院長ブログ

ダイエットの停滞期はいつまで?体重が減らない6つの理由と対処法を医師が解説

「最初は順調に痩せたのに、ここ2週間は体重がまったく減らない」

「夕食のご飯を減らして、運動もしている。これ以上、何を頑張ればいいの?」

そんなダイエット中の停滞期に悩んでいませんか。

最初にお伝えしたいのは、体重が減らなくなったからといって、ダイエットが失敗したわけではないということです。
体重の短期的な変動と、減量が実際に止まっている状態は分けて考える必要があります。(※1、※2)

あまが台ファミリークリニック院長・細田俊樹の診察風景

皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

医師歴25年の家庭医療専門医で、日本肥満学会に所属しています。
当院では月に約50人の肥満治療を診療しています。

この記事では、体重が減らなくなる6つの主な理由と、今日からできる対処法を、医師の視点からわかりやすく解説します。

ダイエットの停滞期とは?いつまで続くの?

一般に「停滞期」とは、減量に取り組んでいるのに、体重がしばらく減らなくなる状態を指します。
ただし、医学的に「何日続けば停滞期」という一律の定義はありません。(※1、※2)

例えば、食事を見直して体重が減った直後は、体内のグリコーゲンや水分量の変化によって数字が大きく動くことがあります。
その後に減り方がゆっくりになるのは珍しくありません。(※1)

2〜3日体重が変わらないだけで、食事をさらに減らす必要はありません。

 

日々の数字だけで判断せず、同じ条件で測定した数週間の推移を確認しましょう。
数週間以上続いている場合も、原因を整理することで次の対策を考えられます。(※2)

「いつ終わるの?」という疑問には、残念ながら全員に共通する期限はありません。
生活習慣や減量の経過によって異なります。
焦らず、まず「本当に停滞しているのか」を確かめることが第一歩です。

食事を減らしても体重が減らない6つの理由

1.水分・塩分・便通などで体重が一時的に変動している

塩分の多い食事、月経周期、便通、運動後の水分変化などで、体脂肪が大きく変わらなくても体重計の数値は動きます。
昨日と今日の差だけで「太った」「痩せなかった」と決める必要はありません。(※2)

2.体重が減り、以前より必要なエネルギーが少なくなった

体が軽くなると、安静時や日常の動作に必要なエネルギーも変わります。
以前は減量できていた食事量でも、減量後には体重を維持する量に近づくことがあります。(※1、※3)

これは単純に「代謝が壊れた」という意味ではありません。
減量が進むにつれて、体に必要なエネルギーが変わるということです。

3.飲み物・間食・外食などで食事量が変わっている

食事を減らしたつもりでも、甘い飲み物やお菓子、料理の油、週末の外食などで、摂取エネルギーが思ったより多くなることがあります。
責めるためではなく、現在の食事を正確に知るために振り返ります。(※4)

4.日常生活の活動量が減っている

運動する時間は同じでも、座っている時間が長くなった、徒歩移動が減った、疲れて普段の動きが小さくなったといった変化があるかもしれません。
激しい運動を増やす前に、普段の活動量を確認しましょう。(※3)

5.睡眠不足やストレスが食行動に影響している

睡眠不足や仕事・育児のストレスがあると、食欲、間食のタイミング、日中の活動などに影響する場合があります。
睡眠不足だけで必ず痩せなくなるわけではありませんが、生活全体を振り返る価値があります。(※4)

6.持病や服用中の薬が体重に影響している場合もある

甲状腺機能低下症、むくみを伴う病気、一部の薬剤などが体重増加や減りにくさに関係する場合があります。
すべての停滞期が病気によるものではありませんが、急な体重増加、むくみ、強いだるさなどがあれば医師に相談してください。(※4)

「体重が減らない=努力不足」とは限りません。複数の要因が重なることもあるため、自分の生活を責めるのではなく、原因を一つずつ整理することが大切です。

停滞期に入ったら、まず試してほしい5つの対処法

  • 体重は同じ時間帯に測り、数週間の傾向を見る:例えば起床後・排尿後など、測定条件をなるべくそろえます。
    体重だけでなく、腹囲や体調も参考にしましょう。
  • 食事を数日だけ記録してみる:飲み物・間食・調味料も含めて見直します。
    カロリーだけにこだわらず、主食・主菜・副菜のバランスも確認しましょう。
  • 食事を極端に減らさない:欠食や無理な糖質制限ではなく、たんぱく質、野菜、必要な主食を確保した食事を考えます。(※4)
  • 日常の活動を少し増やす:体調に合わせて歩く時間や立つ機会を増やし、可能なら筋力維持のための運動を加えます。
    膝や腰に痛みがあれば無理をしないでください。
  • 睡眠と続けられる目標を見直す:完璧を目指すより、「夕方の間食を選び直す」「昼休みに少し歩く」など一つの行動を決めます。

「すでに食事は相当減らしているんです」と感じる方もいると思います。
そうした場合は、さらに食べる量を削る前に、栄養不足や体調への影響も含めて確認することをお勧めします。

極端な低エネルギー食は、専門家の管理なしに続けるものではありません。(※4)

頑張っているのに減らない。その原因を医師と確認しませんか?

