スターバックス好き集合！！管理栄養士が伝えたい！糖尿病の方のドリンクカスタマイズ！

スターバックス好き集合！！管理栄養士が伝えたい！糖尿病の方のドリンクカスタマイズ！

こんにちは。あまが台ファミリークリニック管理栄養士の小笠原です。

休憩や気分の切り替えをしたいときに、どんな飲み物を飲みますか？

少し休憩しようかな、落ち着いて仕事しようかな、というときに、スターバックスを利用されることがあるかと思います。

スターバックスでは「サードプレイス」、自宅でも職場でもない、第３のリラックスできる場所のことという考え方を大切にしています。その地域に寄り添った憩いの場であったり、ほっと一息をつける場所を目指していることが良く分かりますね。

スターバックスには、コーヒーや紅茶、フラペチーノなど、様々なドリンクが並んでいます。

しかし。。。

など、気にされたことはありませんか？

スターバックスでは、定番のドリンクを自分好みにカスタマイズ（オーダー変更）をすることができます。

そのままでは、カロリーや糖質が高くて、血糖値やダイエットの天敵になってしまうドリンクがあります。

今回は、血糖値・コレステロール・体重をコントロールを行うために、スターバックスでのドリンクのカスタマイズ（オーダー方法）を一緒に考えていきましょう。

ステップ1～ミルク編～

近年では、牛乳や豆乳の他にアーモンドミルクやオーツミルクなども見かけるようになってきました。

ミルクのカスタムを行うだけで、味わいを変化させたり、カロリーや糖質を抑えたり、より自分に合ったドリンクを楽しむことができるようになります。それぞれどのような違いがあるかご紹介します。

表①で

を比較しています。体重や血糖値のコントロールを行う際の参考にしてみてください。

ミルク

スターバックスで使用されているミルクはエスプレッソを引き立てるために開発した調整乳となっています。

特徴としては、ミルクの甘みとコクを楽しむことができます。スターバックスラテはもちろん、キャラメルマキアートやティーラテなど、ほとんどのドリンクと相性が良いです。

低脂肪タイプ

スターバックスオリジナルの「ミルク」と「無脂肪乳」をブレンドしたものが「低脂肪タイプ」です。甘みやコクが感じられますが、後味がすっきりしていることが特徴です。

「ミルク」と比較して、エネルギー・脂質が低めとなっています。

無脂肪乳

もっともカロリーの低いミルクです。ミルク特有の甘みやコクはあまりなく、脂肪ゼロでとてもさっぱりした味わいが楽しめます。

エネルギー・脂質とミルクの中でも低めとなっていますが、特に脂質が低いことが特徴です。

豆乳

やさしい甘みのオリジナルの調整豆乳となってます。大豆の香りとまろやかさとコクが特徴です。エネルギー・脂質と高めですが、糖質が低めとなっています。

アーモンドミルク

スターバックスオリジナルのアーモンドミルクもナッツの香ばしさやしっかりとしたコクを感じることができます。ミルクの中で、エネルギーが低めで食物繊維の含有量が多いことも特徴のひとつです。

オーツミルク

スターバックスのオーツミルクの特徴は、甘みはありますが、後味がさっぱりしています。食物繊維が含まれていますが、エネルギー・糖質とミルクの中でも高めです。

▼表①

ショート	エネルギー	たんぱく質	脂質	糖質	食物繊維
	kcal	ｇ	ｇ	ｇ	ｇ
ミルク	162	9.0	8.6	12.4	0
低脂肪	131	9.0	4.6	13.2	0
無脂肪	100	9.0	0.7	14.0	0
豆乳	151	8.5	10.3	6.1	0.5
アーモンドミルク	113	1.9	10.3	1.0	4.1
オーツミルク	155	3.2	8.6	15.5	1.1

ステップ2～シロップ編～

シロップの特徴とカロリーを比較してみたいと思います。

スターバックスの店内に入ったときに様々な種類のシロップのボトルが目に入りますよね。どのドリンクにどのシロップが使用されるのか、種類や色を眺めているだけでワクワクしませんか？

シロップについて一緒に考えていきましょう。

基本は6種類のシロップを使用しています。

キャラメルシロップ

キャラメル風味のシロップ。
キャラメルフラペチーノやキャラメルクリームに使用しています。

バニラシロップ

バニラの香りが楽しめるシロップ。
キャラメルマキアート、アールグレイティーラテ、バニラクリームフラペチーノ、抹茶クリームフラペチーノにしようしています。

クラシックシロップ

香りがなく、甘みをプラスできるシロップ。
アールグレイ・チャイティーラテ以外のティーラテに使用しています。

チョコレートシロップ

チョコレートのシロップ。カフェモカ、ココアに使用しています

ホワイトモカシロップ

ホワイトチョコレートのシロップ。
ホワイモカ・エスプレッソアフォガードに使用しています。

チャイシロップ

紅茶にスパイスを合わせたシロップ。チャイティーに使用しています。

▼エネルギーの比較（1ポンプあたり）

シロップ	エネルギー（kcal）
キャラメルシロップ	20
バニラシロップ	20
クラシックシロップ	22
チョコレートシロップ	52
ホワイトモカシロップ	52
チャイシロップ（トールサイズあたり）	104

