その測り方、間違ってませんか？正しい血圧測定の方法

その測り方、間違ってませんか？正しい血圧測定の方法

皆さんこんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

今回のテーマは「正しい血圧測定の方法」です。

こんな方が本当に多くいらっしゃいます。

このブログを読んでいただくことで、

など、血圧に関する様々な疑問を解決する手助けになればと思います。

高血圧が身体に与える影響

WHOで研究が進んでいるこんなテーマがあります。

これらは心筋梗塞や脳卒中で寝たきりになってしまう原因になります。

高血圧を治療していく、そして適切な血圧を維持していくということはとても大切なことがわかります。

正しい血圧の測り方1：タイミング

1日に何度測ってもOKですが、推奨しているのは1日2回です。
朝晩2回測っていただき、1～2週間の平均を見ていきます。

朝の測定

夜の測定

※入浴後や運動後は血圧が上がります。正確な数値を測るために避けましょう。

正しい血圧の測り方2：正しい測定結果か？

「白衣高血圧」と言って、病院で測ると血圧が高くなる方が30％がいらっしゃると言われています。
この30％の方は、家では正常な血圧です。

そういった方については、家で測った1～2週間分の平均を元にすると正確な診察ができます。

正しい血圧の測り方3：血圧測定の注意点

背もたれのある椅子でリラックスして測る

背もたれのある椅子に座り、両足を床につけるのが正しい測り方です。

足を組んでしまうと血圧がやや上がってしまうので気をつけましょう。

またリラックスして測るということも大切です。

アメリカのガイドラインでは血圧を測る前に背もたれのある椅子に5分くらいゆっくり深呼吸して座って、リラックスしてから測るのが正しいと言われています。

日本では最低1～2分くらいはリラックスしてから測るということが推奨されています。

ひじを真っすぐに、心臓と同じ高さで測る

ひじを曲げてしまうと数値が高く出てしまいます。ひじを真っすぐにした状態で、心臓と同じ高さにして測りましょう。

薄手の服で測る

服は薄手の服にしましょう。例えば長袖の薄いシャツでしたら問題はありません。

血圧計の巻き方

血圧計の締め方によっても血圧が変わってしまいます。

タバコ

タバコは血圧を上昇させますので、少なくとも測定する前30分は吸わないようにしましょう。

部屋の温度

寒い場所（具体的には12～13度以下の場所）では血圧が高めに出ます。

正しい血圧の測り方4：血圧計の選び方

手首で測るもの、肘で測るものなど様々なタイプが出ていますが、一般的には腕で測るものが推奨されています。

高血圧の診断方法

血圧測定の注意点を守っていただいて1～2週間測定した平均で

の場合、高血圧という診断になります。

また糖尿病や慢性の腎臓病がある方は、

の場合が高血圧と診断されます。

また年齢が75歳以上の場合はもう少し診断が緩くなってきます。

基礎疾患や年齢によっても目標となる高血圧の数値が異なりますので、主治医の先生とよく相談してください。

高血圧を治療するメリット

高血圧を治療することで、以下の症状の発症率を低下させることができるというデータがあります。

血圧をコントロールをするということは、病気の予防にとってとても大切です。

今回のまとめ

１：高血圧は病気に与える影響がとても大きい

２：正しく血圧を測って1～2週間の血圧測定の平均で診断しよう

３：主治医の先生と相談して自分の数値を見極めよう

動画

「正しい血圧測定の方法」について、動画でも詳しく説明しています。ぜひご覧ください！

 

実際に自宅で血圧が高い　たとえば135／85以上の場合はどうしたらいいの？

ここまで血圧の正しい測り方について解説してきましたが、もしもご自身が高血圧だとおもったら、まずは薬以外で下げる方法も試してみる、あるいは薬と併用できる血圧の下げる方法もこちらの動画で解説していますので良かったらご覧ください。

薬に頼らず血圧を下げる方法5選

 

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