まずは当院の診療方針・治療の適応・費用を確認できます。

肥満治療の内容・費用を確認する肥満外来の初診予約はこちら

自由診療です。診察料・必要な検査料・薬剤費等がかかります。治療の適応は医師が判断します。

こんな停滞期は、医療機関で一度相談してください

自己流の工夫を続けても体重の変化が乏しい、食事量をかなり減らしている、肥満に関連する血圧・血糖・脂質・脂肪肝の問題がある場合は、医療機関での評価も選択肢です。

特に、急な体重増加や強いむくみ、息切れなどの症状があれば、単なるダイエットの停滞期と決めつけず、早めに一般診療で原因を確認しましょう。

なお、体重が減らないだけで、肥満治療薬が必要になるわけではありません。
薬の適応は健康状態や診察結果などから医師が判断します。

当院が大切にするのは、薬だけに頼らない肥満治療です

当院には国家資格を持つ管理栄養士が5名在籍し、肥満治療の初診・再診では毎回約5〜10分、食事や生活の状況をヒアリングしています。

「体重がどこで止まったか」「食事の量や間食はどう変わったか」「無理なく続けられることは何か」。
こうした点を一緒に整理し、必要に応じて、料理が苦手な方にも使いやすい簡単なレシピや、コンビニ・スーパーで選べる献立例もご案内します。

この短時間の事前ヒアリング自体に追加料金はかかりません。
より詳しく食事改善を相談したい方には、約30分の有料個別栄養指導もあります。
肥満外来の診察料・必要な検査料・薬剤費などは別途必要です。

医師はBMI、体重の経過、血液検査、持病、服薬状況などを確認し、医学的な治療が適しているかを判断します。
ウゴービやゼップバウンドなどの処方は、希望すれば誰でも受けられるわけではありません。
効果だけでなく副作用や費用についても説明し、適応を確認します。

 

よくある質問

Q.停滞期は2週間続いたら異常ですか?

いいえ。数週間の横ばいだけで病気や異常と決めつけることはできません。測定条件、体重の推移、食事と体調を確認しましょう。気になる症状や強い食事制限がある場合は相談してください。

Q.停滞期を抜けるために食事をさらに減らした方がいいですか?

一律には勧めません。まず現在の摂取量や栄養バランス、活動量を確認します。過度な制限は体調不良や栄養不足につながるおそれがあります。

Q.停滞期でも肥満外来を受診できますか?

はい。体重の推移や健康状態を確認し、適切な対策を相談できます。ただし、薬剤を使用できるかは診察で判断します。自由診療の診察自体には費用がかかります。

Q.体重以外にも確認した方がよいことはありますか?

腹囲、食事の内容、活動量、体調、血圧や血糖・脂質などの健診結果も参考になります。個人の目標に応じて評価します。

まとめ|停滞期は「もっと我慢する」より「原因を見直す」

ダイエット中に体重の減少がゆっくりになることは珍しくありません。大切なのは、数日の数字に一喜一憂せず、今の生活で何が起きているかを確かめることです。

食事をさらに減らす前に、体重の傾向、栄養バランス、活動量、睡眠、持病や薬剤の影響を整理しましょう。一人で難しいときには、医師や管理栄養士に相談する方法があります。

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参考文献・参考資料

  • ※1 Mayo Clinic Staff. Getting past a weight-loss plateau. 2024年4月9日. mayo clinic公式サイト
  • ※2 International Society of Sports Nutrition. Position stand: diets for body weight reduction. 2026年. doi:10.1080/15502783.2026.2740266
  • ※3 National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases. Eating & Physical Activity to Lose or Maintain Weight. niddk.nih.gov
  • ※4 NICE. Overweight and obesity management. NG246(2025年改訂). nice.org.uk/guidance/ng246

停滞期の原因が分からず悩んでいる方へ

まずは肥満治療の適応・安全性・費用を確認し、ご希望に応じて受診をご検討ください。

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自由診療です。診察料・必要な検査料・薬剤費等がかかります。治療の適応は医師が判断します。

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している