朝の頭痛・強い眠気・大きないびき。
この3つがそろったら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。
当院では、年間1,200名以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを診察し、検査からCPAP・マウスピース治療まで一貫して行っています。
「自分もそうかも…」と不安になったら、
まずは一度、専門の外来で相談してみませんか?

そんな方が、当院の睡眠外来には多く来院されています。
睡眠時無呼吸症候群は、
きちんと調べて、適切な治療をすれば、リスクを下げられる病気 です。
このページでは、
どんな症状が注意サインなのか?
検査はどんなことをするのか?
CPAPやマウスピース治療で何が変わるのか?
を、できるだけ分かりやすくまとめました。
目次
症状チェックリスト
まずは、次のような症状が当てはまるかチェックしてみてください。1つでも当てはまる方は、検査をおすすめします。
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家族やパートナーから「いびきが大きい」と言われる
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夜中に「ハッ」と息が止まった感じで目が覚めることがある
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朝起きたときに頭が重い、頭痛がある
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日中、会議中や運転中に耐えられないほど眠くなる
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ぐっすり寝たつもりなのに、いつも疲れが取れない
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血圧が高い、糖尿病や心臓病を指摘されている
3つ以上当てはまる方は要注意。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
眠っている間に呼吸が止まる ― それが「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、
眠っているあいだに「呼吸が止まる・弱くなる」状態を何度もくり返してしまう病気 です。
多くは、寝ている間に
のどの奥の空気の通り道がせまくなる
舌が下がって空気の通り道をふさいでしまう
ことが原因です。

呼吸が止まると、体は「酸素が足りない!」と感じて、
小さな「目覚め」を何度も起こします。
本人はぐっすり寝ているつもりでも、
実は深い眠りが少なく、
「寝ても寝ても疲れが取れない」状態になってしまうのです。

放置するとどうなる?
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、
次のような病気のリスクが上がることが分かっています。
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高血圧
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心筋梗塞・脳梗塞
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不整脈
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糖尿病の悪化
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交通事故リスクの増加(強い眠気のため)
ただし、きちんと検査を受けて、CPAP(シーパップ)やマウスピースなどで治療することで、これらのリスクを減らせる可能性があります。
「ちょっと怖いな」と感じた時が、治療を始める良いタイミングです。
当院でできる検査の流れ
「検査」と聞くと、
「大がかりで大変そう」「入院しないといけないの?」
と不安になる方が多いですが、
当院では 多くの方が“自宅でできる簡易検査” からスタートしています。
【検査の流れ(例)】
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外来受診(症状の確認・睡眠のお話)
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自宅で行う簡易検査の機械をお渡し

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ご自宅で一晩だけ装着して眠る
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後日、データを解析し医師が結果を説明
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必要に応じて「精密検査」や「CPAP・マウスピース」へ進む
※重症度や状況によっては、こちらも自宅で出来る
精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)をご案内することもあります。
当院が選ばれている理由

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年間1,200名以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを診察
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内科・循環器・糖尿病など、全身をみながらトータルでサポート
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CPAPもマウスピースも相談可能
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千葉・茂原エリアからも通院しやすい立地・駐車場あり
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Web予約で24時間いつでも受付
検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、
当院では次のような治療法をご提案しています。
主な治療法(CPAP・マウスピース・生活改善)
検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、
当院では次のような治療法をご提案しています。
【1】CPAP(シーパップ)治療
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寝ている間に、やわらかい空気の圧を送り、
のどの空気の通り道がつぶれないようにする治療です。 -
マスクをつけて眠る必要がありますが、
「朝の頭痛がなくなった」「日中の眠気が減った」という方が多くいます。
【2】マウスピース(口腔内装置)
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専門の歯科で作るマウスピースを使う方法です。
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あごの位置を少し前に出すことで、のどの空気の通り道を広げます。
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主に軽症〜中等症の方が対象になります。
【3】生活習慣の見直し
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体重が増えるとのどの周りに脂肪がつき、悪化しやすくなります。
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飲酒・喫煙・寝る前の食事時間なども、症状に影響します。
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必要に応じて、生活習慣のアドバイスも行っています。
どの治療法が合うかは、検査結果やライフスタイルによって変わります。一緒に相談しながら、ムリのない方法を考えていきましょう。
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よくある質問
Q. いびきだけでも受診していいですか?
A. もちろん大丈夫です。いびきだけの方も多く受診されています。
検査の必要があるか、一緒に考えます。
Q. CPAPは一生続けないといけませんか?
A. 症状や体重の変化によっては、将来的に中止できる場合もあります。ただし、自己判断でやめず、医師と相談しながら調整します。
Q. 検査や治療は保険が使えますか?
A. 基本的に、検査・CPAP・マウスピース治療は
健康保険の適用対象です(自己負担3割の場合など)。
実際の費用は、症状や検査の内容によって変わりますので、
診察時に目安をご説明します。
Q. 車の運転が多い仕事ですが、治療で楽になりますか?
A. 日中の眠気が改善することで、
仕事や運転が楽になったと話される方は多くいらっしゃいます。
ただし、効果には個人差があります。
最後に
睡眠時無呼吸症候群は、
「怖い病気」でもありますが、
「早く見つけて対策すれば、リスクを減らせる病気」でもあります。
「そのうち行こう」と思っているうちに、
月日があっという間に過ぎてしまう方が多いのも事実です。
もし今、
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朝の頭痛がつづく
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日中の眠気で仕事や運転が不安
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家族にいびきを心配されている
そんな状況なら、
ぜひ一度、睡眠外来でご相談ください。
あなたの睡眠と体の状態を、一緒に確認していきましょう。
検査から治療まで、あなたに合った方法を丁寧にご案内します。
忙しい方や遠方の方も安心。
初診からオンライン診療・対面診療、どちらでもご相談いただけます。

参考文献
- ※1:Marin JM, et al. Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea–hypopnoea with or without treatment with continuous positive airway pressure: an observational study. Lancet. 2005 Mar 19-25;365(9464):1046–1053.
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※2:Gami AS, et al. Obstructive sleep apnea and the risk of sudden cardiac death: a longitudinal study of 10,701 adults. J Am Coll Cardiol. 2013 Aug 13;62(7):610–616.
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※3:Yaggi HK, et al. Obstructive sleep apnea as a risk factor for stroke and death. N Engl J Med. 2005 Nov 10;353(19):2034–2041.
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※4:American Academy of Sleep Medicine (AASM). Sleep Apnea and Driving Risk Statement, 2020年発表
- ※5:Budweiser S et al. Erectile dysfunction in patients with obstructive sleep apnea: influence of severity and gender. Sleep Med. 2009;10(8):848-52.
- ※6:Beninati W et al. The impact of snoring and obstructive sleep apnea on the sleep quality of bed partners. Mayo Clin Proc. 1999;74(10):955–958.


