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何をしても痩せない人へ|肥満外来を受診した方がいい人の特徴7選|千葉市茂原市からも通院可能

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「食事を減らしているつもりなのに痩せない」

「運動も少しはしているのに、体重がまったく変わらない」

「健診で脂肪肝、血糖値、血圧を指摘されたけれど、結局どうしたらよいかわからない」

このように悩んでいませんか?

ダイエットに何度も挑戦しているのに結果が出ないと、多くの方はこう考えてしまいます。

「自分の努力が足りないのではないか」

しかし、診療の現場で多くの方を診ていると、何をしても痩せないように感じる背景には、単なる意志の弱さではなく、医学的に考えるべき要因が隠れていることがあります。

この記事では、肥満外来を受診した方がいい人の特徴を7つに分けて解説します。

前回の記事では、「ダイエットが続かないのは、意志が弱いからとは限らない」という話をしました。今回は一歩進んで、「では、どんな人が肥満外来で相談した方がよいのか」を具体的にお話しします。

この記事の結論

何をしても痩せない方、健診で脂肪肝・血糖値・血圧を指摘された方、リバウンドを繰り返している方、食欲のコントロールが難しい方は、自己流ダイエットだけで抱え込まず、肥満外来で相談してよい段階です。

皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

私は医師歴25年の家庭医療専門医として、地域医療の現場で内科、糖尿病内科、小児科、皮膚科、生活習慣病まで幅広く診療しています。

また、肥満・ダイエットの分野では日本肥満学会に所属し、当院では月間約50人の肥満治療の患者さんを診療しています。

肥満治療というと、まだ多くの方が「美容目的のダイエット」と混同されています。

しかし、医療としての肥満治療は、単に見た目を変えるためだけのものではありません。

血糖値、血圧、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、膝や腰への負担など、将来の健康リスクを減らすために行う治療でもあります。

この記事を読みながら、ご自身が当てはまるところがないか確認してみてください。

肥満外来は「最後の手段」ではありません

まず最初にお伝えしたいのは、肥満外来は「もうどうしようもなくなった人だけが行く場所」ではないということです。

むしろ、早い段階で相談することで、糖尿病、高血圧、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群などのリスクに気づきやすくなります。

日本肥満学会の肥満症診療ガイドラインでは、肥満に関連し、減量により改善が期待できる健康障害として、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、非アルコール性脂肪性肝疾患、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、変形性膝関節症などが挙げられています。※1

つまり、体重だけを見るのではありません。

「体重が増えていることで、健康にどのような影響が出ているか」

ここを見るのが、医療としての肥満治療です。

読者の方の中には、こう思う方もいると思います。

「でも、自分はそこまで太っているわけではないと思います」

この感覚はよくわかります。

ただ、体重や見た目だけで判断するのは危険です。お腹まわりの内臓脂肪、血糖値、肝機能、血圧、睡眠の質などは、見た目だけではわかりません。

特に日本人は、欧米人ほど体重が大きく増えていなくても、内臓脂肪や血糖値、脂肪肝などの問題が出ることがあります。

ですから、「まだ大丈夫」と思っている段階で一度確認することには意味があります。

肥満外来を受診した方がいい人の特徴7選

ここからは、肥満外来で相談した方がいい人の特徴を7つに分けて解説します。

1. 健診で脂肪肝を指摘された人


まず、健診で脂肪肝を指摘された方です。

「脂肪肝」と聞くと、軽く考えてしまう方が少なくありません。

しかし、脂肪肝は単に肝臓に脂肪がついているだけではなく、体の中で内臓脂肪や代謝の問題が起きているサインであることがあります。

脂肪肝の背景には、体重増加、内臓脂肪、血糖値の上昇、脂質異常症、高血圧などが重なっていることがあります。

特に、お腹まわりが増えてきた方、ALTやγ-GTPなどの肝機能を指摘された方、血糖値や中性脂肪も高めの方は、単なる「肝臓の問題」ではなく、全身の代謝の問題として考える必要があります。

