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手足口病が流行中|登園の目安・治るまでの期間・口が痛い時の食事を家庭医が解説【茂原市・長生郡】

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「子どもが急に熱を出して、手や足にポツポツが…これって手足口病?」
「口が痛いと言って何も食べてくれない。このままで大丈夫?」
「いつから幼稚園に行かせていいの?」

——今、まさにこんな不安を抱えていませんか?

現在、当院の周辺地域でも手足口病のお子さんが増えています。

この記事では、手足口病を疑うサイン、自然な経過と治るまでの期間、口が痛い時の食事の工夫、そして登園の目安まで、お母さん・お父さんが知りたいポイントをまとめて解説します。

皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。
地域医療の最前線で25年、家庭医療専門医としてお子さんからご高齢の方まで、ご家族まるごとの健康に向き合ってきました。

今日はその経験から、ご家庭で本当に役立つ手足口病の知識をお伝えします。

手足口病とは?——今、流行しています

手足口病は、コクサッキーウイルスA6・A16やエンテロウイルス71などによる、夏に流行しやすいウイルス感染症です(※1)。

その名の通り、手のひら・足の裏・口の中に水ぶくれのような発疹が出るのが特徴で、保育園や幼稚園に通う乳幼児を中心に広がります。

咳やくしゃみ(飛沫)、おもちゃの共有(接触)、便を介してうつり、感染してから発症までの潜伏期間は3〜6日程度です(※1)。

こんな時に「手足口病かも?」と疑ってください

  • 38℃前後の熱が出た(熱が出ないお子さんも約3分の1います)
  • 「口が痛い」と食事や飲み物を嫌がる、よだれが急に増えた
  • 手のひら・足の裏・ひざ・おしりに、小さな水ぶくれ状の発疹が出てきた
  • 口の中(舌・頬の内側・のどの奥)に口内炎のようなものがある

こんな時に「手足口病かも?」と疑ってください

自然経過——熱が先? 発疹が先?

典型的には、まず微熱やのどの痛みから始まり、その1〜2日後に手足や口の発疹が出てきます。
発疹は米粒大の水ぶくれ状で、水ぼうそうと違ってかさぶたにならず、かゆみや痛みは軽いことが多いのが特徴です。

どのくらいで治る?

多くの場合、7〜10日ほどで自然に治ります(※1)。
熱は1〜3日で下がり、口の痛みのピークは最初の2〜4日、手足の発疹は1週間前後で薄くなっていきます。

特効薬はなく、つらい症状をやわらげながら治るのを待つ病気です。
まれに、治ってから1ヶ月ほどして爪がはがれることがありますが、新しい爪が生えてくるので心配いりません。

一番つらいのは口の痛み——痛み止めを使ってでも水分・食事を

手足口病でお子さんが最もつらいのは、口の中にできる口内炎の痛みです。

ここで一番大切なことをお伝えします。「栄養」よりもまず「水分」。
そして、痛みが強い時は解熱鎮痛剤(小児用アセトアミノフェン)を使ってでも、水分と食事をとらせてあげてください。

理由は、手足口病で本当に危険なのはウイルスそのものではなく「脱水」だからです。
数日間、食事量が減っても大きな問題にはなりませんが、水分がとれない状態が続くと点滴や入院が必要になることがあります。

「薬はできるだけ使いたくないんです」というお母さんの気持ち、よく分かります。
実際、外来でもそうおっしゃる方は多いですし、お薬に慎重な姿勢はお子さんを思えばこそです。
ただ、痛みを我慢させた結果、水分すらとれずに脱水になる方が、お子さんにとってはずっとつらく危険です。
解熱鎮痛剤は飲んで30分〜1時間ほどで効いてきますので、そのタイミングで水分や食事をとらせるのが上手な使い方です。

食べやすいもの——「冷たい・のどごしが良い・しみない」が合言葉

  • ゼリー、プリン、ヨーグルト
  • アイスクリーム(この時ばかりは特別OKにしてあげてください)
  • 冷ましたそうめん・やわらかめのうどん
  • 冷奴、冷ました茶碗蒸し
  • 冷ましたポタージュスープ
  • 麦茶、経口補水液、薄めたリンゴジュース

避けたいもの——口内炎にしみるもの

  • オレンジジュースなど酸味の強いもの
  • 熱いもの、塩辛いもの、味の濃いもの
  • せんべいなど硬いもの・とがったもの

こんな時はすぐに受診を——受診の目安

手足口病のほとんどは軽症ですが、次のサインがあれば、かかりつけの小児科を受診してください。

  • 水分がほとんどとれず、半日以上おしっこが出ていない(脱水のサイン)
  • ぐったりして元気がない、顔色が悪い
  • 高熱が3日以上続く
  • 頭痛や嘔吐を繰り返す、ぼんやりしている、呼びかけへの反応が鈍い(まれに髄膜炎などを合併することがあります ※1)

夜間・休日に迷った時は、こども医療電話相談「#8000」に電話すると、看護師さんや小児科医から受診の要否についてアドバイスがもらえます。

お子さんの看病中に、ご自身やご家族の体調不良はありませんか?

実は手足口病は大人にもうつり、大人の方が重症化しやすいことも。
「自分も熱っぽい」「発疹が出てきた」という親御さんは、我慢せずご相談ください。

大人の方の診療予約はこちら

幼稚園・保育園はいつから行ける?——登園の目安

手足口病には、インフルエンザのような「発症後◯日間は出席停止」という法律上の決まりはありません。
厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインでは、登園の目安は次のように示されています(※2)。

  • 熱が下がっている
  • 口の痛みがなく、普段通りに食事・水分がとれる
  • 全身の状態が安定している

「えっ、発疹が残っているのに登園していいんですか?」と驚かれるお母さんも多いと思います。
お気持ちはよく分かります。
見た目にポツポツが残っていると、周りの目も気になりますよね。

実は、手足口病のウイルスは症状が治まった後も、便の中に2〜4週間排出され続けます(※1)。
つまり「発疹が消えるまで休ませる」ことに感染予防としての意味はほとんどなく、日本小児科学会も、全身状態が良ければ発疹だけを理由に登園を控える必要はないとしています(※3)。

それよりも、おむつ替え後やトイレ後の手洗いを家庭でも園でも徹底することが、本当に効果のある感染対策です。
ただし、園によって独自のルールがある場合がありますので、最終的には通われている園にご確認ください。

大人にもうつります——看病する方こそ手洗いを

手足口病は大人にも感染し、大人がかかると高熱や発疹の強い痛みなど、お子さんより症状が重くなることが少なくありません。
看病中はこまめな手洗いを心がけ、タオルの共用は避けてください。

おわりに——お子さんの看病、そしてご自身の健康も

手足口病は見た目のインパクトこそ強いものの、ほとんどは1週間ほどで自然に治る病気です。
「痛み止めを上手に使い、冷たくてのどごしの良いものを少しずつ」——これがご家庭でのケアの基本です。

そして最後に、ひとつだけ。
お子さんの看病で睡眠も生活リズムも乱れがちなこの時期、お父さん・お母さんご自身の健康は後回しになっていませんか。

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参考文献

  • ※1 国立感染症研究所「手足口病とは」
  • ※2 厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版・2023年一部改訂)」
  • ※3 日本小児科学会「学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説」
この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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