通常よりも多く入ってきます。

塩ラーメン

血液中のナトリウムの濃度を一定に保たないと私たちの体は維持できません。そのため自然と無意識に喉が渇き、水分をたくさん取ることで通常のナトリウムの濃度に戻します。

ただし血管のボリュームも増えるため、水分が血液の中に多くなります。そのため水分を出そうとして夜も腎臓が一生懸命働き、多尿に繋がります。

夜間多尿の治し方③

3つ目は運動不足の解消です。

私たちの足は、ふくらはぎのポンプ機能で血液を戻しています。運動不足になるとふくらはぎの筋肉が落ちてきて、血液が溜まりやすくなります。

ウォーキングする夫婦

それを解決するために私が一番効果的だと思っているのが、夕方ウォーキングです。

私たちの体は重力の影響を受けて、夕方になるほど足に血液がたまってきます。

よく靴を選ぶ時は夕方にお店に行きなさいと言うことがあるように、夕方は足が最もむくみやすい時間です。

それを解消するにはウォーキングをして、ふくらはぎのポンプ機能を生かして血液を心臓に戻すというわけです。足や膝が痛くない方は、10分でも20分でも夕方ウォーキングをやってみてください。

夜間多尿の治し方④

4つ目、それが抗利尿ホルモンというお薬を飲むということです。

私たちの体は寝ている間に十分な睡眠が取れるように抗利尿ホルモン(尿が出ないようにするホルモン)を分泌しています。

実際、私が担当した患者さんで、

夜に5回も6回もトイレに行ってしまう…

という方がいました。

そういった方には水分の摂り過ぎを気をつけたり運動したり試みてもらいましたが、なかなか改善しなかったため抗利尿ホルモンというお薬を処方したところ、

夜起きても1回ぐらいまでに改善した

という方もいます。

いろんな方法を試しても夜間多尿があるという方は、一度医療機関を受診して「抗利尿ホルモン」を飲むべきかどうか診断してもらうのもおすすめです。

夜間多尿の治し方⑤

5つ目は血液サラサラ思考を止めることです。

少し前に脳梗塞や心筋梗塞を予防するために血液をサラサラにしましょうというのがテレビなどで流行りましたよね。

サラサラにするというのは水分をたくさん取ることで、血液を薄めて血液ドロドロを改善するという考え方です。

ただし、水分を取れば心筋梗塞や脳卒中といった病気を予防できるという医学的根拠はありません。

水分が足りない状態、つまり脱水状態は脳梗塞や心筋梗塞のリスクになることがわかっていますので、適度に水分を取ることは重要です。

尿の色で脱水症状チェック

※厚生労働省より引用

実際私たちはどのくらいの水分を摂れば良いのでしょうか。上記の図は、厚生労働省のホームページに掲載されている尿の色で脱水症状をチェックできるものです。

一番下はかなりの脱水状態で、一番上は十分に水分が取れている状態です。

透明に近いほど水分が摂り過ぎている傾向がありますので、そういった方は水分を控える必要があります。

夜間多尿の治し方⑥

6つ目は、寝る前3時間は水分を控えるということです。

水分を取り過ぎないことも重要ですが、同時に何時頃から水分を控えるかということも大切です。

昼間は汗をかいたり仕事をしたり、ご飯を食べたりして喉が渇いたタイミングで水分を取っていると思いますが、寝る3時間前から過剰な水分を取ると当然夜の尿量が増えるので、寝る前3時間は必要以上に水分を摂らないことが大切です。

夜間多尿の治し方⑦

7つ目は肥満を解消することです。
肥満を解消することで膀胱が圧迫されるのを防ぎ、夜間尿を改善することができます。

肥満を解消するってどのくらい痩せればいいんですか?

メタボ
ある研究によると、体重の3%から5%減少でも機能が改善につながることが分かっています。例えば60kgの方の場合、2~3kg痩せると良いとされています。

そもそも、肥満でなぜ頻尿になるのでしょうか。

肥満になると体内に脂肪が増え、その下にある膀胱が圧迫されて尿が出やすくなります。

また、肥満の方は睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくなっています。夜眠っている間の呼吸が浅いことが、夜間頻尿の要因となることがあります。

この病気を放置すると

  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • うつ病

のリスクも増えるため、放置するのは非常に危険です。

夜間多尿の治し方⑧

8つ目は排尿日誌になります。

夜間頻尿ガイドラインでも、頻尿に悩む方には排尿日誌というのは強く推奨されています。

排尿日誌聞いたことある方いますか?あまりないですよね。

排尿日誌とは

  • トイレに行った回数・各尿量
  • 1日のトータルの尿量
  • 1日の水分摂取量

 

こういった3つの内容を記録するものです。

とある患者さんの排尿日誌では、

1日の尿の回数:8回
トータルの尿量:1900cc
水分摂取量:1850cc
寝た時間:夜21時
起床:朝8時
※23時、1時、4時で4800ccの排尿

こういった記録がされています。

皆さんは夜間多尿の定義を覚えていますか?

