「足の爪が白く濁ってきた」
「爪が分厚くなって、切りにくい」
「市販薬を塗っているけれど、なかなか良くならない」
「爪水虫かもしれないけれど、病院に行くのは少し恥ずかしい」
「飲み薬は肝臓に悪いと聞いたので不安」

このようなことで悩んでいませんか?
足の爪が白い、黄色い、厚い、ボロボロする、切りにくい。このような症状がある場合、爪白癬、いわゆる「爪水虫」の可能性があります。
爪白癬は、足の水虫と同じ白癬菌というカビの一種が、爪の中に入り込むことで起こります。
ただし、ここで大切なのは、爪が白い、厚い、変形しているからといって、すべてが爪白癬とは限らないということです。
加齢による爪の変化、靴による圧迫、爪の外傷、乾癬、巻き爪、血流の問題などでも、爪白癬に似た変化が起こることがあります。
そのため、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、まずは本当に白癬菌がいるかどうかを確認することが大切です。
当院では、必要に応じて顕微鏡を使った検査を行い、白癬菌が確認できるかを調べます。検査結果は、診療状況にもよりますが、基本的に当日中に確認できます。
また、爪白癬に対して、塗り薬だけでなく、飲み薬による治療にも対応しています。患者さんの不安に寄り添いながら、爪の状態、持病、内服中の薬、肝機能、腎機能、費用などを確認したうえで、わかりやすい治療プランをご提案します。
目次
爪が白い・厚い・ボロボロする方へ|爪白癬の検査・治療・費用について
皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

私は家庭医療専門医として、地域医療の最前線で25年にわたり診療を続けてきました。当院では、内科、小児科、皮膚科、糖尿病内科を標榜し、日々さまざまな症状の患者さんを診療しています。
爪白癬は、見た目の問題だけではありません。爪が厚くなって切りにくくなる、靴に当たって痛くなる、足の水虫を繰り返す、家族にうつる可能性があるなど、生活の中で困りごとにつながることがあります。
特に糖尿病がある方では、足の傷や感染に気づきにくくなることもあるため、爪の変化を早めに確認することが大切です。
- 足の爪が白く濁っている
- 爪が黄色っぽい、茶色っぽい
- 爪が分厚くなって切りにくい
- 爪がボロボロと欠ける
- 爪の下に白い粉のようなものがたまる
- 足の皮むけ、かゆみ、水虫もある
- 市販薬を使ってもなかなか良くならない
- 家族に水虫や爪白癬の方がいる
- 糖尿病があり、足の爪の変化が気になる
当院でしたら、上記の疑問、悩みが解決できるかもしれません。
結論|爪白癬は、まず「本当に水虫かどうか」を確認することが大切です
爪白癬の治療で一番大切なのは、最初から「水虫だろう」と決めつけないことです。
爪が白い、厚い、ボロボロするという症状は、爪白癬でよく見られます。
しかし、同じような爪の変化は、水虫以外でも起こります。
たとえば、靴の圧迫、爪への外傷、加齢による爪の変化、乾癬、湿疹、巻き爪、血流の問題などでも、爪が厚くなったり、白く濁ったりすることがあります。
「見た目が水虫っぽいから、市販薬を塗っておけばよい」と思う方もいるかもしれません。
そのお気持ちはよくわかります。足の爪のことで病院を受診するのは、少し恥ずかしいと感じる方も多いと思います。
ただ、爪白癬ではないのに抗真菌薬を使い続けても、十分な効果は期待できません。また、爪白癬だったとしても、爪の奥に菌が入り込んでいる場合、市販薬だけでは改善しにくいことがあります。
そのため、まずは医療機関で爪を確認し、必要に応じて顕微鏡検査で白癬菌がいるかを調べることが大切です。
当院では顕微鏡検査で白癬菌を確認します
