院長ブログ

夫がいびきの検査を嫌がる…受診につながる伝え方と避けたい言葉

「夫のいびきが大きくて、私まで眠れない」「寝ているときに息が止まっているようで心配。でも、検査を勧めると嫌がられる……」大切な人に受診してほしいだけなのに、話すたびに気まずくなってしまう。
そんな悩みを抱えていませんか。まずおすすめしたいのは、「どうして行かないの?」と問い詰める前に、「何が気になっている?」と聞いてみることです。
忙しさ、検査への不安、治療が始まることへの抵抗など、ためらう理由が分かると、次の一歩を一緒に考えやすくなります。
皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。医師歴25年の家庭医療専門医、細田俊樹です。日本睡眠学会に所属し、年間1,800名の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを診療しています。
今回は、ご家族が使いやすい声かけと、検査や治療への不安の伝え方を紹介します。夫婦に限らず、パートナーや親御さんのいびきが気になる場合にも参考にしてください。

夫がいびきの検査を嫌がるのは、なぜ?

「心配しているのに、どうして分かってくれないの?」と思いますよね。ただ、ご本人には、寝ている間の呼吸の異常が分からないことがあります。睡眠時無呼吸では、家族から指摘されて初めて症状に気づく場合があります。(※1)

受診をためらう背景には、例えば次のような気持ちが考えられます。

  • 「自分ではよく眠れているし、困っていない」
  • 「検査のために入院したり、仕事を休んだりするのは難しい」
  • 「病院に行ったら、すぐにCPAPをつけることになるのでは」
  • 「費用がどれくらいかかるか分からない」
  • 「いびきや体型を責められている気がする」

まずは、「検査が嫌なのかな。それとも、その後の治療が心配?」と聞いてみてください。答えを急がせず、本人が何に困っているのかを知ることから始めましょう。

受診の話をするときに避けたい言葉と、伝え方の例

以下は、話し合いのきっかけとしての提案です。決まった言い方で必ず受診につながるわけではありませんが、観察したことと自分の気持ちを分けて伝えると、何を心配しているのかが伝わりやすくなります。

「うるさいから病院に行って」から、心配していることを伝える

「この前、寝ているときに息が止まっているように見えて、心配になったんだ。一度、先生に相談してみない?」

眠れないご家族のつらさも、我慢する必要はありません。「私も眠れなくてつらいから、お互いに安心して眠れる方法を相談したい」と、ご自身の負担も伝えてよいのです。

「放っておくと大変なことになるよ」から、相談する目的を伝える

「大きな病気だと決めつけたいわけではないよ。治療が必要ないびきかどうか、一度確認できたら安心だと思っているんだ」

睡眠時無呼吸は、高血圧や心血管疾患などと関連するため、疑わしい症状があれば相談が大切です。ただし、「あなたも必ずそうなる」と伝える必要はありません。(※2)

「予約しておいたから行って」から、本人が選べる提案へ

「まず検査の説明を一緒に読んでみる?それとも、都合のよい日に相談するところから始めてみる?」

いきなり予約を決めるより、本人の希望を確かめながら進めてみてください。家族ができるのは、情報をそろえて一歩を支えること。説得の責任を、ご家族だけで背負わなくて大丈夫です。

「忙しい」「検査が怖い」と言われたら、こう伝えてみてください

「入院する時間がない」

仕事や家事で忙しい方が、検査の時間を心配するのは自然なことです。当院では、医師が必要性を判断したうえで、自宅で行う睡眠の簡易検査をご案内しています。

自宅で3晩まで測定できる体制を整えています。

「まず相談して、家でできる検査が合うか聞いてみよう」と伝えると、受診のイメージを持ちやすくなります。症状や結果によっては、詳しい検査を追加することもあります。

当院では、スタッフがどんな流れで検査するのか、機械はどのタイミングで自宅に届き、どうやって検査会社に輸送するのかなど、詳しく説明させていただきますのでご安心ください。

「検査したら、必ずCPAPになるんでしょ?」

毎晩機械を使う姿を想像すると、不安になりますよね。しかし、検査を受けた全員がCPAP治療になるわけではありません。検査結果や症状、体の状態に合わせ、CPAP、マウスピース、生活習慣の改善などから適切な治療を検討します。(※3)

「検査は、今の状態を知るためのものだよ。治療が心配なことも、先生にそのまま話してみよう」と伝えてみてください。

なお、CPAPが必要かどうかと、将来やめられるかどうかは別に判断します。詳しくは、CPAP治療をやめられる人・やめられない人の違いをご覧ください。

「通院や費用が負担になりそう」

先の見通しが分からないまま受診を決めるのは、ためらうものです。当院ではオンライン初診の相談も可能です。CPAPを開始する場合には機器のお渡し・説明のために来院が必要で、その後は状態に応じてオンライン診療を利用できます。

検査費用は、検査の種類や保険の自己負担割合などで変わります。「検査を決める前に、費用と通院の流れも聞いてみよう」と提案してみてください。

まずは、ご夫婦で検査の流れを確認してみませんか?

