院長ブログ

5歳未満のインフルエンザ重症化予防|2歳未満は特に注意?ワクチン・受診目安を医師が解説

「子どもがまだ小さいけれど、インフルエンザのワクチンは必要?」
「2歳未満は重症化しやすいと聞いて心配……」

そんな疑問をお持ちではありませんか。保育園に通い始めたお子さんや、上の子が学校から感染症をもらってこないか心配なご家庭もあるでしょう。

5歳未満、特に2歳未満では、インフルエンザによる合併症に注意が必要です。ただし、年齢だけで全員が重症化するわけではありません。
大切なのは、予防と、かかったときの早めの対応を知っておくことです。※1

皆さん、こんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

医師歴25年、家庭医療専門医として、地域の小児診療とご家族の健康をサポートしてきました。
今回は、乳幼児のお子さんを守るために知っておきたいポイントをお伝えします。

あまが台ファミリークリニック院長の診察風景

なぜ5歳未満、特に2歳未満は注意が必要なの?

CDCは、5歳未満、特に2歳未満をインフルエンザの重い合併症が起こりやすい年齢層としています。
肺炎、中耳炎、脱水などが起こることがあり、まれに脳症など重い病態も見られます。※1、※2

小さな子どもは、大人ほど「水分が取れない」「息が苦しい」とうまく伝えられないこともあります。
発熱の高さだけでなく、呼吸、顔色、水分摂取、反応の様子を総合的に見ることが重要です。

いつからインフルエンザワクチンを受けられる?

当院で案内する注射のインフルエンザワクチンは、生後6か月から接種できます。
13歳未満は原則2回接種
です。
日本では通常、2〜4週間程度の間隔をあけ、免疫効果を考えて4週間程度が一つの目安になります。※3、※4

年齢別の確認ポイント

  • 生後6か月未満:本人への注射ワクチンは接種できません
  • 生後6か月〜12歳:原則2回接種。1回目と2回目の日程も確認しましょう
  • 13歳以上:通常は1回接種が基本です

「注射がかわいそう」「副反応が心配」というお気持ちも自然です。
接種部位の腫れや発熱などが起きる場合があるため、体調や持病、過去の接種状況を含めて医師にご相談ください。
ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、発病や重症化のリスクを減らすことが期待されます。※3

お子さんの接種時期を確認しませんか?

月齢・年齢に応じた接種回数と、当院の料金・空き枠を確認できます。

生後6か月未満の赤ちゃんは、どう守る?

生後6か月未満の赤ちゃんは本人へのインフルエンザワクチン接種ができません。
そこで、家族・同居者・お世話をする方が可能な範囲で予防接種を受け、家庭内への持ち込みを減らすことが大切です。※1

  • 家族に発熱や咳があるときは赤ちゃんとの濃厚な接触を減らす
  • 帰宅後の手洗い、室内の換気など基本的な対策を続ける
  • お世話する大人の体調が悪いときは、可能なら別の方に交代する

ただし、「家族全員が打てば絶対に感染しない」というわけではありません。
予防接種と日常の感染対策を組み合わせることがポイントです。※1

もし感染したら?受診を急ぎたいサイン

インフルエンザが疑われる乳幼児では、早めに医療機関へ相談してください。
重症化の危険が高い子どもでは、医師の判断で抗インフルエンザ薬による早期治療を検討します。※1、※2

息苦しそう、顔色が悪い、呼びかけへの反応が悪い、水分がほとんど取れない、けいれんがある場合は緊急の評価が必要です。
そのような場合は通常の予約を待たず、救急受診や119番を検討してください。※2

一方で、元気があり水分も取れている場合でも、年齢や既往歴、経過によって対応は異なります。
「様子を見てもよいか」と迷う場合は、お電話でご相談ください。

当院の接種日時と予約方法

ご家族の予定に合わせやすいよう、平日と土曜日に接種枠を設けています。
2回接種が必要な方は、1回目の予約時に2回目も見通しを立てましょう。

2026年度 インフルエンザ予防接種

平日:9:30・10:30/16:00・16:45

土曜日:10:00・10:30・11:00・11:30

11月14日(土)専用接種枠:15:00〜17:30

※設定日・空き状況は予約画面でご確認ください。接種当日の体調によっては延期することがあります。

よくある質問

Q. 1歳の子は、ワクチンを2回受けた方がいい?

日本の注射ワクチンでは13歳未満は原則2回です。
お子さんの体調と予診の内容を踏まえて接種日を決めます。※3

Q. 保育園に通っていない子でも必要?

保育園に通っていなくても、家庭や外出先などで感染する可能性はあります。
集団生活の有無だけでなく、年齢や持病、家族構成も踏まえて接種を検討しましょう。※1

Q. 2歳未満は必ず重症化するの?

いいえ。重症化リスクが比較的高い年齢という意味で、必ず重症化するわけではありません。
過度に怖がる必要はありませんが、予防と受診目安を把握しておくことが安心につながります。※1

あまが台ファミリークリニックのスタッフ集合写真
お子さんとご家族が安心して相談できる診療を目指しています。

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参考文献

  1. ※1 CDC. Caregivers of Infants and Young Children. https://www.cdc.gov/flu/takingcare/infantcare.html
  2. ※2 CDC. Flu and Children. https://www.cdc.gov/flu/highrisk/children.html
  3. ※3 厚生労働省. インフルエンザワクチン(季節性)Q&A. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/influenza/index.html
  4. ※4 国立健康危機管理研究機構. 日本の定期/任意予防接種スケジュール(2026年6月1日現在)

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2026年10月31日作成。予約枠・運用は変更されることがあります。最新情報をご確認ください。

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している