よくある反応として、

「お酒を飲んでいないので大丈夫だと思っていました」

というものがあります。

もちろんアルコールは肝臓に影響します。しかし、飲酒量が少なくても、体重増加や内臓脂肪によって脂肪肝になることがあります。

ですから、健診で脂肪肝を指摘された方は、肥満外来で体重、食事、血糖値、脂質、血圧を含めて相談する価値があります。

2. 血糖値やHbA1cが高めと言われた人


次に、健診で血糖値やHbA1cを指摘された方です。

血糖値が高めと言われた時、多くの方は「甘いものを控えればよい」と考えます。

もちろん、甘い飲み物やお菓子を見直すことは重要です。

しかし、血糖値の問題はそれだけではありません。

体重が増え、内臓脂肪が増えると、インスリンという血糖値を下げるホルモンが効きにくくなることがあります。これをインスリン抵抗性と呼びます。

つまり、血糖値が高めの方にとって、体重管理は糖尿病予防や糖尿病治療の一部でもあります。

当院では糖尿病内科も標榜しており、日本糖尿病学会正会員として、年間約5000人の糖尿病の患者さんを診察しています。

その経験から見ても、血糖値が気になり始めた段階で体重を見直すことは非常に大切です。

ここで、患者さんからよく聞く声があります。

「まだ糖尿病とは言われていないので、そこまで気にしなくていいですよね?」

そのお気持ちはよくわかります。

ただ、糖尿病と診断されてから対策を始めるより、血糖値が高めと言われた段階で食事、体重、睡眠、運動を見直す方が、将来の選択肢は広がります。

血糖値が高めで、なおかつ体重が増えている方は、肥満外来で相談してよい代表的なケースです。

3. 血圧が高めと言われた人


高血圧を指摘された方も、肥満外来で相談する価値があります。

体重が増えると、血圧が上がりやすくなることがあります。

その背景には、内臓脂肪、インスリン抵抗性、交感神経の緊張、塩分摂取量、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな要因が関係します。

血圧の治療というと、すぐに薬をイメージする方が多いかもしれません。

もちろん、必要な方には降圧薬が重要です。

ただし、体重が増えている方では、血圧だけを薬で下げるのではなく、体重、睡眠、食事、塩分、アルコールなどを総合的に見ることが大切です。

よくある反論として、

「血圧の薬を飲めばいいのでは?」

というものがあります。

たしかに薬は大切です。ただ、根本に体重増加や睡眠時無呼吸が関わっている場合、そこに目を向けないと、薬だけが増えていくことがあります。

血圧が高めで、体重も増えている方は、肥満外来で相談することで、体重管理と生活習慣病対策を一緒に考えられます。

4. 何度もリバウンドを繰り返している人

次は何度もリバウンドを繰り返している方です。

短期間だけ頑張って体重を落とすことはできる。でも、その後に戻ってしまう。

これを繰り返している方は、自己流の方法が合っていない可能性があります。

特に次のようなダイエットを繰り返している場合は注意が必要です。

  • 極端な糖質制限
  • 夕食を抜く
  • 一日一食にする
  • 短期間だけ激しい運動をする
  • 置き換え食品だけに頼る
  • 体重が減ったらすぐに元の生活に戻る

こうした方法で一時的に体重が減っても、生活として続かなければ、リバウンドしやすくなります。

体重が減ると、体はエネルギー不足と判断し、食欲を強めたり、消費エネルギーを抑えたりする方向に働くことがあります。

そのため、リバウンドは単なる気合い不足ではありません。

肥満は慢性的に再発しやすい疾患として捉えられており、食事、運動、行動面の支援、必要に応じた薬物療法などを組み合わせた長期的な治療が重要とされています。※2

リバウンドを繰り返している方に必要なのは、もっと厳しいダイエットではなく、続けられる治療設計です。

5. 食欲のコントロールが難しい人

5つ目は、食欲のコントロールが難しい方です。

前回の記事でもお話ししましたが、食欲は意志だけで決まるものではありません。

食欲には、脳、胃腸、ホルモン、血糖値、睡眠、ストレスが関係します。

たとえば、次のような方は、肥満外来で相談してよいと思います。

  • 満腹まで食べないと落ち着かない
  • 夕方から夜にかけて食欲が強くなる
  • 仕事後に甘いものが欲しくなる
  • コンビニに寄ると買わずにいられない
  • 食べた後に後悔する
  • ストレスがあると食べてしまう