シロップは砂糖水のようなものです！そのため、カロリー・糖分ともに高くなっています。

「シロップなし」のオーダーもできますが、甘みは少しほしいときには、勇気を出して「ライトシロップ」「シロップ少なめ」で伝えてみましょう！

ステップ3～ホイップ・ソース編～

続いてはホイップとソースについてです。

ドリンクやフラペチーノの上にのっているホイップクリーム・ソースはとても魅力的ですよね。ホイップにたっぷりのチョコレートソースやキャラメルソースがかかっているのを想像しただけで、誘惑に負けてしまいそうになりますが。。。

▼エネルギーの比較（トールサイズあたり）

トッピングの種類	エネルギー（kcal）
ホイップクリーム	89
チョコレートチップ	27
チョコレートソース	12
キャラメルソース	17

比較してみますと、特にホイップクリームのエネルギーが高いことが分かりますね。

スターバックスでは、ホイップクリームは無糖のものを使用しているため、甘さは控えめですが、脂質がたっぷり含まれているため、どうしてもエネルギーが高くなってしまいます。

ホイップクリームの他にもチップやソースなどのトッピングは、ハイカロリーのものが多いので、摂りすぎには注意が必要です。

量を減らしたいときは「ライトホイップ」「ホイップ少なめ」、ホイップクリームがなくても我慢できる方は「ノンホイップ」「ホイップなし」と伝えてみましょう。

ステップ1，2，3と伝えることが方は、エネルギー・糖質・脂質を抑えたドリンクのオーダー成功です！！

では、おすすめのカスタマイズのご紹介です。

4ドリンクカスタマイズ

ドリンクのエネルギーや糖質量が気になる方は、下の表②、③、④を参考にしてみてくださいね。

人気のドリンクやフラペチーノはカロリー・糖質共に高いことが分かりますね。

例えば、

300kcal程度の食品と比較してみると、やや多めの炭水化物やケーキと同じくらいのカロリーであることがお分かりいただけると思います。

スターバックスで休憩をしながらドリンクを飲むというより、スイーツを飲んでいると考えてもらえるといいと思います。

▼表②

エスプレッソ系	エネルギー	糖質	たんぱく質
トール ホット	kcal	ｇ	ｇ
スターバックスラテ	223	17.6	12.5
カプチーノ	114	9.1	6.5
ソイラテ	208	9.0	11.8
カフェモカ	399	44.1	12.6
ホワイトモカ	401	46.4	12.8

▼表③

ティー系	エネルギー	糖質	たんぱく質
トール ホット	kcal	ｇ	ｇ
柚子シトラスティー	119	28.7	0.2
ほうじ茶ティーラテ	162	19.5	6.9
アールグレイティーラテ	180	24.5	6.6
チャイティーラテ	220	34.2	6.7
抹茶ティーラテ	225	33.8	7.5

▼表④

フラペチーノ系	エネルギー	糖質	たんぱく質
トール	kcal	ｇ	ｇ
マンゴーパッション ティーフラペチーノ	140	33.4	0.7
コーヒーフラペチーノ	183	35.7	3.3
キャラメルフラペチーノ	302	44.6	3.7
抹茶フラペチーノ	322	46.1	5.3
ダークモカチップ フラペチーノ	341	43.5	5.3

では、カロリー・糖質のの高いドリンクのカロリーダウンのカスタマイズのご紹介です。

1⃣抹茶ティーラテのカスタマイズ

カロリー30％カット。
抹茶ティーラテは茶葉とシロップで作るから、カロリーが高め。

2⃣抹茶フラペチーノのカスタマイズ

カロリーダウン。
フラペチーノはミルクやシロップ、ホイップクリームをたっぷり使用するのでカロリーは高め。

3⃣アイスパッションティー

驚きの45Kcal・脂質ゼロ。
ハーブティーの甘酸っぱさがあり、ノンカフェインでビタミンCが豊富に入っている。

4⃣バニラクリームフラペチーノ

約100kcalダウン！！
ミルクとバニラシロップをしようしているため、カロリーが高め。

5⃣チャイティーラテ

カロリーダウン。
紅茶の風味とオリジナルのスパイスのシロップを使用しているためカロリーが高め。

5まとめ

今回はスターバックスのドリンクのカスタマイズについてご紹介させていただきました。

時に、甘い誘惑に負けてしまうこともあると思います。その時は、負けてしまった罪悪感を責めるのではなく、その後の食事や運動で「調整しよう！！」と考えていただけると良いと思います。

魅力的で誘惑の多いスターバックスのドリンクですが、今回ご紹介させていただいたレシピ以外に様々なカスタマイズを行うことができます。
一味違ったご自身のカスタマイズを見つけて、ぜひ楽しんでみてください。

食習慣の改善や、体重のコントロール、血糖のコントロールの改善のご参考にしていただければ嬉しいです。

当院 細田院長のブログやYouTubeも合わせて読んで頂くと、知識がますます深まるのでご覧になってみてください。

ご自身の健康を守り継続していくために、食事することを怖がるのではなく、楽しんでいきましょう。 最後までお読みくださり、ありがとうございます。

参考・引用文献
公式スターバックスHP