CPAP デメリット 院長ブログ
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CPAP機器は買ったほうがいい?借りたほうがいい?【自費購入のメリットと注意点を医師が解説!】

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「このままCPAPを借り続けていいの?それとも買ったほうがいいの?」と悩んでいるあなたへ

睡眠時無呼吸症候群と診断されて、CPAP治療(持続陽圧呼吸療法を始めたものの、

「ずっとレンタルでいいのか…?」
「購入した方が安くつくのでは…?」



と迷っていませんか?

・通院の手間を減らしたい
・自由に使いたい
・できるだけ費用を抑えたい

そう考えるのは、ごく自然なことです。

このブログでは、

「CPAP機器は買ったほうがいいのか?借りたほうがいいのか?」
という疑問に対して、医師の立場から中立的に解説します。

実際の患者さんの声や、購入時のメリット・注意点もあわせてご紹介しますので、きっとあなたにとってベストな選択が見えてくるはずです。

迷っている今こそ、じっくり読んで納得のいく判断をしてみませんか?

CPAP機器は買ったほうがいい?借りたほうがいい?
自費購入のメリットと注意点を医師が解説

こんにちは。医療法人社団 緑晴会 あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。

細田院長

私自身はプライマリ・ケア 総合診療を専門に医師として25年目になります。

クリニックを開業して5年以上が経ちますが、現在では年間延べ1,200人以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを治療しております。

今回は睡眠時無呼吸症候群の治療法のひとつ、CPAPという治療機器について解説します。

CPAPの略は Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸療法) です。

これは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの治療に使われる方法で、寝ている間に専用の機械で鼻や口に空気を送り込み、気道を常に広げておくことで無呼吸を防ぎます。

特に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療でよく使われています。(※1)

はじめに|CPAP機器は「買う」時代?「借りる」時代?

 

CPAP機器をインターネットで購入したい

もう買ってしまったけど大丈夫ですか?

最近、上記のようなご相談を受けることが増えてきました。

通院の手間を省きたい、費用を抑えたい、自分で好きなように使いたい——
そんなお気持ち、私もとてもよくわかります。

実際に、患者さんのなかには「購入してよかった」と感じている方がいらっしゃるのも事実です。(※2)

そこで今回は、CPAP機器の「購入」と「レンタル」それぞれのメリット・デメリットを医師の立場から中立的に解説し、最終的にどちらがご自身に合っているかを考えるためのヒントをお届けします。

CPAPのメリットとデメリット

自費で購入するメリットとは?

・通院の手間が減る(自由なタイミングで使える)

レンタル費用や交通費がかからない(ように思える)

・自分のものだから気兼ねなく使える、自由に設定変更できる

・旅行や出張先にも持っていきやすい

実際、睡眠時無呼吸症候群の治療が安定していて医療機関へのアクセスが難しい方の中には、「購入してよかった」という実感を持っている方もいます。

見落とされがちなデメリットとは?

逆にデメリットや自費購入の注意点やリスクには何があるんでしょうか?

そうですね。コインの表裏のように、必ずデメリットもあるので、そこを知ることが大事ですね。

下記がデメリットや注意点になります。

・マスクやホースなどの消耗品はすべて自己負担

・壊れた場合は修理・買い替えも自己責任・自己負担

・新しい機種が出てもアップグレードされない

・医師の診察やアドバイスが得られない場合がある

・インターネットで販売されている機器には非正規品も多い

 

特に、日本では医療保険の制度上、正規のCPAP機器は医師の管理下でレンタルすることが前提です。(※3)

インターネットで出回っている機器の中には、日本の医療機器としての承認を受けていないものもあります。

結論|どちらが良いかは「自分に合った選択」が大切です

CPAP機器の「購入」は、すべての人にとって間違った選択というわけではありません。
一方で、「レンタル+医師のサポート」が安心・安全な選択肢であることもまた事実です。

購入が向いている人の例

  • 医療機関への通院が物理的に難しい
  • 医療機関を介さずに自分のペースで使いたい
  • 十分な知識があり、自己管理できる自信がある

レンタルが向いている人の例

  • 医師のアドバイスを受けながら使いたい
  • トラブル時のサポートや機種交換を希望している
  • 保険診療で費用負担を抑えたい

まとめ|納得して選ぶために

CPAPの自費購入には「自由度」や「利便性」といったメリットがある一方、自己責任で管理しなければならない負担もあります。

医師のフォローが受けられないことで、効果が落ちたり、トラブルに気づけなかったりするリスクもあるのです。(※4)。

購入のメリット
・通院の手間が減る
・自分のものなので気兼ねなく使える
・旅行や出張先にも持ち運びが容易

レンタルのメリット
・医師のサポートが受けられる
・トラブル時のサポート体制が万全
・保険診療で費用負担が減る

 

どちらが自分に合っているのか、一度立ち止まって考えてみることが大切です。
当院でも、CPAP治療に関するご相談を随時お受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい方はこちら

当院での睡眠時無呼吸症候群のオンライン診療はこちら

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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