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透析リスク軽減!腎臓病にならないための方法7選

更新日:
腎臓のイラスト 腎臓病
  1. 新たな国民病(CKD)ってナニ!?腎臓を守るポイント7選

こんにちは!
あまが台ファミリークリニック管理栄養士の小島です。4月からあまが台ファミリークリニックで管理栄養士として糖尿病をはじめとした生活習慣病を中心に栄養指導を担当しています。

8人に1人のイラスト

今回は、新国民病ともいわれるようになったCKD(慢性腎臓病)について紹介します。

実は日本人のおよそ8人に1人がCKD(慢性腎臓病)なんです。

慢性腎臓病は、透析予備軍ともいわれており、日本では、毎年30000人以上の方が透析治療が必要になります。その原因として1番多いのが、糖尿病で、次に多いのが、高血圧や、腎臓そのものの病気(糸球体腎炎など)になります。

ですから、慢性腎臓病について知ることは健康寿命を維持するうえでも大変重要なんですよね。

まずは、CKD(慢性腎臓病)とはどんな病気なのか?について説明したうえで、
CKDから腎臓を守るポイント7選を紹介します!

腎臓のイラスト

特に

  • 糖尿病になってしまった
  • 脂っこい食事が好き
  • 普段からあまり水を飲まない
  • 前回の危険度チェックでチェックが3つ以上ついた

といった方にとって有力な内容となっています。

腎臓の役割

腎臓と膀胱のイラスト

腎臓という臓器は知っているけど実際には何の役割をしているかわからない、という方も多いのではないのでしょうか?

腎臓はとても大切な役割を果たしていており、主な役割として

  • 老廃物や、余分な水分を尿として出す
  • 血圧を調節する
  • 血液を作るためのホルモンを作る
  • 骨を丈夫に保つ

などがあります。

⇨腎臓は特に大切にしましょう

CKD(慢性腎臓病)とは?

では、CKDと呼ばれる慢性腎臓病はどのような病気なのでしょうか?

腎臓が悪いイラスト

それは・・・

尿にたんぱくが多い

本来であれは、子宮体で濾過されないはずのたんぱく質が、子宮体で濾過されてしまうため、尿たんぱくが多い(尿たんぱく+・尿たんぱく陽性)ほど腎臓の機能が低下している証拠となります。

糸球体濾過量(eGFR)の低下

糸球体濾過量とは老廃物を尿に排泄することができるかを示す数値で、下がれば下がるほど、腎臓の機能が低下している証拠となります。

上記の2つのいずれか、または両方が3ヶ月以上続く時に診断されます。

では、慢性腎臓病になるのを予防するために、どのようなお食事や、生活習慣をすれば良いのでしょうか?

実は・・・他の疾患でも意識するような、

  • 減塩
  • バランス良く食べる
  • 運動習慣を作る

などを意識するだけなんです!

下記から、具体的にご紹介します。

腎臓を守るためのポイント7選

バランスの良い食事をとる

1日3食バランスの良い食事を心がけましょう

定食のイラスト

  • 近年CKDは、糖尿病が原因となり発症してしまう場合が多くあります。そのため、糖尿病そのものの治療&予防することが重要となってきます。
  • 糖尿病予防(治療)のためには、日本の定食が理想的なお食事となっています。(詳しくは、糖尿病食事療法のブログがありますのでそちらをご覧ください)
糖尿病の食事療法~気を付けたい5つのポイント~
糖尿病の食事療法~気を付けたい5つのポイント~ こんにちは。あまが台ファミリークリニック管理栄養士の小笠原です。 私はクリニックで糖尿病をはじめ生活習慣病の患者さんの栄養指導を担当しています。 糖尿病と診断されたら、こんな疑問、不安はありま...

塩分を控える

醤油やソースはなるべく使わないようにする、麺類の汁は残す

しょうゆのイラスト

  • 味噌汁は具沢山にするなどして減塩を心がけましょう。
  • 塩分をとりすぎると高血圧になります。高血圧は、腎臓に負担をかけるため普段から減塩を意識すると良いと思います。

お酒は控えめに

よっぱらいのイラスト

  • 過度の飲酒は肥満・糖尿病にもつながります。度を越えた過剰なアルコールは肥満・高血糖の原因となる可能性があり、脳血管疾患(脳梗塞など)・心疾患(心不全など)の危険因子となります。
  • また、アルコールは、プリン体の分離を早めて、尿酸(痛風の原因にもなる)の生成をしやすくします。
  • アルコールは腎臓からの尿酸排泄を少なくし、尿酸濃度を高める働きがあるのでお酒は控える必要があります。お酒と一緒に食べるおつまみにも塩分、カロリーへ注意が必要です。

適量な水分補給をする

腎臓には、体の水分量を調節する働きがあるため、水分が不足すると脱す症状を起こし、腎臓に負担をかけてしまいます。

ペットボトルの水のイラスト

私たちの体は2.5Lほどの水分が1日に排泄されますが、お食事や体内で生成される水分は1.3L程度、つまり飲み水として最低は1.2L ほど必要となります。

理想は、500mlペットボトル3本以上です!

  • アルコールやコーヒーなど多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまう為水分補給としては適しません。
  • 腎臓や心臓に何らかの疾患がある方は、水分量の調節が必要となってくる為、医師や管理栄養士の指示に従ってください。

適度な運動を定期的に行う

適度な運動を行うことによって長期的には腎昨日の回復をしたという臨床結果もあります。

階段をのぼる人のイラスト

ウォーキングなどで定期的に体を動かしましょう。階段を積極的に使うのも◎

具体的には

  • 早歩き
  • ゆっくりなジョギング
  • 自転車
  • 庭の草むしり

これらと同程度の運動を1日30分することを継続させると良いとされています。

禁煙する

禁煙のイラスト

喫煙は、17文献を解析したシステマティックレビュー(いくつかの文献を収集して評価、収集、まとめをすること)で蛋白尿を増加させ腎機能障害の促進をすることも示されています。

そして、喫煙はCKDだけでなくさまざまな病気のリスクを高めます

ストレスを溜め込まない

ストレスを抱えた女性のイラスト

ストレスは暴飲暴食や飲酒量、喫煙数の増加など腎臓の負担増加につながる行動に陥りやすくなるほか、ストレス下では免疫力が低下しやすく、感染症にかかるリスクが高くなるためです。

体を動かしたり十分な睡眠を取るなどしてストレスを減らしましょう。

まとめ

CKD(慢性腎臓病)は、なかなか聞いたことがなかったという方も多いと思いますが実は身近で、国民病となりつつあります。

腎臓はとても大切な役割を担っているので、今回のブログを読んで食生活を意識してくださる方が、1人でも多くなれば良いなと思っています!

また、CKD患者様はこのブログの内容だけでなく、CKDの患者様のためのお食事がありますので、かかりつけ医または、管理栄養士の指示に従ってください。

当院 細田院長のブログやYouTubeも合わせて読んで頂くと、知識がますます深まるのでご覧になってみてください。

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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▼引用・参考文献
https://seikatsusyukanbyo.com/guide/ckd.php
日本生活習慣病予防協会
https://www.kyowakirin.co.jp/ckd/prevention/pre3.html
kyowa kirin /監修:一般社団法人 日本腎臓病学会 理事長 柏原直樹先生
https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/health/influence.html
ASAHI
https://www.y-koseiren.jp/special/health/3658
山梨県厚生連

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

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