夜寝ている間に起きてトイレに行く尿の合計が、1日のトータルの33%以上をしめる場合は夜間多尿でしたよね。

この方は800cc夜中に出ていて、丸々1日で1900ccですから、800÷1900で約42%夜の間に出ていることがわかります。

ですから33%以上を満たすので、この方は夜間多尿ということになります。

このように排尿日誌を付けることで多尿の状況が分析できるようになります。

過活動性膀胱

排尿日誌

こちらの写真は75歳の女性の方の排尿日誌です。

夜間4回も5回も起きるので辛いんです

と言って相談されてきました。

この方の排尿日誌を見ると先程の方と違って、排尿回数が13回ととても多いのがわかりますよね。

排尿の定義は1日8回以上尿をすることですから、かなり上回っているのが分かります。

また、先程の方と違って1回1回の尿量が50~100cc程度とかなり少ないことも分かりますよね。

膀胱蓄膿障害の中でも過活動性膀胱と言う症状があります。

膀胱があるとすると、普通は200~300ccぐらいすると尿を出したくなるのですが、この過活動性膀胱の場合は50~100cc程度溜まった段階で尿を出したくなるサインが脳に伝わり、トイレに行きたくなってしまいます。

少し溜まっただけで膀胱が動いてしまうので、過活動性膀胱と呼ばれています。

原因は分かっていないものから、糖尿病や脳卒中など神経の障害でも起こり得ます。

このように排尿日誌は原因を突き止めていく上でとても大事な自己観察シートなので、 夜間頻尿に悩む方は1日でも2日でもいいので付けてみてください。

ここまで夜間頻尿を改善する方法8つを説明してきましたが、夜間頻尿の原因は全部で5つありましたよね。

  1. 夜間頻尿の原因の80%を占める夜間多尿
  2. 眠りが浅くなってしまう睡眠障害
  3. 過活動膀胱も含まれる膀胱畜尿障害
  4. 薬剤
  5. 膀胱がん、前立腺がん、尿管結石、心不全、糖尿病、高血圧といった放置すると危険な病気

先ほど解説した8つの改善法は主に夜間多尿を改善する方法です。他の原因を解決する方法についても簡単に触れておきたいと思います。

夜間多尿以外の原因①睡眠障害

加齢とともに睡眠時間は減ってきます。

ある患者さんは夜眠れず

起きるとついついトイレに行きたくなってしまう…

というお話をしていました。

朝までぐっすり眠りたいというのが皆さん共通した願いだと思いますが、眠りが浅いことで夜間頻尿に悩んでいる方はとても多いなと感じています。

ここでよくある勘違いは、夜は9時間ぐらい眠らないといけないと思っている高齢の方が意外に多いということです。

20代、30代と違って、60代、70代になると1日に必要な睡眠量は5時間半から6時間半程度でいいと言われています。

ある患者さんで夜間頻尿でトイレに4回も5回も行くんですとおっしゃっていたので、

夜は何時に寝るんですか?

と質問すると、

夜9時に寝て、朝6時まで寝ています

とおっしゃっていました。

頻尿はどのタイミングで出るんですか

と聞いたところ、

朝3時ごろには目がしっかり覚めて、それから朝6時までの間に4回、5回トイレに行ってしまうんです

とおっしゃってたんですね。

実際深く聞いていくと、

朝の3時頃~6時はほとんど眠れない

とおっしゃっていました。

これはまさに先程言った例で、十分睡眠はとれているんですけど、寝ていなきゃいけないとい思い込むことで、そもそも夜間頻尿ではないという例です。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは…
寝てる間に呼吸が止まってしまう病気のことを言います。

肥満の方に多く、首が太くて短い方にも多いのが特徴です。

この夜間睡眠時無呼吸症候群で1時間あたり30回40回も呼吸が止まっている方は、

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • うつ病
  • 運転事故

などのリスクがかなり上がってきますから、放置するのは危険です。

パートナーの方、隣で寝ている方に呼吸が止まっていたり、止まった後に息が苦しそうにしているという方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いですから、医療機関を早めに受診するのがおすすめです。

