栄養不足

栄養不足の重篤な症状4選〜低栄養の人が取るといい食事〜

ダイエットのイラスト 栄養不足

栄養不足の重篤な症状4選〜低栄養の人が取るといい食事〜

みなさんこんにちは!
あまが台ファミリークリニック管理栄養士の小島です。

ダイエットのイラスト

最近モデルや、女優さんのスタイルに憧れてダイエットを始める方が多く感じます。
実は私もそのうちの1人だったのですが・・・

食事の制限をしても、思うようにうまくいかないし体重は落ちたはずなのに見た目は変わらないし、疲れやすくなって嫌になってしまう。と言うような感じでした。
今考えると、もしかしたら低栄養だったのかな、と感じています。

めまいのイラスト

今回の内容は、

  • 何だか疲れやすくなってきた
  • 月経不順・月経が止まってしまった
  • めまい・動悸・息切れが起こるようになってきた

という方にぜひ読んでほしい記事となっています。

①もしかして低栄養かも・・・?

低栄養になると疲れが取れない状態が続くだけではなく様々な症状が出ます。
毎日の生活を幸せにするために自分に合った栄養をとって気持ちよく過ごすようにしましょう。

①-1低栄養 どんな人がなるの?

意外と身近にある低栄養ですが、とのような人に起こりうるのでしょうか?

主には

ダイエットのイラスト

  • ダイエットで食事制限をしている人
  • 代謝系疾患の方
  • 年齢による筋肉と骨量の低下

などが挙げられます。

体脂肪・筋肉量の減少・むくみ・身体機能の低下などを用いて評価しますが、わかりやすいのは「体重」ですね。

人にもよりますが1つ目安としては、標準体重の中に入っている方が急激に5キロほど痩せたら低栄養と言ってもいいと思います。

体重計のイラスト

定義としては「健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状態」です。

肥満の方も食事制限をしすぎて、実は栄養素が足りていなかったということがあるかもしれませんので、この先の文章はこれから体調を整えるためにぜひ読んでみてください。

①-2エネルギーや栄養素が足りなくなる原因

①-1ではどのような人が低栄養になりやすいのか記載しました。

疑問に思う女性のイラスト

ではなぜ低栄養になるのでしょうか?3パターンの原因を見て見ましょう

ダイエットで食事制限をしている人

⇨小学生・中学生のダイエットでは(この時点で私は違和感を覚えますが)主に間食をしない・よく体を動かして運動するなどが挙げられますが、高校生・大学生など年齢が上がるにつれ炭水化物を一切摂取しないなど極端なダイエットが目立っているという研究結果もあります。

炭水化物のイラスト

炭水化物を制限しすぎると生きていく上で重要で貴重なエネルギーが足りなくなってしまうため、低栄養におちいりやすいです。

代謝系疾患の人

⇨代謝系の疾患と言っても様々ですが、クリニックでよく見かけると感じるのは「甲状腺の病気です。

甲状腺のイラスト

甲状腺が働きすぎてしまうとエネルギーや栄養素をたくさん使ってしまい、本来ならば足りたはずの栄養・エネルギーが足りなくなってしまいます。
年齢による筋肉・体脂肪・骨量の低下

⇨これは誰にでも起こりうることですが、やはり年齢が上がっていくにつれ筋肉の低下・骨量の低下・咀嚼機能などの低下により食欲がなくなったり消化の機能が低下したりして、低栄養につながる場合が多いです。

弱った筋肉のイラスト

上記の3つが多くの原因になっていると考えられます。

貧血のイラスト

もし自分自身や、家族に当てはまるものがあったら、まずお食事から改善すると疲れにくさや貧血が改善されることでしょう。

次は、低栄養の人にあらわれる症状について記載します。実は命に関わる重篤な症状も少なくないんです!!

①-3低栄養の重篤な症状4選

息切れのイラスト

低栄養の症状は様々あり、疲労感・めまい・息切れ・貧血などが挙げられますが、さらに低栄養が進行したり継続したりすると重篤な合併症を起こしてしまうかもしれません!

そのうちの3つを今日はご紹介します。

⑴免疫機能低下による感染症

⇨エネルギーや栄養素が足りなくなると同時に免疫の機能が低下し、外からのウイルスや細菌への抵抗力が弱くなってしまいます。

免疫のイラスト

その結果風邪をひきやすくなってしまったり、感染型の・肝・肺炎になったりして命に関わってしまいます。

⑵筋肉・脂肪の減少などによる床ずれ(褥瘡)

⇨これは、圧倒的に高齢者に多いですが、低栄養により筋肉や体脂肪が減ることも原因となります。

痩せたおじいさんのイラスト

寝返りを打てなくなってしまったり、寝たきりになったりすることで圧がかかっている部分の血流が悪くなってしまうことによりただれたり、傷になってしまったりする現象です。