当院では、爪白癬が疑われる場合、爪の一部や爪の下の角質を採取し、顕微鏡で白癬菌が確認できるかを調べます。
検査と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、基本的には爪の一部を少し取る検査です。大きな痛みを伴う検査ではありません。
診療状況にもよりますが、顕微鏡検査は当日中に結果を確認できることが多いです。
この検査を行うことで、次のような判断がしやすくなります。
- 本当に爪白癬なのか
- 塗り薬で治療するのがよいか
- 飲み薬も選択肢になるか
- 水虫以外の爪の病気を考えるべきか
- 糖尿病など足のトラブルリスクがある方で、早めに対応すべきか
「水虫かもしれないけれど、違ったら恥ずかしい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、実際の診療では、爪白癬に見えて別の原因だったということもあります。むしろ、検査で確認するからこそ、不要な治療を避けることができます。

水虫以外で爪が白い・厚い・変形する原因
爪が白い、厚い、ボロボロする場合、爪白癬以外にも次のような原因があります。
| 原因 | 特徴 |
|---|---|
| 靴による圧迫 | 爪が厚くなる、変形する、親指や小指の爪に起こりやすい |
| 爪の外傷 | ぶつけた、スポーツ、きつい靴などの後に爪が変色・変形する |
| 加齢による爪の変化 | 爪が厚くなる、縦筋が目立つ、切りにくくなる |
| 乾癬 | 爪のへこみ、変色、爪が浮く、皮膚の赤みやカサカサを伴うことがある |
| 巻き爪・陥入爪 | 爪の端が皮膚に食い込み、痛みや炎症を起こす |
| 足の血流低下 | 爪が伸びにくい、色が悪い、足が冷たい、傷が治りにくいことがある |
| 糖尿病による足トラブル | 感覚が鈍くなり、爪や足の傷に気づきにくくなることがある |
このように、爪の変化にはいろいろな原因があります。
だからこそ、まずは見た目だけで判断せず、白癬菌がいるかを確認することが大切です。
爪白癬を放置するとどうなる?
爪白癬は、すぐに命に関わる病気ではありません。
そのため、「痛くないから大丈夫」「見た目だけの問題だから」と思って放置されることがあります。
しかし、放置すると次のような困りごとにつながることがあります。
- 爪がさらに厚くなり、切りにくくなる
- 靴に当たって痛みが出る
- 爪が変形し、歩きにくくなる
- 足の水虫を繰り返す
- 他の爪に広がることがある
- 家族にうつる可能性がある
- 糖尿病の方では、足の傷や感染のきっかけになることがある
特に糖尿病がある方は、足の感覚が鈍くなったり、傷が治りにくくなったりすることがあります。
爪が厚くなって皮膚に当たる、靴ずれができる、足の傷に気づきにくいという状態は、糖尿病の方にとって注意が必要です。
「痛くないから大丈夫」と思っていても、足のトラブルは早めに確認しておくことが大切です。

糖尿病の方は、足の爪も定期的に確認しましょう
糖尿病がある方は、足の爪の変化にも注意が必要です。
糖尿病では、血糖値の状態によって、足の感覚が鈍くなったり、傷が治りにくくなったりすることがあります。
そのため、爪が厚くなって皮膚に当たっていても気づきにくい、靴ずれや小さな傷に気づきにくい、足のトラブルが悪化してから見つかる、ということがあります。
爪白癬そのものは、すぐに命に関わる病気ではありません。
しかし、糖尿病がある方では、爪が厚くなる、変形する、皮膚に当たる、傷ができる、といった変化が足の感染や潰瘍のきっかけになることがあります。
そのため、糖尿病の方は、爪が白い、厚い、ボロボロする、切りにくい、足の皮がむける、かゆみがある、といった症状がある場合は、早めにご相談ください。
糖尿病がある方で、このような爪の変化はありませんか?
