院長ブログ

シミ、色素沈着について

皆さん こんにちは。 あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

  • 最近、シミが目立ってきた。。
  • 頬に茶褐色の斑点がある
  • 子供のころからのそばかすが思春期になって目立ってきた。
  • 手の甲、足にも色素が沈着してきた。
  • シミを少しでも薄くしたい、目立たないようにしたい。

こんな症状に悩む方はとても多いのではないかと推測します。

自分も今年で44歳になるのですが、気づけば頬のあたりに、シミが目立つようになってきました。

全然自慢にはなりませんが、20代の頃はほとんどシミなど気にした事はなかったのですが、やはり加齢にはかないませんね笑。

当院ではニキビ治療の相談で来院する患者さんが多いのですが、最近シミや、ニキビ跡等の相談が多いので、そちらについてブログに書きたいと思います。

電子顕微鏡の発達により、近年シミができるメカニズムについてはかなり詳しくわかってきました。

上記に図示しましたが、皮膚は、外側から表皮、次に真皮、皮下組織、筋肉、骨という構造になっていますが、実はシミに深い関係があるのが表皮です。表皮は一番外側にあるケラチノサイト(表皮細胞)と、表皮の1番下の基底層にある、メラノサイト(色素細胞)から構成されています。

紫外線を浴びることで、チロシナーゼという酵素が活発になり、メラノサイト内でメラニン色素が生まれます。それが皮膚表面にある細胞に渡されることで紫外線から細胞を守っているのです。

厄介なのが、このメラニン色素が大量に生まれることで、シミと言う形で沈着した場合です。

それではメラニン色素がずっと同じ場所にいるかというとそうではなく、肌の細胞は通常約28日周期で新しい細胞に生まれ変わっています。これを肌のターンオーバー(新陳代謝)と呼びます。

基底層にある細胞が分裂して皮膚表面に押し上げられ、最後は表面から剥がれていくのです。俗にいうアカが落ちていくような過程です。

ですから白紫外線を浴びて作られたメラニン色素も、実は28日サイクルで役割を終え、古い細胞とともに剥がれ落ちます。

実際には、一番外側のケラチノサイトが、剥がれ落ちていくまでには大体42日位の時間がかかると言われています。

上記で解説しましたように、実際には紫外線から守る役割を持っているメラニン色素ですが、様々な原因で、メラニン色素が過剰に作られ、ターンオーバーのサイクルが乱れると、本来剥がれ落ちるはずだったメラニンがそのままそこに留まり、色素沈着=シミとなってしまいます。

それではその原因は何でしょうか?

大きな原因は紫外線です。紫外線を長年浴び続けることで肌がダメージを受けて肌の再生能力が落ち、メラニン色素がなくなる力が弱くなってしまうと考えられています。また、ストレスや、タバコ、睡眠不足、生活リズムの変化もシミが沈着する要因になります。

他にも、化粧品の刺激であったり、強く擦りすぎた洗い方も大きな元になることがわかってきています。特に肝斑の原因としてこの傾向が強いようです。

↑頬にある丸い茶色の色素が肝斑です。

実はシミにも7種類ぐらい原因がありまして、皮膚科の診療内容ページには、シミの原因として多い4つの疾患について説明しています。興味ある方はぜひご覧ください。

シミについての詳細は解説はこちらです。

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