いびきが大きい、寝ているときに呼吸が止まっていると言われた…そんな経験はありませんか?
千葉市や茂原市で「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の検査を受ける方は増えています。
今回は実際の簡易検査のデータを例にとり、結果の見方を医師の立場からわかりやすく解説します。
目次
いびきが気になる方へ。睡眠時無呼吸症候群の簡易検査結果の見方を解説
こんにちは。医療法人社団 緑晴会 あまが台ファミリークリニック 院長の細田俊樹です。
プライマリ・ケア(総合診療)を専門に、医師として25年目になります。
当院では年間1,200人以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを診察してきました。
本記事では、実際の簡易検査の結果をもとに、どこをチェックすべきかを解説します。
こんな症状はありませんか?
- 寝ているときに大きないびきをかく
- 家族に「呼吸が止まっていた」と言われる
- 朝起きても疲れが取れない
- 日中に強い眠気がある
- 高血圧や糖尿病がある
もし当てはまる場合は、早めの検査をおすすめします。
検査結果の見方(例を使って解説)
1. 無呼吸の回数(REI)
1時間あたりの呼吸が止まる回数を表します。
例:56回/時 → 重症レベル です。
2. 酸素濃度(SpO2)
最低59%まで下がっていました。90%を下回ると体に大きな負担となります。
3. 呼吸が止まっていた時間
最長で約94秒呼吸が止まっていました。これが繰り返されると脳や心臓にダメージを与えます。
4. いびき
検査中の約26%でいびきが出ていました。いびきは気道が狭くなっているサインです。
実際のグラフを見ると…
グラフには、
中段:いびき
下段:酸素濃度の低下
が表示されます。
「呼吸が止まる → 酸素が下がる → 再び呼吸が戻る」という流れがはっきりと記録されています。
なぜ早めの検査が大切なのか
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、
・心筋梗塞や脳卒中のリスク増加
・強い眠気による交通事故
といった重大なリスクにつながります。
「眠気くらい…」と思わず、ぜひ一度検査を受けてください。
当院での流れ
1. 問診で症状を確認
2. ご自宅でできる簡易検査を実施
3. 結果を医師が解説し、必要に応じて精密検査へ
4. CPAP(シーパップ)治療や生活改善を提案
無理のない形で、しっかりとサポートいたします。
患者さんの声
- 「毎朝の強い眠気で仕事に集中できなかったのですが、CPAP治療を始めてからは日中眠くならず、会議中に寝てしまうこともなくなりました。」(40代男性)
- 「高血圧で薬を飲んでいましたが、睡眠時無呼吸症候群の治療を始めてから血圧が安定し、医師から薬を減らせると言われました。」(50代女性)
- 「夜間に何度も目が覚めていましたが、治療を始めてからは朝までぐっすり眠れるようになり、家族からも『いびきがなくなった』と喜ばれています。」(30代男性)
まとめ
・簡易検査では「無呼吸の回数」「酸素の下がり方」「いびき」がポイント
・重症の場合は、放置すると命に関わる病気につながることもある
・早めの検査と治療で、健康な毎日を取り戻せます