こうした方に、「我慢しましょう」とだけ言っても、なかなか続きません。

最近の肥満治療では、食欲や満腹感に関係する体の仕組みに働きかける薬も選択肢になっています。

ただし、薬は誰にでも使えばよいものではありません。

日本肥満学会は、持続性GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬などの肥満症治療薬について、安全・適正使用の重要性を示しており、美容目的や不適切な使用には注意が必要です。※3

つまり、食欲が強い方ほど、自己判断で薬を使うのではなく、医師が適応と安全性を確認することが大切です。

6. いびき・睡眠時無呼吸症候群が気になる人

肥満外来で見落とされやすいのが、睡眠の問題です。

体重が増えると、首まわりや上気道の構造の影響で、いびきや睡眠時無呼吸症候群が起こりやすくなることがあります。

次のような方は注意が必要です。

  • 家族からいびきを指摘される
  • 寝ている時に呼吸が止まっていると言われた
  • 朝起きても疲れが取れない
  • 日中に眠気が強い
  • 血圧がなかなか下がらない
  • 体重が増えてからいびきが悪化した

睡眠時無呼吸症候群があると、睡眠の質が下がり、日中の疲労感、血圧、血糖値、食欲にも影響することがあります。

患者さんからは、

「いびきと肥満治療は関係あるんですか?」

と聞かれることがあります。

関係することがあります。

いびきや睡眠時無呼吸症候群は、体重管理と切り離して考えない方がよい場合があります。

当院では、日本睡眠学会所属の医師として、睡眠時無呼吸症候群・いびきの診療も行っており、年間約1,500名の診療実績があります。

体重増加、血糖値、血圧、いびきが重なっている方は、肥満外来で総合的に相談する価値があります。

7. 膝・腰の負担や疲れやすさで生活に支障が出ている人

最後は、体重によって生活の質が落ちている方です。

たとえば、次のような状態です。

  • 階段で息が切れる
  • 少し歩くと膝が痛い
  • 腰に負担を感じる
  • 旅行や外出が面倒になった
  • 写真に写る自分を見るのがつらい
  • 服がきつくなり、外出が億劫になった

 

こうした悩みは、数字だけでは見えにくい部分です。

しかし、診療ではとても大切です。

なぜなら、体重の問題は、血液検査の数値だけでなく、その人の生活、気持ち、行動範囲にも影響するからです。

「膝が痛いから運動できない」

「運動できないから体重が増える」

「体重が増えるから、さらに膝が痛くなる」

このような悪循環に入っている方は、運動だけで解決しようとすると苦しくなります。

その場合は、食事、体重、痛み、運動量、睡眠を一緒に考える必要があります。

1つでも当てはまった方へ

脂肪肝、血糖値、血圧、リバウンド、食欲、いびき、膝や腰の負担。これらは別々の悩みに見えて、実は体重や内臓脂肪とつながっていることがあります。まずは肥満治療の全体像を確認してみてください。

「まだ病院に行くほどではない」と思う方へ

ここまで読んでも、まだこう思う方がいるかもしれません。

「自分はまだ肥満外来に行くほどではない」

その気持ちは、とても自然です。

日本では、体重の悩みを医療機関で相談する文化がまだ十分に根づいていません。

多くの方が、体重の問題は自分で何とかするものだと思っています。

しかし、健診で異常を指摘されている、リバウンドを繰り返している、食欲のコントロールが難しい、睡眠や膝腰に影響が出ている場合は、医療機関で相談してよい段階です。

肥満外来を受診することは、楽をすることではありません。

むしろ、自分の体の状態を正しく把握し、無理のない方法を選ぶための一歩です。

医師として強調したいのは、「体重だけで判断しないでください」ということです。

同じ体重でも、血糖値が高い人、脂肪肝がある人、血圧が高い人、睡眠時無呼吸がある人、膝痛がある人では、考えるべき治療方針が変わります。

だからこそ、自己流で判断するより、一度医学的に整理することが大切です。

肥満外来では何を相談するのか

肥満外来というと、

「いきなり薬を出されるのでは?」

と不安に感じる方もいます。

しかし、本来の肥満外来は、薬を出すだけの場所ではありません。

当院では、次のような点を確認します。

  • 現在の体重、身長、BMI
  • 体重が増え始めた時期
  • 健診結果、血糖値、肝機能、脂質、血圧
  • 食事量、間食、夜食、ストレス食い
  • 睡眠、いびき、日中の眠気
  • 膝痛、腰痛、疲れやすさ
  • 過去のダイエット歴とリバウンド歴
  • 薬を使う場合の安全性