⑶血糖値・血圧・体温の低下

⇨栄養素が不足すると血糖値・血圧・体温が下がりこれらは「バイタルサイン」にも含まれ、命に関わる項目にもなっています。

検温するおばあさんのイラスト

これらが下がりすぎることにより、意識が飛んでしまったり倒れてしまったりもします。正常な値をキープするためにも低栄養は避けたいですね。

⑷女性の無月経

⇨女性の方は月経が泊まってしまう、月経不順に陥ってしまうことにも注意が必要です。

サニタリーボックスのイラスト

月経不順は妊娠に影響を及ぼすだけでなく、将来の骨粗鬆症につながります。

骨粗しょう症のイラスト

年齢を重ねても元気で過ごせるように低栄養からの骨粗鬆症を予防しましょう。

②低栄養かもと思っている人に実践してほしい食事・生活

もしかしたら低栄養かも・・・と思われている方もこれから改善すれば大丈夫です。

なるべく体調を整えて元気に過ごせるように今すでに意識をされている方は継続し、考えていなかったという方もこのブログをきっかけに少し意識していただけると嬉しいです。

②-1低栄養に多くみられる生活習慣について

ではまず、低栄養の方によく見られるお食事・生活習慣についてこれは様々な例がありますが、よく見られるのは「エネルギーたんぱく質不足」です。

タンパク質のイラスト

社会の授業で「マラスムス・クワシオルコル」って聞いたことはありませんか?
これらは、たんぱく質やエネルギーが不足して起こる状態のことです。

カタカナで見ると、遠いような存在に感じますが、自分の体の中で起こっているかもしれません。

低栄養の人のお食事の一例を紹介するので当てはまるかチェックして見てください

【低栄養の人に多く見られる生活・食習慣】
炭水化物の少ない食事をしている

白米のイラスト

⇨炭水化物はとりすぎると糖尿病のリスクが上がりますが、取らなすぎるとエネルギーが足りなくなったり、たんぱく質が筋肉に使われず炭水化物の代わりとしてエネルギーに変わってしまったりします。

炭水化物のイラスト

たんぱく質は体を作るのにとっても重要なため、効率よく使いたいところですよね。
そのためにも、ごはんであれば子供のお茶碗一杯程度は摂りたいですね。

運動に対するエネルギーが足りていない
⇨エネルギーの必要量には個人差があります。体質もありますし、一概にこの量を撮ればいいという量もありません

アキレス腱のイラスト

たんぱく質が足りていない
⇨たんぱく質は体を構成する上で必要不可欠な栄養素です。

健康診断のイラスト

それが不足してしまうと、身体を削ってエネルギーなどの必要量を補おうとします。心身ともに健康を保つために毎日必要な栄養素ですね。

②-2低栄養方の栄養・お食事の取り方

最後にお食事の取り方や、認識について少し記載します。

低カロリーな食事のイラスト

低栄養の方にとってお食事の中でまずきにしてほしいのはエネルギーを取ることです。
エネルギーが不足すると疲れが強くなってしまう、さらに食欲がなくなってしまうなどの原因になりかねません。

どのような食品でエネルギーを取るのかというと、おすすめは「たんぱく質を多く含む食品」です。
肌や、内臓などの構成成分でもありとても重要な栄養素です。

タンパク質のイラスト

たんぱく質ばかり摂ると別の病気になってしまう可能性があがるので、糖質や脂質もとってほしい気持ちが大きいですが、積極的にたんぱく質を取ることで筋肉の減少を少し防いでくれたりします。
※たんぱく制限がある方は注意です。
【日常生活の中で意識してほしいこと】
3食決まった時間に食事をすることを心がけましょう

時計のイラスト

⇨時間を決めることで心も体も食事に対する準備をすることができます。

プロテインを活用しましょう

⇨医師、管理栄養士にアドバイスを貰いながらプロテインも活用してみましょう。

プロテインのイラスト

プロテインは効率よくタンパク質や、ビタミンの摂取ができるためお食事+αで摂取すると、エネルギーを増量することもできます。

お食事を意識すること、原因疾患の治療を組み合わせて、健康的に元気な毎日を送りましょう!

③まとめ

いかがでしたか?
低栄養は重篤な病気につながりやすく、すぐに改善することは難しいです。そのため、低栄養になる前に予防することが理想ではあります。

食事するカップルのイラスト

しかし、低栄養だと自分が気づいた時には、低栄養を改善する大チャンスです。このブログを思い出して実践してみてくださいね!

何かご相談や不安なことがあればいつでもご連絡お待ちしております。

食事指導を受けたい方へ

当院 細田院長のブログやYouTubeも合わせて読んで頂くと、知識がますます深まるのでご覧になってみてください。
体重コントロールを行いつつ、これからも生活を楽しんでいきましょう。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DBl0050003.pdf
若年女性のやせ願望の現状と体型に対する自覚及びダイエットの経験
荻布, 智恵 / 蓮井, 理沙 / 細田, 明美 / 山本, 由喜子
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-021.html
e-ヘルスネット/厚生労働省

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