- 爪が白く濁っている
- 爪が分厚くなって切りにくい
- 爪がボロボロと欠ける
- 爪が皮膚に当たっている
- 足の皮むけやかゆみがある
- 足の小さな傷が治りにくい
- 足先のしびれや感覚の鈍さがある
糖尿病の方にとって、足の爪を確認することは、見た目だけの問題ではなく、足を守るための大切なケアの一つです。

爪白癬の治療には「塗り薬」と「飲み薬」があります
爪白癬の治療には、大きく分けて塗り薬と飲み薬があります。
どちらが良いかは、爪の状態、白濁や肥厚の程度、症状のある爪の本数、持病、内服中の薬、肝機能や腎機能、患者さんの希望によって変わります。
塗り薬が向いている方
- 飲み薬に不安がある方
- 持病や内服薬の関係で飲み薬が使いにくい方
- 爪白癬が比較的軽い方
- 副作用をできるだけ避けたい方
- 毎日塗ることを継続できる方
塗り薬は、体への負担が少なく使いやすい治療です。
一方で、爪の奥まで薬が届きにくい場合があり、治療には時間がかかります。1年間ほど毎日塗る必要があることもあります。
また、完全に治る割合は、飲み薬と比べると低めです。目安として、外用薬では1年間続けても完全治癒率は10〜20%程度と考えておくとよいです。
飲み薬が向いている方
- 爪がかなり厚くなっている方
- 複数の爪に症状がある方
- 塗り薬でなかなか改善しない方
- できるだけしっかり治療したい方
- 肝機能や腎機能に大きな問題がなく、飲み合わせにも問題が少ない方
飲み薬は、体の中から爪に薬の成分が届くため、爪の奥に入り込んだ白癬菌に対して治療効果が期待できます。
当院では、爪白癬の飲み薬として、患者さんの状態に応じてネイリンカプセルなどを検討します。
ネイリンカプセルは、通常1日1回、84日間内服する薬です。
ただし、飲み薬は誰にでも使えるわけではありません。飲む前に肝機能などを確認し、異常がない場合に内服を検討します。

飲み薬を使う場合の検査と安全確認
「飲み薬は肝臓に悪いと聞いたので心配です」という方は多いです。
その不安はとても自然です。
抗真菌薬の飲み薬では、まれに肝機能障害などの副作用が問題になることがあります。そのため、当院では飲み薬を使う場合、内服前と内服中に血液検査を行い、安全性を確認しながら治療を進めます。
ネイリンカプセルを使う場合の流れは、次のようになります。
| 時期 | 確認すること |
|---|---|
| 内服前 | 肝機能、腎機能、現在飲んでいる薬、持病を確認します。肝機能に異常がない場合に内服を検討します。 |
| 内服開始後1か月 | 肝機能、腎機能、体調変化、副作用の有無を確認します。 |
| 内服開始後2か月 | 再度、肝機能、腎機能を確認し、安全に治療を継続できるか判断します。 |
| 84日間内服終了後 | 内服は終了します。ただし、爪が生え変わるには時間がかかるため、見た目の改善はその後もゆっくり進みます。 |
よくある副作用としては、胃のむかつき、吐き気、腹部不快感、下痢などの消化器症状があります。
ただし、実際には強い副作用が出る方は多くありません。もちろん、体質や持病、飲み合わせによって注意が必要な方もいますので、診察時に確認します。
「飲み薬が怖いから、絶対に飲みたくない」という方に、無理に飲み薬をすすめることはありません。
当院では、患者さんの希望を確認しながら、塗り薬で進めるのか、飲み薬を検討するのかを一緒に決めていきます。
爪白癬かもしれないと思ったら、まずはご相談ください
爪が白い、厚い、ボロボロするなどの症状がある方は、まず爪白癬かどうかを確認することが大切です。当院では、必要に応じて顕微鏡検査を行い、塗り薬・飲み薬のどちらが合っているかをわかりやすくご説明します。
爪白癬治療の費用の目安
爪白癬の治療では、患者さんから費用についてよく質問をいただきます。
ここでは、薬剤費の目安をお伝えします。
実際の窓口負担は、保険負担割合、診察料、検査料、処方料、薬局での調剤料などによって変わります。以下は、薬剤費のみをもとにした概算です。
塗り薬を1年間使った場合の費用目安
