皆さん こんばんは。
2019年9月9日に千葉県長生村(あまが台公園前)で開院予定のあまが台ファミリークリニック院長の細田です。
当院では小児、思春期、高齢者の病気の予防に大切な役割を果たすワクチンも積極的に提案していきたいと考えております。
ワクチンには、はしか、髄膜炎、肺炎、百日咳など罹患すると死に関わるような重症な病気を防ぐ大切な役割がある一方で、安全性をしっかりと担保する必要があります。
以下は平成27年度の予防接種に関する間違いについて頻度順に示したものです。
(上から多い順になります。)
- 接種間隔を間違えてしまった 3475件(52.64%)
- 不必要な接種を行ってしまった 789件(12.07%)
- 対象者を誤認して接種してしまった 549件(8.32%)
- 接種量間違えてしまった 203件(3.07%)
- 接種するワクチンの種類を間違えてしまった 136件(2.06%)
- 期限の切れたワクチンを使用してしまった 193件(2.92%)
- 接種部位投与方法間違えてしまった 105件(0.23%)
いかがでしょうか?
あってはならないワクチンの誤接種ですが、人が介在することなので、ミスは起こりえるものと考えて対処することが大切です。
当院では、「誤接種防止のための工夫」として、受付、診察室、ワクチン準備のそれぞれの段階でしっかりと工夫していきます。
開院前の研修でも、ワクチンについては当院独自に予防接種マニュアルを作成して、特に力をいれて職員の研修を実施予定です。
受付
まず予約の内容を確認しますが、その際は、名前をフルネームで確認します。
またワクチンの種類を再確認します。
診察券とカルテを突き合わせ、母子健康手帳のワクチン接種歴を確認します。
※母子健康手帳がない場合は接種できません。
持参してもらった予防接種予診票をチェックし、測定した体温を記入し、診察室に回します。
診察室
診察室に呼び入れる際、特に兄弟で来院してる場合などは、必ず、フルネームで確認します。
そして、接種するワクチンが予定されていたワクチンがあることを本人または保護者に再度確認します。
また、高齢者の場合は耳が遠いなどの理由で他の人が呼ばれているにもかかわらず、診察室内に入ってしまう場合もありますので注意が必要です。
ワクチン準備
ワントレイに患者さんごとのワクチンを用意します。
トレイにはワクチンの箱と、ワクチンの種類を示す札の2つを入れておきます。
当院ではトレイには摂取するワクチンのバイアル、箱、注射器及び箱をコピーしてラミネートした札を置いておき、摂取前に本人、保護者に再度実物を見せて再確認してもらいます。
2重、3重のチェックで確認します。
細かいことですが、こういったプロセスひとつひとつを大切にしていきます。当院では、2重、3重のチェック体制でワクチン接種の体制を整える予定です。
ワクチンがあれば防げる病気をしっかりとした情報提供のもと予防していき、それによって健やかな成長を応援することも当院の理念のひとつです。
当院では、ワクチンについて外来でよく聞かれる質問についても診療内容のページにまとめています。興味のある方はご覧ください。
今回も読んでいただきありがとうございました。