自宅検査や治療について知ることも、最初の一歩です。受診を希望される方は、予約案内へお進みください。

自宅検査・治療の流れを見る

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来院する時間が取りにくい方へ

スマートフォンなどを使い、ご自宅から医師に相談できるオンライン診療もあります。
「検査が必要か分からない」「治療が不安」ということも、ご相談ください。

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ボタンを押すと、外部の予約サイト「melmo(メルモ)」が開きます。
予約内容・費用をご確認のうえ、お申し込みください。

 

「自分は眠くないから大丈夫」と言われたら

ご本人が困っていなければ、「病院に行くほどではない」と感じるのも無理はありません。ただし、眠気の自覚だけで睡眠時無呼吸を否定することはできません。家族が見た呼吸の様子も、診察の大切な情報になります。(※1・2)

特に、次の様子があれば、本人に伝えたうえで早めに医師へ相談してください。

  • 寝ている間、呼吸が止まるような様子を繰り返す
  • 静かになった後に、大きく息を吸ったり、むせるような呼吸をしたりする
  • 日中、運転や仕事に支障が出るほど眠くなる

睡眠時無呼吸による眠気は、事故の危険にも関わります。運転中に眠くなる場合は、運転を控えて早めに受診してください。(※2)

「眠れていると感じているんだね。でも、私が見た呼吸の様子も一度聞いてもらいたい」と、ご本人の感覚も尊重しながら伝えてみましょう。

受診までに家族ができることは、3つで十分です

1.気づいたことを短くメモする

「いつ頃から」「息が止まって見えることがあるか」「日中の眠気があるか」など、分かる範囲で構いません。毎晩見張ったり、呼吸が止まる秒数を正確に測ったりする必要はありません。

2.録音・動画は本人の了承を得て、必要な範囲で

本人が希望すれば、気になる様子を短く記録して診察時に見せる方法もあります。ただし、録音や動画だけで診断はできず、記録がなくても受診できます。寝姿を責める材料にせず、相談のための情報として扱いましょう。(※2)

3.本人がよければ、相談に付き添う

受診時に「夜、こんな様子でした」と伝えてもらえると、本人が気づいていない情報を補えます。付き添いが難しい場合は、メモを渡すだけでも構いません。

確認するポイントをさらに知りたい方は、「寝ている間に呼吸が止まっている」と言われたときの受診前の確認項目も参考にしてください。

家族だけで説得しきろうとしなくて大丈夫です

何度話しても受診してくれないと、心配する側も疲れてしまいますよね。すぐに結論が出なくても、ご家族の伝え方が悪いと決まったわけではありません。

まずは落ち着いて話せる時間に、こう伝えてみてください。

「寝ているときの呼吸が気になって、心配しているんだ。まずは、検査が必要かどうかを先生に相談してみない?不安なことも、一緒に聞いてみよう」

当院では、いびきや呼吸の様子を伺い、必要な検査や治療をご説明します。「病院に行くほどか分からない」「CPAPが不安」という段階から、ご本人と一緒に相談していただけます。

ご本人も、ご家族も安心して眠れるように。まずは、気になっていることをお聞かせください。

「検査は?費用は?治療は?」ご家族と一緒に読みたい関連記事

「少し相談してみようかな」と思っても、まだ気になることがあるかもしれません。今のお悩みに合う記事から、ご本人と一緒に読んでみてください。

参考文献

  • ※1:米国国立心肺血液研究所(NHLBI). Sleep Apnea — Symptoms.
  • ※2:米国国立心肺血液研究所(NHLBI). What Is Sleep Apnea?/Sleep Apnea — Diagnosis.
  • ※3:米国国立心肺血液研究所(NHLBI). Sleep Apnea — Treatment.

ご家族のいびき・無呼吸が心配な方へ

千葉県長生郡長生村のあまが台ファミリークリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の相談・検査・治療に対応しています。千葉市、茂原市から通院可能です。

まだ迷っている方は検査の案内を、ご本人が受診を希望される場合は予約案内をご覧ください。

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診察・検査の対象はご本人です。ご本人の希望を確認してご予約ください。

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ご本人と相談して、来院またはオンライン診療をお選びください。
オンライン診療でも、いびきや睡眠中の呼吸について医師に相談できます。

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外部の予約サイト「melmo(メルモ)」が開きます。

CPAP治療を始める場合について
オンラインで初診の相談はできますが、CPAP治療を始める際には、機器のお渡しと説明のために来院が必要です。その後は、状態に応じてオンライン診療を利用できます。

 

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している