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秋のめまい・ふらつき|季節の変わり目の対策と受診の目安

「涼しくなったのに、立ち上がるとふらっとする」
「季節の変わり目だから、そのうち治るかな?」
と感じていませんか。

こんにちは。
あまが台ファミリークリニックの前原です。

暑い夏が過ぎ、過ごしやすい日が増えてきましたね。
今回は、めまい・ふらつきが気になるときの対処法と、受診の目安をお伝えします。

めまいの原因は、気温や気圧の変化だけではありません。
耳の病気、血圧の変化、水分不足、貧血、薬の影響など、さまざまな要因があります。
「秋だから」と決めつけず、症状に合わせて対応しましょう。(※1・2)

先に確認:このような症状は119番へ

突然のめまいに、ろれつが回らない、手足の麻痺、物が二重に見える、激しい頭痛などを伴う場合や、急に立てない・歩けないほどのめまいが出た場合は、救急車を呼んでください。
ご自身で運転して受診しないでください。(※1・3)

季節の変わり目でも、めまいの原因は一つではありません

立ち上がったときの血圧の変化や、水分不足

座っている姿勢や寝た姿勢から立ち上がったときに血圧が下がり、立ちくらみが起きることがあります。
水分不足や薬の影響などが関係する場合もあります。
涼しくなって飲む回数が減っていないか、普段の過ごし方を振り返ってみましょう。(※2・4)

耳の奥にある、バランスを保つ器官の不調

耳の奥の「内耳」には、体のバランスを保つ働きがあります。
寝返りや起床時など、頭を動かしたときに短いめまいを繰り返す病気や、めまいとともに耳鳴り・聞こえにくさが出る病気があります。(※1)

「気圧のせいかな」と感じても、それだけで原因は判断できません。
耳の症状があるときや繰り返すときは、耳鼻咽喉科で相談しましょう。(※1・3)

睡眠不足や疲れ

睡眠不足や過労は、メニエール病など一部のめまいの発作に関係します。
ただし、めまいをすべて「自律神経の乱れ」や「疲れ」で説明できるわけではありません。休んでも改善しない場合は、原因を確認することが大切です。(※1・2)

貧血や薬の影響など

鉄欠乏性貧血や、新しく飲み始めた薬の副作用などで、めまい・ふらつきが起きることもあります。
薬を始めた時期や変更した時期と症状が重なる場合は、お薬手帳を持って相談しましょう。
自己判断で薬を中止せず、処方した医師や薬剤師に確認してください。(※2・4)

「疲れのせいかもしれないけれど、何度も繰り返す」という場合は、無理に我慢せず、かかりつけの医療機関へご相談ください。
急な聞こえの低下や、上記の救急症状がある場合は、それぞれの受診の目安を優先しましょう。

日常生活でできる4つの工夫

1.こまめに水分を取る

涼しい季節も、水分補給を忘れないようにしましょう。
一度にたくさん飲むより、食事のときや休憩のときなどに、少しずつ取ると続けやすくなります。
水分不足が関係する立ちくらみには、水分補給が役立つ場合があります。(※2・4)

心臓や腎臓の病気などで水分制限の指示がある方は、主治医の指示に従ってください。
めまいがあるからと、無理に水分を増やす必要はありません。

2.姿勢を変えるときは、ゆっくりと

朝起きるときは、いきなり立ち上がらず、次の順番を意識してみましょう。(※4)

  • まずベッドの端に座る。
  • ふらつきがないことを確かめる。
  • 安定した支えにつかまり、ゆっくり立ち上がる。

長時間座った後も同じです。途中でふらついたら、無理に立ち続けず、再び座りましょう。

3.睡眠と休息を大切にする

忙しい毎日の中では、十分に休むことが難しい日もありますね。
まずは夜更かしを控える、就寝前のスマートフォンを早めに切り上げるなど、できることから始めてみましょう。
睡眠不足や過労を避けることは、一部のめまいの管理にも大切です。(※1)

4.食事はバランスよく、貧血が気になれば相談する

食事は特定の栄養素だけに偏らず、主食・主菜・副菜を組み合わせましょう。
「めまいには鉄分やビタミンを取ればよい」と自己判断せず、貧血が気になる場合は、食事だけで改善しようとせず医療機関に相談しましょう。
めまいには、貧血以外の原因もあります。(※2)

めまいが起きたときは、まず転倒を防ぎましょう

  • 無理に歩かず、安全な場所で座るか横になる。
  • 急に体や頭を動かさず、ゆっくり動く。
  • 症状がある間は、車の運転や高い場所での作業を控える。

まず安全を確保することが大切です。
症状が続く場合や、下記の注意すべき症状がある場合は、安静だけで様子を見続けないようにしましょう。(※2・3)

いつ、どこを受診すればよい?

救急車を呼ぶ目安

突然のめまいに、次の症状が重なる場合は、脳の病気などの可能性があります。
119番に電話して、救急車を呼んでください。(※1・3)

  • ろれつが回らない、言葉が出にくい。
  • 片側の手足に力が入らない、麻痺がある。
  • 物が二重に見える。
  • 突然の激しい頭痛がある。
  • 意識がはっきりしない。

また、ほかの症状が目立たなくても、急に立てない・歩けないほどの強いめまいが出た場合は、救急対応が必要です。(※3)

急に聞こえが悪くなったら、当日中を目安に耳鼻咽喉科へ

片耳または両耳が急に聞こえにくくなった場合は、めまいの強さにかかわらず、できるだけ当日中に耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
突然の難聴には、早い評価・治療が必要な病気があります。
受診先が見つからない場合は、救急外来などに相談してください。(※5)

続く・繰り返すめまいは、原因を確認しましょう

救急症状がなくても、めまいが続く、何度も繰り返す、生活に支障がある場合は受診しましょう。
耳鳴りや聞こえにくさを伴う場合は耳鼻咽喉科へ。
立ちくらみや薬の影響が気になる場合、どこに相談すればよいか迷う場合は、かかりつけの内科などに相談してください。(※2・3・4)

受診時には、次のことをメモしておくと説明しやすくなります。

  • いつから始まり、1回の症状がどのくらい続くか。
  • ぐるぐる回る、ふわふわする、立つと目の前が暗くなるなど、どんな感じか。
  • 寝返りや立ち上がりなど、症状が出るきっかけ。
  • 耳鳴り・聞こえにくさ・頭痛など、ほかの症状。
  • 現在飲んでいる薬や、最近変更した薬。

「季節のせい」と我慢せず、体の変化を大切に

秋は散歩やお出かけを楽しみたくなる季節ですね。
めまいが気になるときは、安全を確保し、水分補給や休息など、できることから整えていきましょう。

それでも続く、繰り返す、いつもと違うと感じる場合は、一人で判断せず医療機関へご相談ください。

続く立ちくらみ・ふらつきが気になる方へ

あまが台ファミリークリニックの診療をご希望の方は、予約案内をご確認ください。

一般診療の予約案内を見る

救急症状がある場合は、通常の予約を待たず119番へ。急な聞こえの低下は、耳鼻咽喉科へ早めにご相談ください。

参考文献・参考情報