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肺炎球菌ワクチン(プレベナー)て
肺炎球菌とはなんですか?
小児の髄膜炎、中耳炎などの原因になる細菌のことです。
予防できる病気はなんですか?
この菌によっておこる細菌性髄膜炎と肺炎を予防できます。
接種できる時期と接種回数を教えてください。
生後2か月から接種できます。
標準的なスケジュールでは、4~8週間隔で3回、3回目から60日以上あけて1歳すぐに4回目を接種します。
初回の接種月齢・年齢によって接種間隔・回数が異なります。詳しくは下表をご覧ください。
初回接種の月齢・年齢 | 接種回数 | 接種スケジュール |
生後2か月~6か月( 推奨プラン) | 4回 | 1回目から4週以上の間隔で2回目(定期接種では13か月未満までに接種) 2回目から4週以上の間隔で3回目 3回目から60日以上の間隔をあけて生後12か月~15か月に4回目 |
生後7か月~11か月 | 3回 | 1回目から4週以上の間隔で2回目 2回目から60日以上の間隔をあけ、1歳代(生後12か月~15か月)で3回目 |
1歳 | 2回 | 1回目から60日以上の間隔で2回目 |
2~5歳 | 1回 | 1回のみ |
6歳以上 | 接種不可 |
おすすめの接種スケジュールを教えてください。
細菌性髄膜炎はかかった子どもの半数以上が0歳の赤ちゃんです。
病気が重いだけでなく早期診断が難しく、抗生物質(抗菌剤)が効かない菌も多いので、必ず生後2か月から小児用肺炎球菌ワクチンと同時接種で受けましょう。
0歳児はほかにも接種が必要なワクチンが多数ありますので、生後2か月になったら小児用肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンなどと同時接種で受けることをおすすめします。
生後6か月以降の赤ちゃんに、ヒブによる細菌性髄膜炎が増えてきます。それまでに必要な免疫をつけておくために、生後2か月から、初回3回を6か月までに受けるようにしましょう。
ワクチンの効果を教えてください。
このワクチンを接種することで、米国では、ワクチン使用前に比べて1%以下になっています。
同時接種について
早く免疫をつけて、危険な病気から子どもを確実に守るために同時接種は欠かせません。
同時接種が安全であることは、世界の何億以上の子どもたちが受けてきていますので、世界の常識であり、日本でも確認されています。
接種年齢になっていれば、何本でも受けられます。
ワクチンの効果と安全性
世界の約100カ国以上で承認され、すでに50カ国で定期接種に導入されているワクチンですので、安全性と効果は実証済みです。ヒブワクチンと同時接種をすることで、細菌性髄膜炎予防に非常に有効です。
接種後に、受けた子どもの約10%に38度以上の熱が出ます。ほとんどは何もしないでも1日で治まりますが、顔色や機嫌が悪い場合は受診してください。また接種したところが赤くなったり、しこりができたりすることもあります。
0歳~1歳までのワクチンスケジュール(表をクリックすると拡大できます)
※2019年4月時点のスケジュールです。変更、改定になることがありますので、ご自身で最新の情報を確認してください。
上記表は「KNOW VPD!VPDを知って子どもを守ろう!」から出典しました。http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age0.pdf
↑ 上のスケジュールを見ていただくとわかりますが、早いと生後2ヶ月からロタウイルスワクチン、B型肝炎、ヒブ、小児肺炎球菌ワクチンの計4種類のワクチンが接種開始が可能です。また、3ヶ月目には4種混合も加わり5種類のワクチンを同時接種可能です。
このように、生後7ヶ月から8ヶ月目までが接種回数も多いため、お子さんそしてご家族の通院負担軽減、重症疾患予防のためにも、出来る限り複数同時接種をお勧めしています。
1歳になると、MRワクチン、みずぼうそうワクチン、おたふくのワクチンに加え、ヒブ、小児肺炎球菌ワクチン、4種混合の計6本を同時接種で受けることが可能です。
0歳~13歳までのワクチンスケジュール(表をクリックすると拡大できます)
※2019年4月時点のスケジュールです。変更、改定になることがありますので、ご自身で最新の情報を確認してください。
上記表は「KNOW VPD!VPDを知って子どもを守ろう!」から出典しました。http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age0.pdf
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