糖尿病の症状、原因、検査

糖尿病の症状、原因、検査

糖尿病の症状、原因、検査について

血糖値の測定のイラスト

糖尿病について疑問を持たれている患者さんから、よくこのような質問を受けます。

  • 「血糖コントロールを良くするにはどうしたら良いだろうか?」
  • 「運動はなかなか続かないけれども、運動以外で血糖コントロールを良くする方法が知りたい。」
  • 「糖尿病の合併症を防いでいきたい」

男性医師によるカウンセリングのイラスト

当院ではお薬を処方するだけでなく、食事運動を中心にしたセルフケアのサポートに力をいれています。ぜひご相談ください。

糖尿病とは?

糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの量や働きが足りないために起こる病気のことです。

インスリンは血液の中の栄養分を細胞に送り込むの働きをしています。

この働きが鈍くなったり足りなくなるのが糖尿病です。

糖尿病が寿命に与える影響

糖尿病患者と一般集団の平均寿命の差(2001~2010年の統計)
男性 -8.2歳
女性 -11.2歳

実はこの数字は、1990~2000年に比べると縮まってきています。

理由は糖尿病治療そのものの進歩に加え、主な死因であった大血管症(心筋梗塞や脳梗塞)の治療の進歩が大きく貢献していると考えられています。

病院のベッドに腰掛ける男性患者のイラスト

糖尿病薬の進歩によって糖尿病患者さんの平均血糖値も改善しました。

2型糖尿病患者(インスリンは出ているけれど、効果が少ない病態)さんの平均HbA1cは7.0%まで下がりました。

BMIは24.71kg/m2と上昇は止まり、依然として肥満の人が多いのが現状です。

糖尿病患者さんにとって、体質改善につながる肥満対策は大変重要と考えられています。

糖尿病の原因

糖尿病は、生まれつきの体質と生活習慣や環境などの誘因が重なって発症します。

誘因としては下記のようなものがあります。

尿管結石2

  • 運動不足
  • 食べすぎ
  • 飲みすぎ
  • 肥満
  • ストレス
  • 睡眠不足

当院では、こういった生活習慣を無理なく改善するサポートをしています。

栄養指導室で、専任の管理栄養士がお話をじっくり伺い、できることを共に探していきます。

糖尿病の症状について

糖尿病の初期はほとんど無症状ですが、血糖値がかなり高い状態になると自覚症状が現れることもあります。

症状としては、以下のようなことが考えられます。

  • 疲れやすくなる
  • 体中にできものができやすくなる
  • 傷が化膿しやすくなる
  • 喉がとても渇く
  • やたらと甘いものを飲みたくなる
  • 急に痩せる
  • 意識がわるくなる

糖尿病の初期は無症状ですので、この段階で、検査をして見つけることが大切です

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症には次のようなものがあります。

網膜症 物が見えにくくなります。
神経障害 手足の末端がしびれます。特にはじめは足の末端からしびれが起きるのが特徴的です。
糖尿病性腎症 尿に蛋白が出て足がむくんできたりすることがあります。
大血管障害 脳梗塞、心筋梗塞といった大きい血管の障害を起こすことがあります。
歯周病
勃起障害
易感染性 感染しやすくなり、足に感染が起きたものをほっておくと壊疽といって足の組織が腐ってしまうことがありますので、足のケアは大変重要です。

糖尿病の検査

糖尿病の検査には以下のようなものがあります。

空腹時血糖

朝食前の朝食前の血糖値を測定します。正常範囲は70~110mg/dlです。

126mg/dl以上が2回確認されると糖尿病という診断になります。

ヘモグロビンA1C

グリコヘモグロビンともいいます。1ヶ月から2ヶ月間の血糖コントロール状態がわかります。正常範囲は4.6から6.2%です。

6.5%以上が2回確認されると糖尿病という診断になります。

尿検査

血糖が著しく高くなると尿に糖が出てくる場合があります。自分で試験紙で調べることが可能です。

ブドウ糖負荷試験(OGTT)

糖尿病と診断したりインスリンの出具合を調べる検査です。その他にも合併症を調べるための検査もあります。

糖尿病検査の様子

当院の糖尿病の治療方針について

当院では糖尿病の予防および治療にも力を入れております。

一人ひとりのライフスタイル、希望を考慮し、無理なく長く続けられる食事療法および運動療法についても一緒に考えていくスタンスです。

患者さんに説明する男性ドクターのイラスト

さらに、近年は血糖コントロールを良好にする様々な薬物治療と言う選択肢も増えてきております。

なにか不明な点、疑問点などありましたら、スタッフまで気軽にご相談ください。

当院の診察はネット予約が便利です

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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