そのうえで、生活改善だけで進めるのか、管理栄養士のサポートを組み合わせるのか、薬物療法を検討するのかを判断します。

また、薬を使う場合でも、適応や副作用、持病、内服薬、妊娠の可能性などを確認する必要があります。

肥満症治療薬は、医学的に減量を必要とする肥満症の方に対して、医師の判断のもとで適正に使うことが重要です。日本肥満学会も、肥満症治療薬の安全・適正使用を求めています。※3

つまり、肥満外来では、単に体重を落とすのではなく、安全に、継続できる形で、健康リスクを下げることを目指します。

オンラインで相談できる場合もあります

最近は、仕事や家庭の都合で、なかなか医療機関に通いにくい方も増えています。

特にYouTubeをご覧いただいている方の中には、全国各地から当院の情報を見てくださっている方も多いと思います。

肥満治療については、内容によってオンライン診療で相談できる場合があります。

スマホ 相談 肥満治療 オンライン診療

ただし、すべての方がオンラインだけで完結するわけではありません。

症状、既往歴、検査の必要性、薬剤の適応、安全性によっては、対面診療や近隣医療機関での検査が必要になることもあります。

大切なのは、まず相談して、自分がどの段階にいるのかを整理することです。

次の記事では、オンライン肥満外来の流れ、費用、治療薬、注意点について、さらに詳しくお話しする予定です。

まとめ:何をしても痩せないなら、自己流で抱え込まないでください

最後に、肥満外来を受診した方がいい人の特徴をまとめます。

  • 健診で脂肪肝を指摘された人
  • 血糖値やHbA1cが高めと言われた人
  • 血圧が高めと言われた人
  • 何度もリバウンドを繰り返している人
  • 食欲のコントロールが難しい人
  • いびき・睡眠時無呼吸症候群が気になる人
  • 膝・腰の負担や疲れやすさで生活に支障が出ている人

これらのうち1つでも当てはまる方は、「まだ病院に行くほどではない」と決めつけなくて大丈夫です。

肥満外来は、怒られる場所ではありません。

体重を責められる場所でもありません。

自分の体の状態を整理し、続けられる方法を一緒に考える場所です。

何をしても痩せないと感じている方ほど、必要なのはもっと厳しい我慢ではなく、医学的な整理です。

当院では、肥満治療を通じて、体重だけでなく、血糖値、脂肪肝、血圧、睡眠、膝や腰への負担などを含めて総合的に考えていきます。

「自分も対象かもしれない」と感じた方へ

脂肪肝、血糖値、血圧、リバウンド、食欲、いびき、膝や腰の負担。これらがある方は、自己流ダイエットを続ける前に、肥満治療として相談する価値があります。

まずは肥満治療の内容を確認し、ご自身が相談対象になりそうかをチェックしてみてください。受診を迷っている方も、最初の相談で方向性を整理できます。

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参考文献

  1. 日本肥満学会. 肥満症診療ガイドライン2022.
  2. World Health Organization. WHO issues global guideline on the use of GLP-1 medicines in treating obesity. 2025.
  3. 日本肥満学会. 肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント. 2025年4月10日改訂.
  4. Tchang BG, et al. Pharmacologic Treatment of Overweight and Obesity in Adults. Endotext. 2024 update.
  5. Wilding JPH, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. New England Journal of Medicine. 2021.
  6. Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. New England Journal of Medicine. 2022.

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたものであり、個別の診断や治療方針を決定するものではありません。持病、内服薬、妊娠の可能性、過去の病歴、検査結果によって治療の適応は異なります。治療をご希望の方は、医師の診察でご相談ください。

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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