夜間多尿以外の原因②膀胱畜尿障害

膀胱畜尿障害について、男性は前立腺肥大が原因となることが多いです。

膀胱の下に前立腺という臓器がありますが、この前立腺が大きくなってくると尿道が圧迫されるので1回に出る量が少なくなり、さらに尿の勢いも低下してきます。

 

これを尿勢(にょうせい)の低下と言ったりしますけれども、こういった時に前立腺肥大を疑います。

 

超音波検査などで前立腺の大きさなども分かりますが、頻尿で困っている方にこの尿道を広げる薬を使うと徐々に良くなってくることもありますから、困っている方は医療機関の受診を勧めます。

稀にですが前立腺肥大を放置しておくことで、尿道が完全に塞がってしまって、尿閉と言って尿が出なくなって、膀胱がパンパンに腫れて救急外来にいらっしゃった方を何人も見た事があります。

夜間多尿以外の原因④薬剤

利尿剤

薬剤の中には、心不全や血圧といった病気の場合に体に溜まった水分を外に出す利尿剤を使うことがあります。

利尿剤を使うことで、

夜中に何回もトイレに行って苦しいんです

と言ってくる方いるんですね。
体の水分を外に出さないと息が苦しくなったりして危ない状態になる場合もありますから、使うメリットがはるかに大きい場合は使わざるを得ないのですが、稀に夜飲んでいる方もいます。
夜飲むと当然薬が夜中に効きますから、頻尿になってしまうことが多いです。
利尿剤は朝に飲むというのが基本的なことですので覚えておいてください。

カルシウム拮抗薬

血圧の薬でカルシウム拮抗薬というものがあります。商品名でアムロジピンノルバスクです。
意外に知られていないことですが、飲み始めてから頻尿が起きるなと思ったとき、ご自身の血圧の薬にこの薬が入っていたら疑って、主治医と相談してみましょう。場合によっては一旦お休みしましょう、という話になるかもしれません。

SGLT2阻害剤

糖尿病の治療として世界中で使われているSGLT2阻害剤という薬があります。商品名としてはフォシーガやジャディアンスといったお薬です。
これは個人差がありますが、 1日の尿にトータル400kcal~500kcalに相当するような糖分を尿から出して、血糖値を低くするというお薬なんです。
尿から糖分を出す時に水分も一緒に出ていく傾向がありますので、このお薬を飲んでから夜間頻尿が増えたという場合は、主治医と相談して薬をチェンジするかどうか相談した方がいいでしょう。

夜間多尿以外の原因⑤危険な病気

原因として膀胱がん、前立腺がん、尿管結石などがあるとお伝えしましたが、前立腺がんや膀胱がんを放置すると命に関わる場合もあります。
今日お伝えした解決法をやってみても治らないという方は、こういった怖い病気が隠れているかもしれません。医療機関を受診することをおすすめします。

まとめと復習

今回のブログでは、夜間頻尿の改善方法8つを説明しました。
夜間頻尿の定義は、寝ている間に1回以上トイレに行った場合該当します。
また、50歳以上の2人に1人に夜間頻尿があると言われており、夜間頻尿のリスクとしては転倒による骨折、それがさらに寝たきりにつながる場合もあります。また、うつ病のリスクが上がるということもお話ししました。
また、夜間頻尿があることで眠りが浅くなってしまって昼間集中力がわかなくなり、やりたいこともできなくなってしまうという方もいます。また、影に睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもありますとお伝えしました。
また、夜間頻尿を改善する方法としては以下のような方法があることをお伝えしました。
  1. 足のむくみを改善する
  2. 水分の飲み過ぎや塩分の取り過ぎ、アルコール、カフェイン、柑橘類の摂り過ぎを避ける
  3. 運動不足の解消
  4. 高利尿ホルモンという薬を飲む
  5. 血液サラサラ思考を止める
  6. 寝る前3時間は水分を控える
  7. 肥満を解消する
  8. 排尿日誌を書く

YouTubeでもわかりやすく解説しています!ぜひご視聴ください!

 

参考文献

夜間頻尿ガイドライン第2版

この記事の監修者

細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

 動画

「夜間頻尿の治し方8選!原因から解消法まで徹底解説!【朝までぐっすり眠れる】」について、動画でも詳しく説明しています。ぜひご覧ください!

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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