爪白癬の塗り薬には、クレナフィン爪外用液、ルコナック爪外用液などがあります。
どの薬を使うか、何本必要か、何本の爪に塗るかによって費用は変わります。
| 薬 | 薬価の目安 | 1本あたりの3割負担目安 | 1年間の目安 |
|---|---|---|---|
| クレナフィン爪外用液10% | 1gあたり約1,312.5円 | 4mLを1本使う場合、薬剤費のみ約1,400円前後 | 月1本なら薬剤費のみ約16,800円前後 |
| ルコナック爪外用液5% | 1gあたり約593.7円 | 4mLを1本使う場合、薬剤費のみ約620円前後 | 月1本なら薬剤費のみ約7,500円前後 |
塗り薬は、1本でどのくらい持つかが患者さんによって変わります。
爪1本だけに塗る場合と、複数の爪に塗る場合では、使用量が異なります。そのため、実際の費用は診察時に爪の状態を見てご説明します。
ネイリンカプセルを84日間飲んだ場合の費用目安
ネイリンカプセル100mgは、通常1日1回1カプセルを84日間内服します。
薬価をもとに計算すると、薬剤費は次のようになります。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| ネイリンカプセル100mg 1カプセル | 約772.6円 |
| 84日分の薬剤費 | 約64,898円 |
| 3割負担の場合の薬剤費 | 約19,470円 |
上記は薬剤費のみの目安です。実際には、診察料、顕微鏡検査、血液検査、処方料、薬局での調剤料などが別途かかります。
飲み薬は塗り薬より費用が高く感じるかもしれません。
ただし、飲み薬は84日間で内服が終了する治療であり、爪の状態によっては塗り薬より高い治療効果が期待できます。
費用だけでなく、治療期間、治療効果、副作用、通院回数、患者さんの希望を総合的に見て、治療法を決めていくことが大切です。
治療効果はすぐには見えません|爪はゆっくり伸びます
爪白癬の治療で、患者さんが一番不安になりやすいのが「薬を使っているのに、見た目がすぐ変わらない」という点です。
これは薬が効いていないからとは限りません。
足の爪は、根元から少しずつ伸びてきます。伸びる速さは個人差がありますが、1か月に約1〜2mm程度が目安です。
つまり、爪白癬の治療では、菌を抑えることと、健康な爪が生え変わって見た目が改善することの間に時間差があります。
飲み薬の場合、84日間内服した後も、すぐに爪全体がきれいになるわけではありません。
薬で白癬菌の治療を行った後、健康な爪が根元から伸びてくるのを待つ必要があります。そのため、治療効果の見た目がはっきり分かるまでには、半年から1年ほどかかることがあります。
「薬を飲み終わったのに、まだ爪が濁っている」と不安になる方もいます。
そのお気持ちはよくわかります。
ただ、爪は髪の毛のようにすぐ伸びるわけではありません。
古い濁った爪が先端に残っている間は、見た目がすぐに変わらないことがあります。
そのため、治療では「今の爪が一瞬できれいになる」と考えるより、「根元から健康な爪に置き換わっていく」と考えると分かりやすいです。

塗り薬と飲み薬の違い
| 治療法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 塗り薬 | 体への負担が少ない。飲み薬が不安な方や、内服が難しい方にも使いやすい。 | 毎日継続が必要。治療期間が長い。重症例では効果が不十分なことがある。 |
| 飲み薬 | 爪の奥に入り込んだ白癬菌に対して、体の中から治療できる。重症例や複数爪の症状で選択肢になる。 | 肝機能、腎機能、飲み合わせの確認が必要。内服前と内服中に血液検査を行う。 |
大切なのは、塗り薬か飲み薬かを最初から決めつけないことです。
「飲み薬は怖いから絶対に嫌だ」という方もいれば、「長く塗るのは続けられないので、飲み薬も考えたい」という方もいます。
当院では、患者さんの不安や希望を伺いながら、治療方法を一緒に相談していきます。
よくある質問
Q1. 爪白癬は自然に治りますか?
