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【実例つき】睡眠時無呼吸症候群の簡易検査とは?結果の見方と安心の治療ステップ|千葉市・茂原市からも通える

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「朝起きても疲れが取れない」

「家族から『呼吸が止まっている』と心配された」

「日中の眠気で仕事や運転に集中できない」

——このようなお悩みはありませんか?
これらは 睡眠時無呼吸症候群(SAS) の代表的なサインです。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群の検査とは何か? という全体像から、実際の検査結果の見方、治療の流れまでを、初めての方にもわかりやすく解説します。

睡眠時無呼吸症候群の検査とは?

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
放置すると、高血圧・糖尿病の悪化や、心筋梗塞・脳卒中など命に関わる病気のリスクが高まります。

そのため、疑いがある場合には「睡眠中の呼吸状態」を調べる検査が必要です。
検査には2つの段階があります。

検査って大がかりなんですか? 入院とか必要ですか?

検査はすべて自宅で可能です!まずは「簡易検査」から始めます。
小さな装置を鼻や指先につけて一晩眠るだけですよ。

検査の流れ

1. 簡易検査(自宅でできる)
小型の装置を指先や鼻につけ、一晩眠るだけで呼吸の状態や酸素濃度を測定します。

2. 精密検査(自宅でできる)
脳波や心電図なども測定し、より詳しく睡眠の質を調べます。

ほとんどの方はまず簡易検査からスタートします。
CPAP 簡易検査

治療の判定基準

簡易検査の結果によって、その後の流れが決まります。

無呼吸の回数(REI)が1時間あたり40回以上 → CPAP(シーパップ)治療の適用
40回未満だが症状が強い場合 → 精密検査へ進み、必要に応じて治療

つまり「検査を受けてみて初めて、自分がどの段階にあるのか」がわかるのです。

CPAP(シーパップ)とは?

CPAPは、専用のマスクを装着して寝ることで、一定の空気を送り込み、気道を広げて呼吸を保つ治療法です。

その効果は科学的に証明されており、

・無呼吸を防ぐ
・酸素不足を改善する
・日中の眠気を減らす
・高血圧や糖尿病の改善にもつながる

など、多くのメリットがあります。
海外でも日本でも、もっとも標準的な治療法です。

Happy,And,Healthy,Senior,Man,

実際の簡易検査結果の見方(例)

ここからは、当院で実際に行った検査データを例に、ポイントを解説します。

1. 無呼吸の回数(REI)

REI=1時間あたりに何回呼吸が止まったかを示す数字です。
例:56回/時 → ほぼ1分に1回は止まっている計算で「重症」にあたります。

1分に1回呼吸が止まっているなんて! 自分では全然気づきませんでした…。

2. 酸素濃度(SpO₂)

血液中の酸素の割合です。
理想は90%以上ですが、この例では59%まで低下しています。

59%ってそんなに危険なんですか?

「高山で息苦しい状態」が毎晩繰り返されているのと同じです。

3. 呼吸が止まってた時間

最長で94秒1分以上も酸素が入らない状態が続いており、とても危険です。

1分以上も息が止まってたなんて…もしそのまま目が覚めなかったらと思うと怖いです。

4. いびき

検査時間の約26%でいびきが確認されました。
気道が狭くなっているサインです。

※実際の検査レポートでは、呼吸の停止・いびき・酸素濃度の低下がグラフで確認できます。

患者さんの声

  • 「CPAP治療を始めてから、日中眠くならず会議中に寝ることがなくなりました」(40代男性)
  • 「治療後に血圧が安定し、薬を減らせる可能性が出てきました」(50代女性)
  • 「夜中に何度も目が覚めていましたが、今は朝までぐっすり眠れています」(30代男性)

マスクをつけて寝るというのが不安です。ちゃんと眠れるのかな…。

最初は慣れが必要ですが、医師や看護師がしっかりフォローします。マスクにもたくさん種類があり、自分に合ったものを選ぶことができますよ。

それなら安心して続けられそうです。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は放置すると命に関わる病気を引き起こす
検査はまず自宅でできる簡易検査から始める
無呼吸40回以上ならCPAP治療が適用、それ未満なら精密検査へ
CPAPは眠気改善や生活習慣病予防に効果的

YouTubeでも睡眠時無呼吸症候群やCPAP治療について解説しています

ご予約・ご相談はこちら

検査は「自宅で一晩寝るだけ」でできます。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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