爪白癬は、自然に治ることは少ない病気です。
足の皮膚の水虫と違い、爪の中に菌が入り込んでいるため、放置すると爪がさらに厚くなったり、他の爪に広がったりすることがあります。
気になる爪の変化がある場合は、まず爪白癬かどうかを確認することをおすすめします。
Q2. 市販薬で治りますか?
足の皮膚の水虫であれば、市販薬で改善することもあります。
しかし、爪白癬は爪の中に白癬菌が入り込むため、市販薬だけでは十分に改善しにくいことがあります。
また、爪白癬ではないのに水虫薬を使い続けても、改善しません。
市販薬を使っても良くならない場合は、医療機関で確認することをおすすめします。
Q3. 塗り薬を1年間使うと、いくらくらいかかりますか?
薬の種類や使用本数によって変わります。
たとえば、クレナフィン爪外用液を月1本使う場合、薬剤費のみの3割負担は1年間で約16,800円前後が目安です。
ルコナック爪外用液を月1本使う場合、薬剤費のみの3割負担は1年間で約7,500円前後が目安です。
ただし、実際には診察料、検査料、処方料、薬局での調剤料などが別途かかります。また、症状のある爪の本数が多い場合は、使用量が増えることがあります。
Q4. ネイリンカプセルを84日間飲むと、いくらくらいかかりますか?
ネイリンカプセル100mgは、通常1日1回1カプセルを84日間内服します。
薬剤費のみで計算すると、84日分は約64,898円です。
3割負担の場合、薬剤費のみで約19,470円が目安です。
実際には、診察料、顕微鏡検査、血液検査、処方料、薬局での調剤料などが別途かかります。
Q5. ネイリンカプセルは誰でも飲めますか?
誰でも飲めるわけではありません。
飲む前に、肝機能や腎機能、現在飲んでいる薬、持病を確認します。
肝機能に異常がないことを確認したうえで、飲み薬が適しているかを判断します。
また、内服開始後1か月、2か月を目安に血液検査を行い、肝機能や腎機能に問題がないかを確認しながら治療を進めます。
Q6. 飲み薬の副作用はありますか?
副作用がまったくない薬ではありません。
よくある副作用としては、胃のむかつき、吐き気、腹部不快感、下痢などの消化器症状があります。
また、まれに肝機能障害などが問題になることがあります。
そのため、当院では内服前と内服中に血液検査を行い、安全性を確認しながら治療を進めます。
Q7. 飲み薬を使っても再発しますか?
再発することはあります。
飲み薬で爪白癬が改善しても、白癬菌に再び触れる環境が続くと、再感染する可能性があります。
たとえば、家族に水虫や爪白癬の方がいる場合、家庭内で感染を繰り返すことがあります。
また、サウナ、温泉、プール、スポーツジムなど、不特定多数の人が裸足で歩く場所を利用した後に、足を洗わない、よく乾かさない状態が続くと、感染リスクが高くなります。
治療後の再発予防では、次のような点が大切です。
- 足を洗った後は、指の間までよく乾かす
- 靴下を毎日交換する
- 蒸れやすい靴を長時間履き続けない
- 家族に水虫症状がある場合は、一緒に治療を検討する
- バスマットやスリッパを清潔に保つ
- サウナ、プール、ジムの後は足を洗い、乾燥させる
Q8. 治療を始めたら、どのくらいで爪がきれいになりますか?
すぐに爪がきれいになるわけではありません。
足の爪は、1か月に約1〜2mm程度しか伸びません。
飲み薬を使った場合でも、薬を飲んでいる84日間で爪全体が入れ替わるわけではありません。
健康な爪が根元から伸びてきて、古い濁った爪が少しずつ先端に押し出されるため、見た目の改善には半年から1年ほどかかることがあります。
治療中は、焦らずに爪の根元からきれいな爪が伸びてきているかを確認していくことが大切です。
Q9. 塗り薬と飲み薬では、どちらがよく治りますか?
一般的には、飲み薬の方が高い治療効果を期待できます。
ただし、飲み薬には肝機能や腎機能、飲み合わせの確認が必要です。
一方、塗り薬は体への負担が少なく使いやすいですが、重症例や爪の奥まで菌が入り込んでいる場合は、効果が不十分なことがあります。
塗り薬と飲み薬のどちらがよいかは、爪の状態と体の状態を見て判断します。
Q10. 家族にうつりますか?
うつる可能性はあります。
白癬菌は、足の皮膚や爪から落ちた角質に含まれることがあります。
家庭内では、バスマット、スリッパ、床、足ふきマットなどを介して感染する可能性があります。
ご家族にも足の皮むけ、かゆみ、爪の濁りがある場合は、一緒に確認することをおすすめします。
当院での爪白癬治療の流れ
1. 爪の状態を確認します
まず、爪の色、厚さ、変形の程度、爪の下の角質、足の皮むけやかゆみの有無を確認します。
靴の圧迫、加齢による爪の変化、外傷、乾癬、巻き爪などが関係していないかも確認します。
2. 必要に応じて顕微鏡検査を行います
爪白癬が疑われる場合は、爪の一部や爪の下の角質を採取し、顕微鏡で白癬菌を確認します。
検査結果は、診療状況にもよりますが、基本的に当日中に確認できます。
3. 治療方法を一緒に決めます
検査結果、爪の状態、持病、内服薬、肝機能、腎機能、費用、患者さんの希望を確認しながら、塗り薬か飲み薬かを相談します。
飲み薬が不安な方には、無理にすすめることはありません。
一方で、しっかり治療したい方や、爪の厚みが強い方、複数の爪に症状がある方には、飲み薬も選択肢としてご説明します。
4. 治療効果と副作用を確認しながら続けます
爪白癬は、すぐに見た目が変わる病気ではありません。
定期的に爪の状態を確認しながら、治療を継続します。
飲み薬を使う場合は、内服前、1か月後、2か月後を目安に血液検査を行い、安全性を確認します。
まとめ|爪白癬は「検査して、治療法を選ぶ」ことが大切です
爪が白い、厚い、ボロボロする場合、爪白癬の可能性があります。
しかし、爪白癬に似た爪の変化は、水虫以外でも起こります。
そのため、まずは本当に白癬菌がいるかを顕微鏡検査で確認することが大切です。
爪白癬の治療には、塗り薬と飲み薬があります。
塗り薬は体への負担が少なく使いやすい一方で、治療期間が長く、完全治癒率は高くありません。
飲み薬は、肝機能や腎機能、飲み合わせの確認が必要ですが、爪の状態によっては高い治療効果が期待できます。
どちらが正解というよりも、患者さんの爪の状態と体の状態、そして希望に合った治療法を選ぶことが大切です。
爪白癬は、恥ずかしい病気ではありません。
足の爪の変化で悩んでいる方は、早めにご相談ください。
爪の濁り・厚み・変形でお悩みの方へ
当院では、爪白癬の顕微鏡検査、塗り薬・飲み薬による治療、費用や副作用の説明に対応しています。患者さんの不安に寄り添いながら、わかりやすい治療プランをご提案します。
参考文献
- ※1 日本皮膚科学会 皮膚真菌症診療ガイドライン
- ※2 ネイリンカプセル100mg 添付文書・医薬品情報
- ※3 クレナフィン爪外用液10% 添付文書・医薬品情報
- ※4 ルコナック爪外用液5% 添付文書・医薬品情報


